あらすじ発表以来、そのみずみずしい感性によって、多くの書評に取り上げられるなど、新人の処女作としては異例の反響を呼び続ける、珠玉の連作オムニバス。巻末には上野顕太郎との特別対談を収録。驚愕の才能の処女作、待望の、切望の、渇望の、最終巻。
2巻に収録されてる対談で森薫先生が「安永さんはキャラクターじゃなくてシーンとか話の展開とか物語のパーツに対して愛情がある」とおっしゃっていてなるほどと思いました。男の子の坊主頭が好きな女の子の話とかまさにそうで「夏の暑い日には汗のつぶがぴっと跳ねるんだろうな」のシーンはすごく印象に残りました。でも一番好きなだったのは中学生の時に同級生だった女の子の日記が自分の鞄に入ってたことを大人になってから見つけた話かな。ちなみに3巻には上野顕太郎先生との対談が収録されています。