あらすじ

虐待、家出、売春…子供たちの叫びを聞け 貧困は子供たちにも容赦なく牙を剥く。「夢」を見られない、この国の現実を直視せよ。「立ちんぼ」で体を売り続ける18歳家出少女、「トー横」に居場所を求める少女たち、夢を奪われたグラビアアイドル…この貧困は決して他人事ではない――。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!
東京貧困女子。 1巻

貧困は他人事ではない。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! 奨学金という名の莫大な借金に苦しむ女子大生。壮絶なパワハラ・セクハラが横行する職場に耐える派遣OL、明日の食費にも事欠く高学歴シングルマザー…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 2巻

親から子へ、貧困は連鎖していく。東洋経済オンライで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! 奨学金という名の莫大な借金に苦しむ女子大生。壮絶なパワハラ・セクハラが横行する職場に耐える派遣OL、明日の食費にも事欠く高学歴シングルマザー…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 3巻

若者に広がる、貧困という過酷な現実。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! どこまでも搾取してくる親に悩む風俗嬢。災害がきっかけで突然貧困に落ちた男子学生、誰にも頼らないために高級ソープ嬢になった女子大生…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 4巻

貧困が、心と体を蝕んでいく。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! 親の愛情を受けられず風俗に身を投じる女子大生、軋む家に病弱な母と2人で暮らすOL、学費や生活費のために夜の街で働く大学生の男女…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 5巻

堕ちていく。貧困という底なし沼へ―― 東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! 学費や生活費のために夜の街で働く大学生の男女、年収2000万円から屋根裏部屋生活に転落した女性、35歳風俗嬢が見たコロナの現実…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 6巻

お金がない。夢も希望もない。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! コロナ禍で収入源を絶たれた風俗嬢、凄惨な過去から逃れられない元AV女優、貧しさからパパ活に走る医療従事者…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 7巻

貧困が、人生を大きく狂わせる。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ! パパ活を「仕事」とする美容師見習い、道を踏み外した元銀座No.1ホステス、夢のために借金を背負う女子高校生…、この現実は決して他人事ではない――

東京貧困女子。 8巻

「身体を売れば、こんなに稼げるんだ…」 東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!もはや豊かな国とは言えない、「貧困大国」と化した日本の現実がここにある。カネを求めAV女優になった女子大生を待っていた悲劇、ホストにハマり堕ちていく丸の内OL…、この貧困は決して他人事ではない――。

東京貧困女子。 9巻

「今はもう、まったく未来が見えません」 令和の日本を蝕む「女性の貧困問題」という絶望。目を背けたくなるような現実が、ここにある。ピアニストの夢を諦められない音大卒・40代女性、「立ちんぼ」で体を売り続ける18歳家出少女…、この貧困は決して他人事ではない――。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!

東京貧困女子。 10巻

お金がない。だから私は、身体を売る。堀江貴文氏、推薦! 「真面目なほどドツボにハマってしまう、そんな女子たちの悲しい、でも現実の物語」(堀江貴文氏) 令和の日本を蝕む「女性の貧困問題」という絶望。目を背けたくなるような現実が、ここにある。「立ちんぼ」で体を売り続ける18歳家出少女、貧しい家庭の運命に翻弄される少女、「出会いカフェ」に入り浸る少女…、この貧困は決して他人事ではない――。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!

東京貧困女子。 11巻

虐待、家出、売春…子供たちの叫びを聞け 貧困は子供たちにも容赦なく牙を剥く。「夢」を見られない、この国の現実を直視せよ。「立ちんぼ」で体を売り続ける18歳家出少女、「トー横」に居場所を求める少女たち、夢を奪われたグラビアアイドル…この貧困は決して他人事ではない――。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!

東京貧困女子。 12巻

立ちんぼ界隈の、アイドル…? 話題沸騰! 世界最悪レベルの貧困に堕ちた日本の、生々しい実態。夢を奪われたグラドルの悲劇、池袋の「街娼」アイドル…この貧困は決して他人事ではない――。東洋経済オンラインで1億2000万PVを突破した人気連載、待望のコミカライズ!

