あらすじ

「荻原杯国際卓球選手権」に出場中のスグル。初戦で世界ランク19位というアルゼンチンのガリクソンを、2回戦では中国の国民的英雄・王白林を敗り、いよいよ超ド級のスター選手、モーガン・ハルケットとの対戦を迎えた。モーガンは試合開始早々、必殺技「ナックル・ブリザード」を繰り出し、スグルに力の差を見せつける…。
球魂 1巻

かつて温泉街として栄えた玉磨温泉村は、過疎化の波にさらされていた。村長である父親の手紙によりドイツ留学から帰国した明彦は、故郷・玉磨温泉村のさびれぶりに愕然とする。そんな彼に父は、村の活力を取り戻すため、卓球選手となることを命じる。明くる朝、早速明彦は玉磨温泉高校卓球部の部室に顔を出すが…。

球魂 2巻

スグルの出現、喜六の玉磨校コーチ就任に危機感を抱いた彩華校の堂本監督は、中国から「鉛の打球」の異名をとった天才選手・鄭龍飛を留学生として招く。通訳と共に彩華の練習所に現れた鄭は、部員たちに歓迎されていないことを見て取る。おもむろにラケットを取り出し、台に着いて部員たちを兆発する鄭は…。

球魂 3巻

玉磨温泉高校の2勝0敗で迎えた団体戦第1回戦、スグルと明彦のダブルスが遂にデビューを果たす。公式戦は初めての明彦だが、対戦相手の死角を突くスマッシュが次々と決まり、大差のリードを奪う。その様子を見ていた鄭は、険しい表情をしてウォーミングアップに出てゆく。一見、地味に見えるスグルのプレーが、緻密な計算によって試合を制していることを見て取ったのだ…。

球魂 4巻

団体戦2回戦、シングルの試合を連取した玉磨温泉高校は、切り札・スグルと明彦のダブルス戦で荒本高校を圧倒。荒本高の石黒・氷室組にほとんど卓球をさせないまま第1セットを完封する。負けると後がない荒本高は、エース・石黒の意地に望みをかけるが…。2回戦を突破した玉磨高だが、部長の細川はついに出番なし。ほとんど補欠と変わらない状態に憤慨した細川は…。

球魂(5)

団体戦準決勝・梅沢戦を、スグルなしのオーダーで臨んだ玉磨温泉高は、シングルの橘と鎌田が梅沢高に2連敗…。しかし、ダブルスで部長の細川と橘の即席コンビが大活躍!細川が磨き上げた「大仏サーブ究極奥義」で多田仁兄弟を打ち破る。続く鮫島も勝ち、2対2に。ラストは梅沢の最終兵器・蝶本。すべては細川にのしかかる…。

球魂(6)

彩華VS玉磨の団体戦決勝、玉磨の先鋒を務めるキャプテン・細川は、彩華・竹崎を相手に1セット取り返す。勢い付く玉磨ベンチ。だが、彩華の堂本監督は竹崎の頬を殴り、正気を取り戻させる。そして迎えた第3セット、細川と竹崎の意地が、真っ向からぶつかり合う!彩華と玉磨の戦いは続き、遂に彩華の鄭龍飛がダブルス戦に姿を現す…。

球魂(7)

お互いの意地をかけた、玉磨VS彩華の団体戦3回戦。ダブルスに登場した彩華の秘密兵器・鄭だったが、パートナー・竹崎と息が合わず第1セットを橘・細川組に先取される。ところが続く第2セット、鄭がサポートに徹した途端、竹崎に返ってくる打球は全てドンピシャの絶好球に。格の違いを悟った竹崎は、今度は自分がサポート役に回り…。

球魂(8)

全国大会出場を賭け白熱するスグルと鄭の試合。玉磨を確実に勝利に導くため、手堅い卓球をしてくるスグルに、鄭は「この腰抜けが!」とイライラが爆発。スグルを完膚なきまでに叩きのめそうとする。みるみるリードを広げられ、窮地に陥ったスグル。しかし、このピンチにスグルは練習を重ねてきた必殺のブラインドを見せ、反撃を開始する。

球魂(9)

県大会出場を賭け白熱するスグルと鄭の試合。ゲームカウント1対1で迎えた最終セットは、20対19とスグルのリードでいよいよマッチポイントを迎えた。ここで鄭が見せた完璧なバックスマッシュを、スグルは見事に打ち返す。遂に熱戦に終止符が打たれ、玉磨は勝利を収めた!悲願の打倒彩華を果たした玉磨温泉高校は…。

球魂(10)

