あらすじ

異形の少女・ルール―という仲間を得たヤコーネは彼女の故郷の話を聞いて、かつて暮らしていた村のことを思い出す。友達がいて、おジィやおバァがいて、父がいて――あの楽しかった日々は、もう戻ってはこないけど……。終わった世界でも力強く生きるヒトは沢山いて、彼等との出会いは父に伝えたいほど、素晴らしかったんだ――ほのぼの終末旅行記、第三巻。
世界は終わっても生きるって楽しい 1巻

終わりを迎えた世界。少女・ヤコーネは、人間の仲間を求めて旅をしていた。六脚ネズミのヤゴと機械のネイと歩む旅路の中で、少女達は様々なモノと出会う。渇き切った喉を潤す水や果実の旨さ、異形の存在、そして巨大なバケモノ… ピンチも喜びも仲間と共に分かち生きる。ほのぼの終末旅行記、第一巻。

世界は終わっても生きるって楽しい 2巻

仲間を探す旅路の果てに、父のノートが示した場所【カンリキョク】に到着したヤコーネ達は、不穏な空気を漂わせていたそこで、異形の少女・ルール―と出会う。彼女と助け合い友誼を交わす中で、ヤコーネは“名を呼んでもらえる”喜びを思い出し……。友との旅、新たな出会いが――少女の心に温もりをもたらす。ほのぼの終末旅行記、第二巻。

世界は終わっても生きるって楽しい 3巻

異形の少女・ルール―という仲間を得たヤコーネは彼女の故郷の話を聞いて、かつて暮らしていた村のことを思い出す。友達がいて、おジィやおバァがいて、父がいて――あの楽しかった日々は、もう戻ってはこないけど……。終わった世界でも力強く生きるヒトは沢山いて、彼等との出会いは父に伝えたいほど、素晴らしかったんだ――ほのぼの終末旅行記、第三巻。

世界は終わっても生きるって楽しい 4巻

故郷の皆を生き返らせるため訪れた【カンリキョク】で、ヤコーネは『最後の人間』と出会い、世界の真実を知る。どうして世界は終わりを迎えてしまったのか――。巨人や霧の中の怪物達とは一体何者なのか……。父から託された旅は終わり、仲間と共に自らの道を歩み始める。ほのぼの終末旅行記、第四巻。

世界は終わっても生きるって楽しい 5巻

三角との戦いの果て――世界は少しずつ変わり始めた。新たな旅を歩むヤコーネ達は、偶然訪れた遺跡で記憶を失った“人間”らしき少女・アルパと出会う。彼女と共に過ごす日々は、初めての発見の連続で―― ヒトの営みを学び、友達が増える喜びを感じ、心を育んでいく。ほのぼの終末旅行記、新章の幕が開く。

世界は終わっても生きるって楽しい 6巻

寄り道をしながらアルパと楽しい旅路を歩んでいたヤコーネは遂に目的地「ドームの街」に到着。ルールーやヤゴ達との再会や新たな仲間との出会いを通し、活力に満ち溢れたこの街で心温まる日常を過ごしていた。しかし、そんな束の間の平和は不穏なる存在によって脆くも崩れ去る――。ほのぼの終末旅行記、第六巻。

世界は終わっても生きるって楽しい

滅びた世界で「生きること」を全力で楽しむ旅路 #1巻応援

世界は終わっても生きるって楽しい 鳥取砂丘
sogor25
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文明が滅び、"赤い霧"という謎の自然現象に覆われた世界。 そんな世界を、大きなハムスターのような生物・ヤゴ、そして球体の浮遊する機械・メイとともに旅する少女ヤコーネの物語です。 いわゆるポストアポカリプスの世界を描いてる作品で、1巻の段階で人らしき生物は主人公のヤコーネ以外には見当たりません。その代わりに人間を襲う未知の生物がたくさん現れてヤコーネたちの行く手を阻みます。そんな何が起こるかわからない状況を潜り抜けながら彼女たちは旅を続けています。 ヤコーネたちの旅に大きな目的はなく、強いて言うなら「生きること」を目的にしているように見えます。ただ、その旅では困難はあれど決して悲観的なものではなく、タイトルにある通り、滅んでしまった世界を旅しながら全力で「生きること」を楽しんでいる、そんな印象を受けます。 また、不思議な生物が多く出てくる作品ですが、主人公のヤコーネもまた私たちが思っていた"普通の人"ではないような描写が徐々に見えてきます。もしかしたらそのあたりに、滅んでしまったこの世界全体の謎がヒントが隠されているのかもしれません。 純粋にポストアポカリプスの世界観だけでも楽しめる作品ですが、この世界が滅びた謎についての考察もできるし、それ以上にこの厳しい世界観の中で見せるヤコーネたちの「生きること」対してとにかく前向きな様子に、読んでいて不思議と明るい気持ちになれる、そんな作品です。 1巻まで読了