嵯峨空恵寺住職・鬼丸法眼、古物商『紅屋』店主・井山憲太郎、飲食店経営・新川秀夫の三人は元ヤクザ。すでに解散消滅した梅原組の元組長・梅原周三の世話を続けている。もうボケも入り放蕩三昧を続ける梅原のために、トラブルや借金の連続で、ほとほと嫌気がさしていたが、それでも三人は元組長を見捨てられずにいた。梅原の作った賭場の借金1000万円を払える見込みがなく、新川たちは取り立てにきた暴力団壬生会若頭・森本を殺してしまう。壬生会の報復で井山は右手を失うが、9歳の投げナイフの達人・リッキーを使って壬生会組長を暗殺した。リッキーの姉でスケバンの君江は鬼丸の愛人になる。そして抗争の末、新川は重傷を負い、井山は死に、鬼丸は警察に捕らえられてしまい……。
平林に死体捜査の名目でビルを壊されたグローバル石油の社長が、銀狼に平林の抹殺を依頼する。銀狼は平林を日本の“帝王”に引き合わせると、酒池肉林のパーティが開かれているクルーザーに案内した。だが平林は、帝王の女・杏奈を口説き落としてしまい、処刑されることになる。なぜか銀狼は平林を救った。帝王は平林を許す代わりに、巨大な陰謀の遂行を命じた。それは全国のヤクザから選りすぐった者を集め、日本最大の暴力団を作ることである。事務所は新東京刑務所内!しかしその目的は、発展途上国の暗黒街抗争用に鉄砲玉を提供することだった。何も知らずに外国に売られていくヤクザ達。銀狼からその事実を知らされた新川は、ヤクザ達とともに集団脱走する。追ってくる平林との激しい戦いの結果……。