《剣聖》の生まれ変わりである最年少騎士・アルタの元に、当代の《剣聖姫》と称されるイリスの潜入護衛任務が舞い込む。少女を狙う《剣客衆》の刺客を次々と撃退するアルタだったが、戦闘を彼女に目撃され、護衛任務のことを知られてしまう。己の力を高めることを求め、護衛を拒むイリス。その心には王国最強の騎士だった父・ガルロの“死”が刻み込まれていた。「私は…父の仇を討ちたい」 復讐のため力を求めることに迷いを抱えた少女に対し元《剣聖》の少年教師が指し示す道とは――。これは《剣聖》という名が繋ぐ少年と少女、二人の物語。