あらすじ

「残念だな。私を止められたのは、あなただけだったのに」そう言って、幼なじみの女優は、史上最悪のテロリストになった。残されたのは、深い謎。なぜ、少女は――希堂琴音は“獣”になったのか。その謎を解くことができるのは、おそらく、彼女を止める「資格」を持っていた自分だけ。だから神崎一は誓う。「今度こそ、俺はお前を諦めない」 ――運命を覆す闘いが始まる。
君が獣になる前に 1巻
その日、多くの人が死んだ。年末の都内ターミナル駅で発生した史上最悪のテロ。666人の死傷者を出した事件は、“獣の数字”にちなんで「The Beast」と呼ばれることになる。実行犯はその場で死亡。希堂琴音、25歳の若手人気女優。そして、“俺”のたった一人の、幼なじみ。君はなぜ、獣にならなければならなかったのか。君を止める手段はなかったのか。ヒトの「獣性」をめぐる戦慄のノワール・サスペンス!
君が獣になる前に 2巻
「残念だな。私を止められたのは、あなただけだったのに」そう言って、幼なじみの女優は、史上最悪のテロリストになった。残されたのは、深い謎。なぜ、少女は――希堂琴音は“獣”になったのか。その謎を解くことができるのは、おそらく、彼女を止める「資格」を持っていた自分だけ。だから神崎一は誓う。「今度こそ、俺はお前を諦めない」 ――運命を覆す闘いが始まる。
君が獣になる前に 3巻
史上最悪のテロリストとなった幼なじみを救うため、神崎一は時を遡った。事件の動機をつきとめ、防ぐために奔走するものの、真相を暴く前に、予期せぬ犠牲者が。記憶とは異なる事件が次々と起こる中、ついに神崎にも魔の手が――。嘘に嘘を重ね、罪に罪を重ね、また、テロの日に近づいていく。だから。できることは、一つしかなかった――。
君が獣になる前に 4巻
「私を止めてくれたのは、やっぱりお兄ぃだったね」目的通り、凶悪テロを未然に防いだ神崎一。しかし、依然として深い闇は残ったまま。なぜ彼女は“獣”になったのか――。その答えを知るため、神崎は『獣』になる――。
君が獣になる前に 5巻
希堂琴音が起こした史上最悪の毒ガステロ。裏で糸を引く存在を突きとめた神崎と宮ノ森は、しかし再び銃弾に倒れ、過去へと遡る。神崎は琴音を救うため。宮ノ森は神崎を守るため。互いの思いが絡み合い、あり得ないはずの事件が動き出す。警察への匿名リーク、神崎の失踪、そして新たなる“死”。疑念と失望に沈む宮ノ森に、唐突に訪れる“その日”。
君が獣になる前に 6巻
希堂琴音が起こした史上最悪の毒ガステロ。その裏で糸を引く黒幕の一人が大久保玄奘だとつきとめた神崎と宮ノ森は、刑事の柳に協力を要請し、犯罪組織を壊滅に追い込んだ。毒ガスの入手経路を失った琴音はテロを起こさない。――それは、あまりにも醜い勘違い。宿命はまだ、この二人の罪を赦さない。
君が獣になる前に 7巻
「私達は殺される。今度は琴ちゃんに――」 “死”までのタイムリミットは1ヵ月。次々に明かされる事件のピース。“鍵”となるのは、神崎・琴音・カンナをつなぐ“罪”の螺旋。エンドロールの足音が聞こえる。もう巻き戻しもやり直しも、僕はしない。終わりにしよう。君と僕の“獣”の物語を。
君が獣になる前に 8巻
「何度でも救ってみせる、君が獣になる前にーー」 真実に気づき、すべてが解決すると思った矢先 希堂琴音は何者かに誘拐されてしまう――。闇を暴くため、神崎一は今までの時間軸を振り返る。“血”と“後悔”の記憶から浮かび上がる琴音からのメッセージ。すべての謎がつながった時、琴音を攫った犯人の正体が明かされる。今、最も話題のクライムサスペンス!堂々、完結!
君が僕らを悪魔と呼んだ頃

君が僕らを悪魔と呼んだ頃

かつて、僕は悪魔だった。半年間の失踪を経て、記憶の全てを失ってしまった高校生、斎藤悠介。記憶喪失なりに平穏だった日常は、ある日、突然、破られた。次々に現れる過去を知る者、復讐者たち。覚えのない咎で断罪される瞬間、死肉に突きたてた刃の、幻を見た。━━さて。俺が殺したのは、どこの誰だ?