あらすじ

『テセウスの船』作者が描く小児医療ドラマ 小児科医に、悪い人はいない―― 交流を断絶していた父から突然、新しく設立する小児科で働かないか、と誘われた真心(ルビ:まこ)。決断をできないまま、母の墓参り、という名目で再び父の病院がある北海道へ行くことに。かつて小児科医だった母、現在小児外科医として働く兄。家族のことを考え、さまざまな想いが真心の頭を巡る。そんな道中で真心は、あるピアニストの少女に出会い――!?
プラタナスの実 1巻

『テセウスの船』作者が描く小児科医の物語 命を繋ぐ、音がする―― 奇跡のような、尊い音が―― 少子化、モンスターペアレント、コンビニ受診… 社会的問題が山積みな一方で、「もしも」の大病が患者の中に潜むことを決して見逃せない日々。そんな「子供が好き」だけでは戦えない “心のコスパが悪い”医療現場に、やさしい笑顔で向き合う小児科医・鈴懸真心(ルビ:すずかけまこ)。これは“ゆりかごから大人になるまで”の子供たちと、その家族に寄り添う、暖かく誠実な、小児科医の物語――

プラタナスの実 2巻

『テセウスの船』作者が描く小児医療ドラマ 小児科医に、悪い人はいない―― 交流を断絶していた父から突然、新しく設立する小児科で働かないか、と誘われた真心(ルビ:まこ)。決断をできないまま、母の墓参り、という名目で再び父の病院がある北海道へ行くことに。かつて小児科医だった母、現在小児外科医として働く兄。家族のことを考え、さまざまな想いが真心の頭を巡る。そんな道中で真心は、あるピアニストの少女に出会い――!?

プラタナスの実 3巻

『テセウスの船』作者が描く本格小児医療! 患者さんたちの笑顔が見たい。ただ、それだけなんだ―― 父が新しく設立した小児病院で働くことを決意した鈴懸真心。病院内のスタッフとも徐々に打ち解け合う中、小児白血病の患者・ともりんの治療が本格的にスタートする。治療に対しても、家族との関係に対しても、悩み戸惑うともりんの姿を見て、真心自身も、父について想いを馳せる。そんな中、小児外科医である真心の兄・英樹が北広島市にやってきて――!?

プラタナスの実 4巻

『テセウスの船』作者の本格医療ドラマ! 我々医師は、常に「最悪の状態」を想定しなければいけない―― 小児外科医の兄・英樹と共に、父の小児病院で本格的に働き始めた真心。患者への応対はもちろん、根本的な“医師としての哲学”も正反対な英樹の姿に戸惑う真心。そんな中、真心がこの病院で働くきっかけにもなった小児白血病の患者・ともりんが病院を抜け出す事件が発生。彼女を巡り、鈴懸家の確執も、大きく動き始める――。

プラタナスの実 5巻

既刊、大重版! 心温まる小児科医療ドラマ! 命より大切なものは、ない―― 小児白血病の患者・ともりんの手術が始まり、「兄を信じるしかない」と、手術の成功を祈る真心。しかし、長い手術が終わった後、真心は英樹から“衝撃的な事実”を聞かされる。一方、CLSとして働く青葉は 英樹から「CLSはこの病院に必要ない」と言い放たれ、自身の人生について迷いはじめ… 英樹を中心に、さまざまな火種が巻き起こっていく――

プラタナスの実 6巻

既刊、大重版!心温まる小児科医療ドラマ! あなたのために 医師になったわけじゃない―― 病院に残るか、恋人と一緒に北海道を離れるか。人生の岐路に立つCLS・青葉。決断に迷う中、担当患者が階段から落ちたと連絡を受ける。急いで向かった先で、彼女は英樹から“事故の真相”を聞かされる。そんな中、「CLSはこの病院に必要ない」と言い放った英樹は、青葉と関わることで自身の考えに変化を感じるように。ついに吾郎に対し“過去を話したい”と持ちかける。英樹、そして鈴懸家の過去が一つずつ紐解かれていく…

プラタナスの実 7巻

小児医療の現場を鮮やかに描く話題作! いつも元気で皆に頼られている看護師長・園子さん。彼女はある悩みを抱えていた。息子が「夢をかなえるために、大学を辞めてフランスでシェフの修業をしたい」と宣言したのだ。説得を試みるも空振りに終わり、母子にはギクシャクした空気が… そんなある日、園子さんは真心らを連れて息子がアルバイトをしているフレンチへ―― 一方、鉄道が好きな少年の手術を担当することになった外科医の八柳は、原因不明の頭痛に悩まされていた。自身も鉄道が好きな八柳は、少年への思い入れも強いのだが そこにはある「落とし穴」が…!? 各人のドラマを丹念に紡ぎつつも物語は大きくうねり始める…必読の最新刊!!

プラタナスの実 8巻

僕らの「医療」を……新駅に繋げましょう。謎の頭痛に悩まされながらも、自身と同じく鉄道が大好きな虎鉄(こてつ)少年の手術に臨む外科医・八柳。ところが手術直前、「右目が見えない」というさらなるアクシデントが発生してしまう…! 執刀をあきらめた八柳は、日頃より医師としての姿勢を批判してきた英樹に少年の手術を託した―― 両者の心中が大きく揺れ動く…! さらには鈴懸(すずかけ)家との不穏な繋がりを持つ男・黒田が、一人息子を連れて真心の元を訪れる――!!

プラタナスの実 9巻

真心が直面する、避けては通れない現実とはサッカーで将来を嘱望されている少年・優希(ゆうき)を連れてはるばる小樽から北広島を訪れた黒田父子。しぶしぶ連れて来られたこの少年を検査するうちに、彼の体にはとんでもない病魔が潜んでいる可能性が高まる。そして息子を連れてきた「黒田」という男、センター長の吾郎(ごろう)と昔からの良からぬ関係があることが徐々に明らかになってゆき…!? 親同士の因縁を知らない真心(まこ)と英樹(ひでき)の兄弟はこの患者と、そして家族と―― いかに向き合えばよいのか。浮かんでは消える懸念と迷い……医師としての覚悟が試される。

プラタナスの実 10巻

北の大地の小児医療の物語…堂々の完結! 真心(まこ)が担当しているサッカー少年・優希(ゆうき)は 「潰瘍性大腸炎」という、国が指定している難病だった。一進一退の病状。一向に先の見えない治療。少年は自らの運命を呪い、苛立ちを募らせる。加えて彼の父親・黒田は、かつて真心の父・吾郎に取り入り 真心の家庭を崩壊させた張本人であることが明らかになり…!? 運命に引き寄せられた「ふたつの家族」に救いはあるのか。患者とその家族に寄り添う医師の物語は、最後の最後まで人間ドラマを描ききる――!!