あらすじパチンコ・競輪・麻雀・女……そのどれもに異常なまでの探求心と執念深さを見せる甚一。自らを「知的中産階級」と位置づける彼は、しんどい思いをして働いた給料をギャンブルにぶち込む者を「低額所得者共」と切り捨て、あくまで生産的な事だけを行い勝負に勝つのをモットーとしている。今日も甚一はパチンコ店に繰り出し、入念な下調べの元導き出した「当たりの台」で勝負を仕掛けるのだったが……? 愛すべきギャンブラー・甚一とその弟分・安らが織りなす青春グラフィティ!
「しりあす甚一」と「ポカ熊ヒモ甚句」が収録されている単行本で、内容は甚一と弟分・安がなにかやってうまく行ったり行かなかったりという内容だが、一番強烈に印象に残っているのは甚一の母親がメインの回の「甚一のお母さんはオート狂い」の回。オートレースに狂ってるとしか言えない内容で最初から最後までばあさんがオートレースに狂ってる描写が続く。勝ってる時の描写もいいが負け続けてた際の描写から最後のコマまでがむちゃくちゃいい。ただこの漫画は元気な時に読まないと楽しめないと思うし、寝る前に読んだら悪夢をみることになりそうな気もする...