掌ほどの小さなお友達や、海を連れてくるおじいさん。いぬのくすりやさんに、銀河の彼方からの来訪者……不思議なものたちとの奇蹟みたいな出来事は、おかしくて、愛らしくて、深く深く心に染み込んでいく……。かけがえのない瞬間がつまった光のようなファンタジーを、大切に大切に描いていてきた須藤真澄。第15回文化庁メディア芸術祭<マンガ部門>審査委員会推薦作品となった月刊コミックビーム連載の短編連作『庭先塩梅』第1巻。第15回文化庁メディア芸術祭<マンガ部門>審査委員会推薦作品。
ちょっと変わった花粉症のせいで、涙も涸れた女子中学生。娘が連れてきた少々難ありな婚約者に、頭を悩ませるお父さん。東北の地で、とても悲しい思いをしている女の子……。さみしがりやで、ちょっぴりひねくれた彼らのもとに、クスッと笑えてグスンとくる、不思議な奇蹟が降り注ぐ……。リリカルでコミカルなファンタジーを真摯に描いてきた須藤真澄。月刊コミックビーム連載の短編連作『庭先塩梅』、コミックス第1弾『水蜻蛉の庭』(第15回文化庁メディア芸術祭<マンガ部門>審査委員会推薦作品)につづく第2弾!
古馴染みの友人が遺した蔵書の山から、日記帳を見つけたとき。大好きだった先生の葬儀で再会した級友と、思い出話にふけるとき。何気ない日常の隙間に空いた小さな穴から、一歩不思議の森へと迷い込めば、触れたことのない優しさや、感じたことのない切なさに、出会うことができるのです。懐かしくも新しい物語を描き、ずーっと愛されてきた須藤真澄。月刊コミックビーム連載の短編連作『庭先塩梅』コミックス第3弾。あなたの心をほろりとおとす、世にも素敵なファンタジー短編集。
涙がほろほろとこぼれる夜、ドアから……じゃなくて、クローゼットから、パコッとあらわれたそのひとは……?あなたの人生をほんのちょびっとだけ変える、不思議に優しい出会いがここにある……かも。月刊コミックビームの人気読み切り連載『庭先塩梅』のコミックス第4弾。須藤真澄の魅力溢れる、楽しくってほろ苦い、オトナのための物語たち。
先立った人たちが待つ「向こう側」へ行くためには、あなたの記憶を、誰かに託さなければいけません……。月刊コミックビームの人気読み切り連載「庭先塩梅」のコミックス第5弾。淋しさを優しさへと変えてくれる、切なくも愛らしい10篇の物語たち。
「海」を映す幻燈機を持って旅を続けていたおじいさん。息子を失って以来、帰ることのできなかった故郷へついに……。10年以上に渡って愛され続けた「庭先」ファンタジー・シリーズ、極上の最終巻。