東京貧困女子。

設定にやや違和感ありますが、こういう人もいるというのを知るきっかけにはなる

東京貧困女子。 中村淳彦 小田原愛
六文銭
六文銭

センセーショナルなタイトルで思わず読んでしまいました。 コロナ禍や今の世情とマッチしているかもです。 ただ、どうも登場人物の設定が嘘くさく感じました。 国立医学部にいくようなご息女は私立の中高で豊かな教育を受けている人が大半だし、しかも実家から通っているのに貧乏ってのに違和感ありました。 なにより、医学部だったらどうとでもなるだろうって。 というのも、ウチの兄が、社会人になってから医学部に入り直した人間で、わがままでやっていることだからと親も一切の援助をしませんでした。 それでも、遠く九州の地で学費+生活費(学業に専念するためという理由で借りられるらしい)で1000万近くの奨学金を借りて通った経緯があり、弟として、 アニキ、そこまで医者になりたいんだ・・・ と、感動した覚えがあります。 そんな兄も卒業して、5年経ちました。 奨学金全額返済して、今では元気いっぱいにレクサスを乗りまわしてます。 医者ってすごいなぁと思いました。 そんな感じで、医学部ならどうとでもなるし、貧困は無理があるなぁと感じました。 要は、 学業が大変な学生=医学部  →効率の良いバイトをしないといけない  →風俗しかない という流れかと。 これが暇そうな学部の大学生なら「スキマでバイトしろ」と言われて終わりそうですもんね。 極端だとは思いますが、伝えるための脚色ととらえて読むと面白いかもです。 実際、学生時代、急な家庭環境の変化で清貧にあえいでいる人も周囲にいたので。 これからの日本を背負うような学生が、学びたいのに学べない状況は是正すべきだと思いますし、そのためのライフラインはあらゆる面で整備すべきだと思います。 (もっとも借りても返さない輩もいるので、一定の判断が必要ですが) 同じように「貧困男子」も取り上げてほしいですね。

東京貧困女子。

月に3万円足りなくて苦しみながら買われる女子医大生

東京貧困女子。 中村淳彦 小田原愛
兎来栄寿
兎来栄寿

『漫画ルポ 中年童貞』などでもお馴染みの中村淳彦さんが、東洋経済オンラインで「貧困に喘ぐ女性の現実」と題した2016年からのシリーズ連載で1.2億PVを突破した記事を書籍化した『東京貧困女子。―彼女たちはなぜ躓いたのか』をコミカライズした作品です。 その後、筆者の中村淳彦氏は『新型コロナと貧困女子』という本も上梓していますが、このコミカライズに当たってはコロナ禍も非常に意識されていてコロナ以前・以後が明確に描かれています。 連載時のように数話につき一人の人物にフィーチャーして語るという内容ですが、様々な現代の地獄絵図が描かれます。 一番最初の「広田優花」から、国立大学の医学部に進学しながらも親から金銭的援助が受けられないという状況で奨学金制度という名の多額の借金を背負い、普通のバイトでは稼ぎも時間も足りないのでそちらの道へ進み、客である中高年男性から「楽して稼ごうなんて良くない」と説教されるという吐き気を催すような構図が描かれます。買われる女性と買う男性は、視点を引いてみれば格差社会における強者と弱者という構図で、弱者はもっと強者に怒って良いはずなのになぜか強者が訳知り顔で弱者を糾弾し、あまつさえ自己責任だなどという歪んだ構造は是正されていかねばなりません。 別に、ブランド物を買い漁って贅沢したい訳でも何でもなく、成人もしていない女の子が、普通に大学に通い普通に勉強して普通に部活をしたいという極当たり前の欲求を叶えるために、望まぬ道に身を堕とす様は読んでいて酷く居た堪れない気持ちになります。小田原愛さんの描く女性がとてもかわいらしく、その一方で気持ち悪いおじさんも十全に描いていることもあって臨場感たっぷりです。自分の意思としては絶対にやりたくない行為を、お金のためにやらされる苦しみ、そしてやってしまった後の強い後悔と不快感が痛いほど伝わってきます。 とりわけ日本では奨学金制度は度々問題として取り沙汰されますが、高等教育を受けるために裕福な家庭に生まれなかった人は身も心も磨り減らさねばならない状況というのは絶対に間違っています。世界でも圧倒的な少子高齢社会なので全体的に見て衰退していくのは避けられないとしても、そうであるからこそ尚更教育には国の予算を割いて然るべきだと思います。 おそらく、こういう状況を想像もできない政治家や上の世代の人も多いことでしょう。お金に困ったことがない人、大学で全然勉強せず大学は遊ぶところだと思っている人……そういった人たちにこそ、この本を読んで現実を知って欲しいです。