あらすじ生徒との不適切な関係―― 懲戒免職の処罰が下るまで自宅謹慎となった長谷は、それでも生徒の世呂を救うために世呂宅を訪問する。そこで母による虐待を目の当たりにし―― 長谷は世呂を救うことができるのか。教師と生徒、一線を越えた二人の関係の結末は?? 「コミュ障アラサー女性教師」×「悲劇の少年」が繰り広げる禁断の愛憎劇、最終第4集!
読みながらずっと苦しかった。長谷先生もセロ君も救われてほしいとは思うものの、正直どちらも気持ち悪い。 お気に入りの生徒の写真をこっそり収集するショタコンの小学校教師・長谷先生。 長谷先生の秘密を握り「俺専属の奴隷先生になれ」と命令するセロ君。 教師と生徒の秘密めいた関係なんて甘美なもんじゃない。自己保身とか復讐とか憎悪とか、2人の関係から浮かび上がるのはどこまでも醜い感情。 それぞれの背景を知り、同情こそするけれど気持ち悪いものは気持ち悪い。 美しい女教師と可愛らしい少年として描かれていないからこそ、人間の気持ち悪さが感じられてよかった。 女教師×ショタみたいにカテゴライズできてしまったら、2人を歪めたものの醜さも、2人の歪みの醜さも見えにくくなってしまう。 気持ち悪さから目を離させてくれないのは、この作品の魅力だと思う。 甲斐先生とトミーも救われてほしかったな。