あらすじ

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!光介と真弓、そしてブッ飛び猫の文太、誌を愛する詩猫・煙鳥たちは、ロバス島にはまだまだ秘密と冒険が残っていた!島の支配を目論む『ねんねこ商会』の針玉がまたまた悪事を企んでいた!光介と文太は阻止できるのか!ますむらワールドは絶好調!
コスモス楽園記1

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に日本人・藤田光介はスクープをモノにするため、ひとり上陸した。そこで光介が目にしたものは、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町だった!独自のファンタジックワールドを展開するますむらひろしの代表作、ここに登場!

コスモス楽園記2

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!そこで暮らす内、光介は自分の名前を聞いてドキッとする猫達がいることを知り、謎を解くまでは、この島から帰らないことを決める。光介を追ってやてきた真弓も加わり、冒険の日々が始まる!

コスモス楽園記3

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!光介と真弓、そしてブッ飛び猫の文太、誌を愛する詩猫・煙鳥たちは、ロバス島の秘密のひとつ『スネール』の謎を解明する。しかし、この島には究極の味覚『鈴キノコ』や謎の『ジョジマアル・ワイン』人(猫)を刺しに飛んでくる『ホルム草』金粉が謎を呼ぶ『アポロ正宗』など、まだまだ不思議がイッパイ!光介と文太の活躍は続く!ますむらワールドは絶好調!

コスモス楽園記4

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!光介と真弓、そしてブッ飛び猫の文太、誌を愛する詩猫・煙鳥たちは、ロバス島にはまだまだ秘密と冒険が残っていた!島の支配を目論む『ねんねこ商会』の針玉がまたまた悪事を企んでいた!光介と文太は阻止できるのか!ますむらワールドは絶好調!

コスモス楽園記5

南太平洋に浮かぶ絶海の孤島ロバス島。1950年代の核実験と植物細胞実験のせいで誰も近付かなくなった無人島に、二本脚で歩き、日本語をしゃべる猫達の町があった!光介と真弓、そしてブッ飛び猫の文太、誌を愛する詩猫・煙鳥たちは、今日も、禁断のブッシル酒をベースに作ったワインで月に変身したり、寿司屋を始めるつもりで温泉を掘り当てたりと大活躍。しかし、ねんねこ商会の針玉は邪魔な光介と真弓を日本に帰そうと画策する!はたして光介と真弓は日本に帰ってしまうのか?コスモス楽園記最終巻ついに登場!

コスモス楽園記

マタタビドングリアンパン

コスモス楽園記 ますむらひろし
名無し

どこか遠くに、遥か遠くに逃散したいというのは、金持っていようが彼女がいようが、誰もが持つ願望ではないでしょうか。僕が想像するどこか遠くは『コスモス楽園記』のロバス島のイメージです。  作者のますむらひろしといえば、ヨネザアドという物言う猫と人が共存する世界を描いた「アタゴオルシリーズ」が有名です。『コスモス楽園記』も等身大の猫がでてきますが、舞台は現代日本となっております。  主人公は番組制作会社に勤める藤田光介という青年。「秘島探検シリーズ」という番組の下調べのため、無人島であるロバス島に単身向かった光介は、そこで二足歩行の猫による街を見つけてしまうのです。驚き戸惑う光介は、“マタタビドングリアンパン”という、島でご禁制のブツを楽しんでいた文太という猫に出会い、猫の社会に入りこんでいきます。ロバス島の掟で、人間社会にもどれなくなってしまった光介は、人と同じようだけど、どこか異なる猫たちの文化を目撃していきます。  巨大迷路を抜けないと診てくれない「迷路医者」、すべてのオキアミの救済を祈る「オキアミ教」、ゴッホの絵画にでてくる建物そのままを設計するジプレッション氏など、人間の文化を下敷きにしながらも、猫達の文化は独自に発展しているのです。  猫達がなぜ、このような文化を築くことになったのか、その創造主は誰なのかという問題に対して物語はハードに展開していきます。が、基本的に南国雰囲気なロバス島の和やかな日常が描かれています。  椰子の木に囲まれた露天風呂に入りながら寿司を食べたり、谷川の水で沈んだ街の底にある、潜水具をつけて行く床屋、海に沈んだ幻の酒・ジョジマアルを飲む昼下がり…。現実には体験できないけれど、自分がそこにいるような気持ちにさせてくれる、そんな不思議な漫画なのです。もし、漫画の中に入れるのなら、僕は間違いなく『コスモス楽園記』を選びます。