星間国家アルグランド帝国の辺境惑星を治める伯爵家に転生し、幼くして領主となったリアム・セラ・バンフィールド。持ち前の善良さ故に、妻や会社に裏切られた前世の反省から今世では“奪う側”として生きると決意する―― 「悪徳領主になって、悪の限りを尽くす!」 だが、受け継いだ領地は虐げるまでもない寂れっぷりで…… 止む無くリアムは自領の建て直しから着手することに。人工知能を重用! 宇宙艦隊を縮小! 不正貴族を一刀両断! 常識など無視して思うがまま傍若無人に振る舞うのだが、結果的に領民は豊かになり、好感度がうなぎ登りで……!? 悪徳領主を目指して頑張ってるはずがなぜか名君と崇められる勘違い領地経営譚、開幕!!
辺境惑星を治める伯爵に転生したリアムは“悪徳領主”を志すも思惑とは裏腹に、稀代の名君として称賛を集めつつあった。領地経営が安定し民も潤い、これから悪徳領主らしく搾取を行おうとしたその時、凶悪な宇宙海賊の船団が襲来する! 噂に名高い海賊に、数も練度も劣る自艦隊が敵うはずもなく降伏すべしの声が大勢を占める中、高らかに宣言する―― 「俺の初陣を済ませようじゃないか」 初めて体験する宇宙艦隊戦は如何ともし難い戦力差から劣勢。だが、リアムが機動騎士アヴィドを自ら乗りこみ出撃すると戦況が一変! 付き従う兵士たちの士気が高まる一方で……!? 悪徳領主を目指すも、なぜか領民から慕われ…? 機動騎士で悪党も成敗する勘違い領地経営譚!
修行の集大成として、八百長はびこる武芸試合に臨んだリアムは、調子に乗ったペーターに容赦なく天誅を下す。レーゼル子爵の怒りを買うも、クルトとエイラを引き連れ迎えに来たティアと共にレーゼル家を後にするのだった。だが、そこには案内人の手引きで海賊が待ち受けていて…… 「海賊狩りだ……一匹たりとも逃がすな!」 意気揚々とアヴィドに乗ったリアムは、新機体ネヴァンを駆るティアを連れ、修行での鬱憤を晴らすかのように敵を殲滅。やがて追い詰められた敵が切り札を出すも、リアムはどこ吹く風。とっておきの最新装備を使い、更なる奥の手で対抗する! 晴れの舞台に愚かな海賊の血桜が舞う―― 猪突猛進に暴れ回る勘違い領地経営譚、第五幕!
わざわざ書くなよという気もするけどとりあえず自分が期待してたスター・ウォーズ的な宇宙を股にかけて…みたいな壮大な展開は1巻では無かった。表紙に描いてある巨大ロボで戦うシーンもない(操縦訓練みたいなのはあった)。 スペースオペラっぽさを期待するより、むしろ復讐モノのちょっとひねったパターンとして読んだら面白いのかなと思う。前世で煮え湯を飲まされた元妻サイドの方が落ちぶれていく実況が続いたり、これは見たことないパターンだった。元妻も新しい世界に転移してきて復讐する感じになるのかもしれない。絵はかわいいです。