インペリアルの聖獣として待望の初陣を迎えたアルティオは自分の“対の絆”である騎士リオンの不甲斐ない戦いぶりに頭を抱えていた。リオンは昔から魔獣殲滅の研究に没頭していてアルティオは放置されがちで、ずっと不満を抱えていた。初陣から一年と数ヵ月後『リオンは、正当な騎士候補から繭卵を横取りした卑怯者』というふたりの溝を抉るような噂が、帝都に流れる。噂の影響を受けたアルティオは彼に一層の不信感を抱き、距離を取るようになるが…。 【おことわり】電子書籍版には、紙版に収録されている口絵・挿絵は収録されていません。イラストは表紙のみの収録となります。ご了承ください。