あらすじ人間の栄枯盛衰はまさにうたかたの夢、この世に生を享けた限りは、見果てぬ夢でも一度は栄華の夢を見てみたい――――。そう思う趙の大商人・呂不韋は秦の公子・子楚に自分の一生を賭けていた。全財産を投げ打ち子楚が秦の国を継ぐように働きかける呂不韋だったが……。巨匠・久松文雄が描く中国古典の世界! 目次 序 章 詩人 屈原 第一章 邯鄲の夢 第二章 奇貨居くべし 第三章 華陽夫人 第四章 偽りの花 第五章 運命の子ら 第六章 立太子 第七章 禍いの種 第八章 炎鹿