あらすじ

東洋テレビを支配した銭貫。その手腕は凄まじく、東洋テレビは驚異的な視聴率を記録。勢いづいた銭貫は、マスコミ界制覇の第二弾として新聞界にその触手を伸ばし始めた。そんな銭貫の動きに対し、秋吉は徹底抗戦の構えを見せる。
鯨魂 1巻
銭貫一二三(ぜにつら・ひふみ)は数多くの娯楽事業体を傘下に収める巨大会社・マリリンの総帥。「銭の操り人形になるやつはアホだ!銭ってのは操るもんだ!」と主張し、金儲けに、女にと、人並み外れたパワーを発揮するその様を人は“怪物”“鯨”と称する。銭貫を通して現代社会の本質を鋭く描く社会派大作!
鯨魂 2巻
図体も鯨なみなら、肝っ玉も鯨なみの、常識外の銭ゲバ怪物・銭貫一二三!銭と女を思いのままにし、怖いもの無しの銭貫だったが、天敵とも言える男が現れた。それは関都銀行の頭取・伊集院である。自らがどうあがこうと持てないであろうその上品な佇まいを見て闘志を燃やした銭貫は、異常とも言える執念で伊集院に迫っていく。
鯨魂 3巻
神をも恐れぬ金権怪物・銭貫一二三と、代々続く銀行家という家柄を誇りにしている関都銀行頭取・伊集院の対立はますます激しくなってきた。銭貫は、愛人の秋子を通して伊集院の愛人スキャンダルを掴み、それと同時に関都銀行に対しては取りつけ騒ぎを仕掛けるなど、あの手この手で伊集院を攻撃。それに対して伊集院は、銭貫の会社が行っている兵器輸出を突いて世論を“反銭貫”へと導き、反撃してきた!
鯨魂 4巻
ピンク産業から兵器生産まで、金になると判断したものは何の躊躇も無く実行していく銭貫。その金に対する執念は凄まじく、それ故に関都銀行頭取・伊集院との暗闘もエスカレートしていった。銭貫のこの執念の源とは何なのか?終戦直後の昭和20年8月、焼け野原に立った若き日の銭貫――。まだ“怪物”ではない、人間・銭貫のある体験が語られる。
鯨魂 5巻
ますますエスカレートする金権怪物・銭貫一二三と関都銀行頭取・伊集院の激しい対立。東京湾横断道路建設計画を遂行させるための土地買収を巡る両者の戦いは、銭貫の息子・幸信、伊集院の異母兄弟・沖田を巻き込みながら展開していく。
鯨魂 6巻
関都銀行頭取・伊集院と飽くなき闘争を続ける銭貫の前に、新たなライバルが出現した。それは、関西を牛耳る超大物・秋吉三助だ。流行の最先端を行く東京・原宿に、ともに若者を対象としたビル――銭貫は“ファンシービル”、秋吉は“365プレイビル”を設立。成功するのは果して…?
鯨魂 7巻
銭貫の新たなライバルとなった、“ポケット・モンキー”こと秋吉三助。原宿の件では銭貫に完敗したものの、その雪辱を晴らそうと巻き返しを狙っている。一方銭貫は、マスコミ界をも牛耳ろうと、テレビ局の乗っ取りへと動き出した!!
鯨魂 8巻
東洋テレビを支配した銭貫。その手腕は凄まじく、東洋テレビは驚異的な視聴率を記録。勢いづいた銭貫は、マスコミ界制覇の第二弾として新聞界にその触手を伸ばし始めた。そんな銭貫の動きに対し、秋吉は徹底抗戦の構えを見せる。
鯨魂 9巻
マスコミ界を牛耳ろうとする銭貫は、テレビに続いて新聞界にも乗り込んだ。銭貫の作戦によって赤字紙だった東洋新聞は着々と立ち直り始めたが、そこに立ちはだかったのは宿命のライバル・秋吉だった。その執拗な妨害によって最大の危機に直面した銭貫は、この局面をいかに打開するのか?
鯨魂 10巻
秋吉の銭貫に対する攻撃は、ますます激しさを増してきた。飽くなき闘争に身も心もすり減らし、更には信頼していた部下に裏切られた銭貫は、さすがに疲れを見せる…。そんな銭貫が最後に求めた安住の地、それは――。金権怪物・銭貫を通して社会を描いた社会派大作、ここに完結!
やる気まんまん 傑作選

