あらすじ

アキラは調教師試験に見事合格!!本物のテキとなり、ついに源五郎丸「明」厩舎が誕生した――!!外山オーナーからの依頼で、北海道で行われる「馬市」に参加することになったアキラたち。その旅の途中で、種付けの現場を見学することになったのだが……。「馬市」で、アキラが直面する生産者たちの厳しい現実!!そして、アキラが1000万円で競り落とした馬の「配合」とは――!?
名門! 源五郎丸厩舎(1)

JRA(日本中央競馬会)、その人気は連日のマスコミ報道、TV放映で定着しつつある。だが、その一方で、TVに映らない「競馬」もある――!!川崎競馬源五郎丸厩舎に、テキ(調教師)としての人生を終えようとしている父・源五郎丸と、厩舎の未来を担おうとしている子、アキラがいた。そこに預けられた1頭の傷ついた競走馬、グランサンリュウ。1%の可能性しかない再起、しかし、アキラとグランサンリュウの執念が奇跡を起こす――!!

名門! 源五郎丸厩舎(2)

体についた傷だけではない、心につけられた大きな傷、それがグランサンリュウが乗り越えるべき試練だった――!!G1「大東京盃」に出走することになったリュウ。アキラはリュウのこわがりを直すため、道路を歩かせる練習を毎日させることになった。そして、いよいよ勝負の日、中央にいた頃の調教師を前にしてリュウは震えだした……。しかし、最強馬ミウラテイオーと対面したリュウは、これまでとは違って……!?

名門! 源五郎丸厩舎(3)

女騎手、さおりが挑む「グレートチャンピオン2000」、それは忌まわしい過去との決別でもあった――!!女だから、縁故がないから、騎手免許を取得してから3年間も馬に乗れなかったさおり。しかし、源五郎丸厩舎に騎手として認められ、その恩返しのため勝利を誓う!!だが、大本命のキラーザラガーの騎手・千葉との再会が、さおりに恥辱にまみれた過去を思い出させてしまう……。果たして、リュウとさおりは勝てるのか――!?

名門! 源五郎丸厩舎(4)

世界の強豪が集う国際レース「ジャパンカップ」で証明される、30年以上昔の日本人の決意――!!三浦オーナーが我が子同然に育てた最強馬ミウラテイオー。三浦オーナーは、まちがいなく優勝と言われた「菊花賞」への出走を拒否し、「ジャパンカップ」への出走を決めた。それは、30年以上前に三浦オーナーがアメリカで受けた屈辱的な出来事が原因だった!!果たして「ジャパンカップ」を制するのは――!?

名門! 源五郎丸厩舎(5)

グランサンリュウに見つかった「致命的な欠点」。このままでは引退することになってしまう――!?「天皇賞」に出走するためには、「日経賞」で2着以内に入らなければならない。そして、その「日経賞」に出走するには南関東代表として選定されなければならない……。選定の1週間前、「致命的な欠点」を克服するため、源五郎丸厩舎のメンバーはある賭けに出たのだったが……!?

名門! 源五郎丸厩舎(6)

外山オーナーから語られた衝撃的な決意!!今度の「天皇賞」でグランサンリュウを引退させる――!?最強馬ミウラテイオーと「天皇賞」で闘うことになったグランサンリュウ。騎手のさおりは、外山オーナー、源五郎丸、アキラたちの思いの総決算として、「天皇賞」を走り抜けた!!いよいよリュウとの別れの日、源五郎丸厩舎にはある思いからリュウに会いたいという人達が駆けつけて……。

名門! 源五郎丸厩舎(7)

源五郎丸厩舎の新テキになるため、アキラに与えられたつらく厳しい試練とは――!?源五郎丸が倒れた!!命には別状がないが、このまま下半身不随になってしまう可能性があるという……。戸惑うアキラを、いきなり厩舎を乗っ取ろうとする斉藤たちの仕打ちが待っていた!!誰一人頼れなくなった状況で、アキラはユージョー号を勝たせるため、そして厩舎を守るため奮闘するが……!?

名門! 源五郎丸厩舎(8)

天才ジョッキー・松原騎手と彼の騎乗するジロー号の馬主・三浦オーナーとの衝撃の関係とは――!?孤児として生きてきた松原の原動力は、激しい「復讐心」だった!!騎手向きではない長身を体重でカバーし、勝つためには手段を選ばない男。すべては、己一人の力で生きていくため……。裏切りのドラマを企てる松原を、アキラは阻止できるのか!?そして、リュウの最後のレースは、全弟(ぜんてい)ジロー号との白熱の勝負になる――!!

名門! 源五郎丸厩舎(9)

アキラは調教師試験に見事合格!!本物のテキとなり、ついに源五郎丸「明」厩舎が誕生した――!!外山オーナーからの依頼で、北海道で行われる「馬市」に参加することになったアキラたち。その旅の途中で、種付けの現場を見学することになったのだが……。「馬市」で、アキラが直面する生産者たちの厳しい現実!!そして、アキラが1000万円で競り落とした馬の「配合」とは――!?

名門! 源五郎丸厩舎(10)

源五郎丸明厩舎にやって来た新しい馬、ケンジロウ。そのオーナーは、なんと77歳で初めて馬主になった女性だった――!!戦争で引き裂かれた昔の婚約者との思い出を胸に、生涯を独身で過ごしてきた女性の夢。それは、彼の名前をつけた馬を約束の場所、川崎競馬場で走らせることだったが……!?そして、ケンジロウ号のデビュー当日、アキラたちが目の当たりにしたのは、ある運命が呼んだ奇跡だった!!

名門! 源五郎丸厩舎(11)

アキラにとっても、源五郎丸明厩舎にとっても、これまでにない最大規模の仕事!!それは、牝馬を中央の「皐月賞」に出走させることだった――!!中央でも有名な白田オーナーが、源五郎丸明厩舎に現れた!!彼の願いは、亡き妻の名をつけたスヴェトラーナ号の調教。最高傑作のスヴェトラーナ号のために、犯罪まで犯した白田オーナーの真意とは!?そして、非常に難しいといわれる「皐月賞」での牝馬の優勝は実現するのか――!?いよいよ最終巻!!