虹野まどかはゲーム作りの天才少女。大手ゲーム会社「+ギア」に所属する、唯一の女子高生――! 友人・星良との約束のため、新卒研修で1位を目指すまどかは、ゲームのビジュアルアートが課題のデザイナー研修で、非常に高い画力を誇る蛙間と競うことになる。しかし、まどかの画力は小学生レベル! この課題の鍵は「絵ではなく、ゲームを描くこと」。画力の差をまどかはどう埋めるのか――!? これは、ある一人の天才少女とゲームクリエイターたちの物語! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
趣味でポチポチとゲームを作っていた根暗な女の子。 リリースを世界に発信したSNSアカウントの存在が、クラスメイトにバレてイタズラというか、イジメに近い形で拡散される。 下手な作品だと笑われて終わりだったはずが、作品の出来映えの良さに、内輪だけでなく、本当に世界へ拡散され… 出だしは酷いが、才能が発掘され、すばらしい才能の成果物が広く共有され、彼女を育ててくれる環境もあり、非常に夢があるストーリー。 私にもそんな才能が欲しかった。 読んでいておもしろいところは展開のどんでん返しもあるが、主人公が人を否定しないところだと思う。 相手を受け入れ、ゲームづくりに昇華していく。 その過程で相手の心も救う。 ゲームを作る人はやっぱりゲームが好きで、ゲーム作りは苦しいけど楽しいんだな、ということが強く伝わってくる作品。