あらすじ大学野球のスター、柴崎との交渉権をドラフトで獲得した中鉄ベアーズ。しかし柴崎はパイレーツ以外の球団に指名された場合は海外への野球留学も辞さない、と強気の構えを見せていた。そこでベアーズが取った手段は、工務店を営む柴崎の父親の籠絡。中央鉄道の行う住宅開発に、父親の会社を噛ませる、という手土産を持参したのだ。その結果、父親は柴崎にベアーズ入団を勧め出すのだが柴崎の意志は堅く…。
1980年代の野球界がベースになっていると思われる劇画でスポーツ記者を中心に話が進んでいく。 身売りに出された球団を鉄道事業を行なっている会社が買収し球団経営に乗り出したり、新聞事業を行なっている会社がオーナーの「球界の盟主」と言われている球団があったりと、なんとなくわかりやすい内容になっている。球団のオーナー同士に確執や、ドラフトで色々あり米国への野球留学をしたピッチャーの存在などもありすごい楽しめた。 俺の好きな牛次郎/影丸譲也なので安心感はあったし、あらすじに書いている通りのプロ野球を「球団経営」という視点から描いた異色作だと思う。 ただ急な終わり方をしているのが残念だった