あらすじ時は1996年。アニメや漫画が大好きな佐東恵は、オタク嫌いな片思い相手・正宗が家族について悩みを抱いていることを知り、積極的に関わっていくことを決める。家族和解の鍵は、正宗の妹・セーラの誕生日会! 闘志を燃やす恵は、同じ日に、ずっと仲良くオタク文通をしていた「結」とついに会えることになって…。過去、恵に何が起こったのか、運命がうねるオタクの恋愛クロニクル、待望の第3弾がいよいよ登場!
少女マンガなのですが、おっさんでも思わずうなるところが沢山あったので書き込みます。 まず、アラフォー世代の中学・高校には 「オタク」 というものの存在が、おそらく今よりも大きくなかったんです。 インターネッツとスマホの普及によるところが大きいと思いますが、 現代では当たり前のことも当時は珍しかった。 例えば、動画配信サービスなんてものがないので、 深夜アニメはリアルでみるしかなく、それを見ている時点で高確率でオタクだったんですよね。 今はいつでもみれるから、そんな考えにもならんのでしょう。 こうした、現代のオタクに対する認識のギャップも本作では魅力です。 そしてそれによるコンプレックスが、当時の記憶を呼び戻し悶ます。 ちょうど黒歴史を開放されたように。 (毎晩深夜アニメみていることが恥ずかしくて、隠していたことも、今となっては良い思い出です) ぜひ青春時代を二次元で満たされた方はおすすめしたい作品です。 過去と現在が交互に物語となっているので、いずれ現代に交わるのだろうか? そんなことを期待しながら次の巻を待ちます。