あらすじ解き放て、自分自身を!幽体離脱はキモチイイぞ。青春オカルティック・ストーリー!──とあるキッカケで「幽体離脱」できる能力を手に入れた大学生の桂木晴(ハル)。毎晩、向かうは元彼女の部屋。話したり触ったりはできないが、彼女の全てを見ることができる。ただ見るだけ……それで十分幸せだった。あんな場面を見るまでは!?アニメ化もされた青春漫画の傑作『悪の花』連載前の押見修造が描いた、超常人気の問題作!!
明晰夢とか幽体離脱とか、欲望に忠実な妄想のようなものが昔はよく話題になったもので(実際にできる人もいるらしいですが)今で言う異世界転生に近い憧れを持った中学生がいっぱいいたのではないだろうか。 オカルト関連でも多くの先人達が実現しようと色々試してたのが2chでも話題になっていた。私はどうせ自分は上手くできなかろうと思っていたし、半信半疑どころか全く信じていなかったので試したことはないんだけど。 押見修造センセーは惡の華で一躍有名になったが、 漂流ネットカフェ ぼくは麻理のなか ハピネス などを代表とした欲望の具現化とその末路を描くような作品が多い。 本作「ユウタイノヴァ」はその兆候がとてもハッキリ出ていて、こういう発想から漫画を起こせるのはすごいなと関心できる。 主人公が情けない感じなのもご自身の分身を描いているからなのだろう(※勝手な想像です)