やる気まんまん 傑作選

まとめて読んだらすごかった!! 伝説の 「国民的お色気コメディ」 を新聞掲載時の紙面のまま収録。 1977年から2003年まで夕刊タブロイド紙「日刊ゲンダイ」で27年に渡って掲載された「やる気まんまん」シリーズ。2005~07年に紙面に掲載された「傑作選」を、当時の新聞紙面のまま初収録。上(第1部=230日分)・下(第2部=48日分、第3部=114日分)とも大ボリューム。ほとんどの人が読んだことがないだろう“巨大なサーガ”となっているストーリーを存分に堪能してください。
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掟の紋章

掟の紋章

極道の男、児島武士は懲役を終えて出所し、元々属していた「大和田会」に戻った。しかし、今やヤクザも金と頭脳がモノを言う時代。義理も人情も感じられなくなっていた「大和田会」に背を向けた児島は、兄弟分の岸上、刑務所仲間の銀次らとともに「児島組」を旗揚げする。しかし、シノギのことで「江原組」とモメはじめ、抗争に突入していく……。果たして、児島は自分の信じた極道を貫き通せるのか…!? 90年代、渡辺裕之主演で映画化もされた人気コミックがついに電子化!
流れ板 竜二

流れ板 竜二

特定の店に所属することなく、自分の腕ひとつを頼りに日本全国を流れ歩く板前職人――「流れ板」。島根県松江市にある料亭『巴亭』は山陰地方きっての名店との呼び名も高い老舗。その板場の親方・大友に招かれて『巴亭』へとやってきた流れ板・梨堂竜二(りんどうりゅうじ)。もちろん竜二の腕前を見込んでのことだが、『巴亭』は料理以外にある問題を抱えていた。3年前に二代目の主人が亡くなって以降、後妻の綾子が遺言状を無視して女将として店を仕切りはじめ、愛人の脇板・小山内と組んで正当な跡継ぎである先代の一人娘・糸路と板長の大友を追い出し店の乗っ取りを企んでいたのだ…。流浪の料理人が老舗料亭や旅館に絡み合う利権や男女の絡み合った愛欲を断つ、料理&人情コミック!
包丁人味平

包丁人味平

日本料理の名人 五条流相伝者 塩見松造を父に持つ塩見味平は、高校進学を断念し、コックの道を志す。味平は洋食店「キッチン・ブルドッグ」の板場でしごかれつつ、様々な料理対決を通して成長していく。【目次】味平の決意の巻涙の玉ネギ修行の巻見習いはつらいヨの巻父と子の巻代理チーフの巻
カワリ大いに笑う 大合本

カワリ大いに笑う 大合本

日本の誇る秘密諜報機関ジャスパーには、変装の名人で千の顔を持つというトリックスターのカワリがいた。世界中のスパイが一目置くカワリたちに与えられた指令は、ある科学者が発明した地下核実験探知機ニュー・ブラックボックスを守ること。ジャッキー率いる米国CIAの諜報グループに加え、スタムイコフ少佐がリーダーを務めるソ連の特殊工作員まで参戦し、三つどもえのスパイ戦争は果てしなく続く。ニュー・ブラックボックスに隠された恐るべき正体とは……。
掟の紋章 大合本 全4巻収録

掟の紋章 大合本 全4巻収録

【全4巻収録】極道の男、児島武士は懲役を終えて出所し、元々属していた「大和田会」に戻った。しかし、今やヤクザも金と頭脳がモノを言う時代。義理も人情も感じられなくなっていた「大和田会」に背を向けた児島は、兄弟分の岸上、刑務所仲間の銀次らとともに「児島組」を旗揚げする。しかし、シノギのことで「江原組」とモメはじめ、抗争に突入していく……。果たして、児島は自分の信じた極道を貫き通せるのか…!? 90年代、渡辺裕之主演で映画化もされた人気コミックがついに電子化!
掟の紋章

