あらすじ謎の暴漢に兄を刺殺されて悲しみに暮れる江崎猛(えざき・たけし)は、兄が殺された瞬間の写真とネガを譲り受け、それを大きく引きのばして代議士の太田黒(おおたぐろ)が現場にいたことを知る。その後、何者かに部屋を荒らされたのを感じ取った猛は、部屋を引っかき回して東京駅のコインロッカーの鍵を発見する。そしてコインロッカーへ向かった猛は、兄を殺した犯人に拉致されてしまい……!?
横山光輝短編コレクションの名前の通り黄金墓場/大暗黒/ぶっそうな奴ら/偏愛/闇の顔/偽りの偶像が収録されている。多少強引な展開もあるけどどれも物語が二転三転して読み応えがあり面白い。個人的に「ぶっそうな奴ら」がもっともよかったです。プロフェッショナルが5億円を運ぶ現金輸送車の強奪計画を行うために、仲間を集め計画を練り実行をするのだが、ちょっとづつ計画とのズレが発生してどうなるかと思っていたら、予想外にいい結末になった。昔から横山光輝のこのタイプのラストってすごい好きなんだよな