あらすじ幕末動乱。世界を相手取った長州藩の惨く悲壮な戦いの日々。吉田松陰の遺志を継ぎ、松下村塾の生徒たちは駆ける! そしてこの男もまた。松下村塾の美しき才の花、久坂玄瑞、その儚き24年の人生に込められた想いとは一体。「炎天の久坂玄瑞」編、収録! さらに吉田松陰がたった一度だけ愛した女性。出会いは牢屋の中だった。「松陰、獄中の恋」編! 狂美・吉田松陰レクイエム第4巻!
『燃えよ剣』が映画化されて、世間に幕末ブームがきてほしいと願ってやまない私ですが、本作は、そんな幕末時代の大きな転換をつくったことで有名な「吉田松蔭」の物語。 その後、数多くの維新志士を輩出したことで有名な松下村塾をたてた人で、まさに幕末時代の思想の巨人的存在。 しかも描く作家は『ALL OUT!!』や『ここは今から倫理です。』の「雨瀬シオリ」先生! 俄然期待値は上がりますが、それを余裕で超えてきます。 特に『ここは今から倫理です。』で魅せてくれた哲学感が、松蔭の時代では異端ともいえる思想とマッチして、グッと魅力が深まります。 当時においては狂気とも言える思想をもって、 この国を憂う吉田松陰の傑物具合が色濃く表現されてます。 激動の時代、大きな時代の転換期に、誰が何を思い、どう判断したか 歴史の醍醐味とも言えるエッセンスもギュッと詰まっていて、はやくも続きが楽しみです。