掟の紋章

極道の男、児島武士は懲役を終えて出所し、元々属していた「大和田会」に戻った。しかし、今やヤクザも金と頭脳がモノを言う時代。義理も人情も感じられなくなっていた「大和田会」に背を向けた児島は、兄弟分の岸上、刑務所仲間の銀次らとともに「児島組」を旗揚げする。しかし、シノギのことで「江原組」とモメはじめ、抗争に突入していく……。果たして、児島は自分の信じた極道を貫き通せるのか…!? 90年代、渡辺裕之主演で映画化もされた人気コミックがついに電子化!
またもや大吉

またもや大吉

ははあーまたもや大吉じゃあ その名もまたもや大吉。ふたりの巫女を侍らせて、祈祷稼業の日々。おまけに大のオンナ好きときたもんだ。アレなしではいられないとか言わせちゃって! 肉体と業をしぼり取る悪い奴。大吉の野望は果てしなく続く。牛次郎、芳谷圭児の名コンビが描く痛快娯楽コミックの第1巻。
マンガ高田好胤まごころ説法

マンガ高田好胤まごころ説法

戦後間もない奈良の薬師寺。164本もの樹木を倒し、1000枚以上の瓦を吹き飛ばした挙句、徳川時代の建物に大きな損害を与えた大型台風。しかし、その台風の威力を受けたにもかかわらず、1300年の歴史を持つ三重塔は立っていた。この強大な塔を見ていた僧侶の高田好胤(こういん)はあることに気づく。この塔には目に見えないところに材料をぎっしり使い強度を保っているのだと。人間も人の目に触れないところで努力することが必要なのだと。分かりやすい法話に「話が面白いお坊さん」、「語りのエンタテイナー」とも呼ばれ、金堂、西塔など薬師寺の伽藍の復興に尽力し、写経勧進に生涯をささげた高田好胤を描く史実マンガ!
皮肉な人生

皮肉な人生

アメリカ南西部、グランドキャニオン――。一人の天才が突き抜けるような夏の空をじっと見つめていた。一瞬の空の色を待ち、ここぞというタイミングで撮影が始まる。危険なテイクを二度も三度も……男の名は山木真吾。世には「天才」と称されているCM監督。妥協を知らず、美とテーマを追求したその作風はコンクール受賞の常連だが、使う予算も天井知らずで、スポンサー受けはそれほどでもなかった。自分の納得のいく仕事をすること以外に目もくれない山木だったが、会社の経営陣、スタッフ、そして愛する彼女との間にいつしか『ズレ』が生じ始めていき……。仕事や生き方は違えど己の価値観にこだわり戦い続ける孤独な男たちの人生の描いた作品集。
猛毒商売

猛毒商売

嵯峨空恵寺住職・鬼丸法眼、古物商『紅屋』店主・井山憲太郎、飲食店経営・新川秀夫の三人は元ヤクザ。すでに解散消滅した梅原組の元組長・梅原周三の世話を続けている。もうボケも入り放蕩三昧を続ける梅原のために、トラブルや借金の連続で、ほとほと嫌気がさしていたが、それでも三人は元組長を見捨てられずにいた。梅原の作った賭場の借金1000万円を払える見込みがなく、新川たちは取り立てにきた暴力団壬生会若頭・森本を殺してしまう。壬生会の報復で井山は右手を失うが、9歳の投げナイフの達人・リッキーを使って壬生会組長を暗殺した。リッキーの姉でスケバンの君江は鬼丸の愛人になる。そして抗争の末、新川は重傷を負い、井山は死に、鬼丸は警察に捕らえられてしまい……。
ブルーセックス

ブルーセックス

「由美っぺは一緒に遊んじゃるいうたら見せてくれるんじゃ」、「ズロース脱いで見せてくれる」。そんな話を聞いたガキ大将のタケシや仲間達と一緒に、少年時代の私は由美の家を訪れた。タケシは由美を河原に連れて行くと、下着を脱ぐよう命令する。それは魚獲りとかチャンバラごっことは違う禁じられた遊びの世界だった…(「忘れな橋」)。──少年少女の危うい心理を叙情的に描いた短篇集。
震える夏

