あらすじ時は1995年。オタク嫌いの梶正宗に恋する隠れオタクの佐東恵は、ひょんなことから梶の母親と知り合う。アニメトークに花が咲き、心を通わせる二人だが、どうやら梶のオタク嫌いの原因はその母親にあるようで…。本当の自分を出せず悩む恵は、こっそり参加したコミケで、文通相手・「結ちゃん」と運命の邂逅を果たす!? 好きなものを好きだと叫ぶことが難しかった「あの時代」を生きた者たちに贈る、オタクの恋愛クロニクル、待望の第2弾!!
少女マンガなのですが、おっさんでも思わずうなるところが沢山あったので書き込みます。 まず、アラフォー世代の中学・高校には 「オタク」 というものの存在が、おそらく今よりも大きくなかったんです。 インターネッツとスマホの普及によるところが大きいと思いますが、 現代では当たり前のことも当時は珍しかった。 例えば、動画配信サービスなんてものがないので、 深夜アニメはリアルでみるしかなく、それを見ている時点で高確率でオタクだったんですよね。 今はいつでもみれるから、そんな考えにもならんのでしょう。 こうした、現代のオタクに対する認識のギャップも本作では魅力です。 そしてそれによるコンプレックスが、当時の記憶を呼び戻し悶ます。 ちょうど黒歴史を開放されたように。 (毎晩深夜アニメみていることが恥ずかしくて、隠していたことも、今となっては良い思い出です) ぜひ青春時代を二次元で満たされた方はおすすめしたい作品です。 過去と現在が交互に物語となっているので、いずれ現代に交わるのだろうか? そんなことを期待しながら次の巻を待ちます。