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「美」という言葉が嫌い。そんな少女が出会ったのは、何より美しいものを愛する先輩だった。
料理教室講師のタキと料理雑誌編集者のレイは、家で一緒にご飯を作って、一緒に食べている。仕事の取材のためでもあるけれど、その時間も今では日常のひとつ。料理の過程を共に楽しめるし、美味しくて健康的な食事を追求したい! という気持ちも共有できて、二人で囲む食卓はとても特別なもの。この時間がずっと続きますようにと、二人とも思っている。おいしいとは何かを問いかける、愛とご飯と生活のお話。
持ち前のパワフルさで薄給かつ激務の介護業界を奮闘する介護士「神田はんな」。 彼女は2年前に導入された介護ロボット「アレテー」が気に入らない。 労働時間の制限なし、専門的な介護作業は◎、しまいにはセンサーで人間の感情まで理解する。 そんな万能さが勘に障るのだ。しかしある日、彼女は「アレテー」の秘密を知ってしまいーーー。
他者との関わり合いによって、自分の輪郭を取り戻し世界を広げていくようなストーリーは素晴らしい。その理由が恋であろうとなかろうと、頑なだった心が柔らかく花開いていく姿は美しい。 美人であるせいで好奇の目に晒されて生きてきた主人公・あおいが、風変わりだけどまっすぐで優しい司波先輩と出会い心を通わせていくお話。 美しいものは美しいのだしとやかく言いたくなる気持ちはわかるけど、そこと人間性を結びつけるのは絶対にやってはいけないこと。 司波先輩の「美っていう言葉は人をあざけるために使っていい言葉じゃないだろ」という言葉は金言ですね。 司波先輩との出会いによって、強く優しくより美しく成長していくあおいの姿に勇気づけられる作品です。