『血の轍』『惡の華』の押見修造氏も興味津々! ショタコン先生へ強制的“大人の恋愛”命令! ショタコンの秘密を握った少年・世呂(せろ)から女性教師・理(あや)への要求は 同じ学校の男性教師との強制的な恋愛だった…! 初デート、初キス、そして―― 理の“大人の恋愛”は“偽装”のまま発展していくが!? 女性教師×少年、禁断の愛憎劇、第2弾! 「魔性の子供に目を付けられ、脅迫され、目的のわからないまま欲望をさらけ出すことを求められる。その果てに一体どんな『ハダカの私』が描かれるのか見てみたいです。」(押見修造)
読みながらずっと苦しかった。長谷先生もセロ君も救われてほしいとは思うものの、正直どちらも気持ち悪い。 お気に入りの生徒の写真をこっそり収集するショタコンの小学校教師・長谷先生。 長谷先生の秘密を握り「俺専属の奴隷先生になれ」と命令するセロ君。 教師と生徒の秘密めいた関係なんて甘美なもんじゃない。自己保身とか復讐とか憎悪とか、2人の関係から浮かび上がるのはどこまでも醜い感情。 それぞれの背景を知り、同情こそするけれど気持ち悪いものは気持ち悪い。 美しい女教師と可愛らしい少年として描かれていないからこそ、人間の気持ち悪さが感じられてよかった。 女教師×ショタみたいにカテゴライズできてしまったら、2人を歪めたものの醜さも、2人の歪みの醜さも見えにくくなってしまう。 気持ち悪さから目を離させてくれないのは、この作品の魅力だと思う。 甲斐先生とトミーも救われてほしかったな。