蜂地高との対戦となった群馬県大会1回戦。玉磨はまずスグルが、蜂地高の3年生・碇と対戦する。しかし玉磨はジッちゃんの指示により、各自が禁じ手を決められていた。スグルはスマッシュ、鮫島はバック、鎌田はカットのみで戦わねばならず、明彦は敵の打球が自分のふとももから下に落ちるまで球に触れることを禁じられ、細川は必殺の大仏サーブを禁止されて…。

球魂(11)

群馬県大会2回戦。玉磨は神天堂高校と対戦する。依然として各自が禁じ手を決められたままだったが、シングルで、スグルと鮫島が、そしてダブルスで橘・鎌田組が勝ち、3対0のストレートで3回戦進出を決める。次の相手は、いよいよ強豪・明光大付属だ。しかし、その大事な一戦を前に、ジッちゃんが倒れてしまう…。

球魂(12)

玉磨対明光の対戦となった、インターハイ予選群馬県大会Bブロック代表決定戦。両校ともに2勝2敗で迎えた最後の対戦で玉磨は、スグルが宿敵・トミシンを迎え撃つ。ファーストゲームを21対2で取ったスグルは、セカンドゲームでも1球に込める魂の重みの差を見せつけ、トミシンを、そして明光の伝統をも粉砕。名門・明光を倒した玉磨は、ベスト4に進出する。

球魂(13)

「荻原杯国際卓球選手権」に出場中のスグル。初戦で世界ランク19位というアルゼンチンのガリクソンを、2回戦では中国の国民的英雄・王白林を敗り、いよいよ超ド級のスター選手、モーガン・ハルケットとの対戦を迎えた。モーガンは試合開始早々、必殺技「ナックル・ブリザード」を繰り出し、スグルに力の差を見せつける…。

球魂(14)

玉磨温泉村の消滅、玉磨温泉高校の廃校という辛い現実を知らされ、苦悩しながらも「荻原杯国際卓球選手権」で勝ち進むスグル。準決勝でジミー・リンと対戦するが、ファーストゲームを落としてしまう。どうやら心身共に疲労が重なり、熱が出てしまったようだ。一方玉磨卓球部は、スグル不在のままインターハイ準決勝に進出する。

球魂(15)

インターハイ決勝で、これまで9連覇中の強豪・青森帝桂高と対戦する玉磨。鮫島、鎌田が連勝し、日本一へあと一歩と迫った。続く細川・橘組VS木世田・麻生のダブルスも玉磨がリードし、勝利は目前。だがここから青森帝桂は王者の意地を見せる。土壇場で本領を発揮しだした木世田の前に、玉磨は逆転負け。続く細川、スグルのシングルに望みを託す。

球魂(16)

玉磨温泉村の存亡をかけて、玉磨高VS彩華高のダブルス対決が行われることになった。玉磨が勝てば村は存続、逆に彩華が勝てば玉磨温泉村は彩華に編入される。この重大な試合に彩華は、世界を飛び回り腕を磨いてきた鄭竜飛と、秘密兵器・張令順の中国留学生コンビを送ってきた。対する玉磨はスグルと明彦が迎え撃つ…。

球魂

クソ田舎の温泉街の高校卓球部が下剋上!

球魂 岩田やすてる
名無し

無料漫画で見つけた作品。名前も聞いたことなかったけど1巻読んでみたらメッチャ良かった! 絵柄がなんというかヤンキー漫画っぽいというかザ・青年誌って感じで明らかにスラダンの強い影響も感じる。キャラデザは少年誌らしく大胆にデフォルメしたキャラもいて、ちょうど少年誌と青年誌の中間という感じで掲載誌が謎だなぁと思いながら読んだ。(実際自分が一度も読んだことのない、今はなきヤングサンデーだった) ・山奥で卓球の修行ばっかりしてた小柄なメガネ・スグル ・運動能力抜群でドイツ帰り(※サッカー)の運動神経抜群素人・明彦 ・闘争心抜群の下手くそ ・「テナガザル」と呼ばれるのがトラウマの腕の長いカットマン ・器用だけどスタミナゼロのデブ …というメンバーのバランス感覚が絶妙で、特にW主人公のビジュアルの対比が最高に漫画っぽくて好き! (序盤で他の3人を「卓球顔」呼ばわりするとこで不謹慎だけど笑ってしまった) 卓球勝負に負けた明彦がスグルのことをソッコーで「ご主人様」呼びしてて、その潔ぎよさと爽やかさが良かった。照れながらペアを申し込むスグルも素敵。 そもそも「卓球=温泉」という設定がうまいし、展開もド王道部活スポーツ漫画なのも「これこれ〜!」という感じだし、ワクワクしながらあっという間に1巻読んでしまった。 自分の知らない面白いスポーツがまだまだあるんだなぁ。