震える夏

死にたいわけでもこの世がいやになったわけでもない。だがロクは自分をナイフで刺し19年の生涯を絶った。ロクがサクラにあったのは、はじめてセブンへ行った日だった。海で泳いだ2人に、謎の男が現れ2人の目前にナイフを捨て立ち去る。ロクはその男を刺し、盗んだ車で走りだした…。「震える夏」「すっぱい季節」「どろんこマーチ」「引き裂かれた海」「砂の季節」「黄色い殺意」「赤鬼子」「きのうの続き」「帰郷」「ふらいんぐ・おふ」「荒野への帰還」収録。
旅の旗

旅の旗

一匹狼の旅行代理店「旗ツーリスト」の社長、旗康弘。社員は元ファッションモデルの秘書・亜矢子だけ、銀座の裏通りに小さな事務所を構える会社とも呼べないような規模の会社だが、旗の胸にはいづれは大手旅行代理店へと成り上がる野望が熱くたぎっていた。偶然宿泊した熱海の中堅温泉旅館が大手旅行代理店の覆面調査員によって代理店契約を切られる現場に居合わせた旗は、代わりに自分の会社が客を連れてきてやると豪語し代理店契約を結ぶ。集客のために旗がぶち上げたアイデアは、なんと伊豆で10万人規模の音楽イベントを開くというものだった! 旅行業界の裏側を描きながら展開する痛快ストーリー!
創業社長

創業社長

「買ってやってもいいぜ、ただしお前の身体ごとだ」。太平洋戦争からひとり生還した猪狩功(いかりいさお)は殺伐とした焼け野原で生きるため、2人の孤児と闇市で商品を販売中、怪しい男・衣笠と出会う。大金と引き換えに、米軍の物資を横流しするという死と隣合わせの仕事をするが…。今、この東京に一番大事なものは食料と物資だ。その確保のため正式な流通業を始める。先がどうなるかわからない。この混乱の時代をどう生きるか。何もないところから巨大な店舗を各地に切り開いていく創業社長物語。
さすらい獣

さすらい獣

1968年のメキシコオリンピックで金メダルを確実視されていた大学ボクシング界の英雄・拝島猟は、大会を前に姿をくらます。それは、彼の二つ違いの弟が暴力団のイカサマ博打で多額の負債を背負いこんだのが理由であった。拝島の指をカタに借金をチャラにという条件であったが、その約束も破られ、弟が通う大学に博打の件をバラされた。大学を追い出された弟は、それを苦に自殺。人生を狂わされた拝島は、暴力団への復讐のために、いまや三界に身の置き所のない「さすらい獣」になったのである。
風雲の館

風雲の館

西嶺安三郎は一代にして、鉄道・不動産・観光・ホテルなどの一大事業群、西安鉄道コンツェルンを創りあげた財界の怪物である。自らはコンツェルンを率いるとともに、政治家として参議院議長の要職をつとめている。安三郎は「男は女を抱けなくなったら終わりだ」と言い、何人もの妾を作っている。セックスしている所を実の息子に見せつけたり、自ら仕込んだ女を与えたりもしていた。そんな豪快な安太郎の息子の康彦と邦隆は異母兄弟で、タイプも全く異なる二人だった。後継者に選ぶのは康彦か邦隆か!? 経営者の生き様から熾烈な後継者争いまで楽しめる社会派ヒューマンドラマの決定版!
ネロの牙

ネロの牙

夫を海で亡くし発狂した女は若い漁師たちの慰みものとなり、やがて誰が父親だかわからない赤子を産み落とした。赤子は診療所の医師夫婦に引き取られ、夫婦が以前飼っていた猫と同じ「ネロ」という名を与えられる…。美しい少年へと成長したネロは14才の時に初体験を経験し、同時に初めての殺人を犯す。どん底の境遇から逃れるため生まれた漁師町に火をつけ東京へと出奔したネロは、マコという少女と出会い…。悲惨な境遇の中で成り上がることを夢見て、そのためには凶行もためらわないネロとマコの青春を描く衝撃作。