あらすじ

ノリオと二人で暮らす七瀬は、クラブで働いている。そこへ客として現れた西尾は、透視能力者だった。超能力を悪用して欲求を満たすことに、なんの罪悪感も感じない西尾。その魔の手は七瀬へ迫る。助けに向かうクラブの黒服・ヘンリーもまた能力者であった。ヘンリーは七瀬に対し、ある特殊な感情を抱いていた。
NANASE(1)

火田七瀬は精神感応能力者。乗っていた列車の中で、自分以外の超能力者と出合う。一人は同じ精神感応能力者であるノリオ。もう一人は予知能力者の恒夫。恒夫は列車の脱線転覆事故を予知し、その思考が七瀬に流れ込む。わかっていながら誰も助けられないことに悩む七瀬。3人だけが列車を降りる‥という恒夫に対して、七瀬の判断は!? 冒頭には故郷をあとにする七瀬を描くエピソード0「七瀬、故郷に帰る」を収録。

NANASE(2)

ノリオと二人で暮らす七瀬は、クラブで働いている。そこへ客として現れた西尾は、透視能力者だった。超能力を悪用して欲求を満たすことに、なんの罪悪感も感じない西尾。その魔の手は七瀬へ迫る。助けに向かうクラブの黒服・ヘンリーもまた能力者であった。ヘンリーは七瀬に対し、ある特殊な感情を抱いていた。

NANASE(3)

客船で旅を続ける、七瀬、ノリオ、ヘンリーの3人。ある事件を目撃してしまい、図らずも関わり合いになってしまう。そこで解決の糸口を探していて出合った女性、藤子は時間旅行者だった。初めて時間を遡行する七瀬。彼女もまた、孤独だった。生活資金を稼ぐためにマカオのカジノへ来た七瀬。そしてふと感じる強烈な殺意。超能力者を敵視する人間もいる。「ヘニーデ姫」と名付けた女性と行動を共にし、その愛すべきキャラクターに親しみを感じていた七瀬だったが、自分に向けられた憎悪は、いやおうなしに周囲を巻き込んでいく。

NANASE(4)

北海道にある七瀬たちの拠点。ノリオ、ヘンリー、藤子も合流。そして恒夫も‥。しかし殺人者はすぐそばまで来ていた。すべての能力を駆使して戦う超能力者たち。一人また一人と倒れる中、七瀬もまた空を見上げた‥。コミックス後半には『家族八景』よりanother episode「死を待つ家」3話を収録。