妖怪の詰まった葛籠を背負った兵隊服の男が街を徘徊している。そんな噂が栞奈の通う学校で流れる中、中禅寺先生は榎木津礼二郎の兄・総一郎から呼び出され相談事を持ちかけられる。その内容は、総一郎が経営する店のバーテン・緒形という人物について調べてほしいというものだった。控えめでまじめな性格の緒形が、総一郎の新しい商売――米国人に日本の焼き物を売る仲介業――に、ある日、強引に介入してきたことに総一郎は違和感を覚え、中禅寺に捜査を依頼したのだった。後日、栞奈は夜道で“葛籠を背負った兵隊服の男”に遭遇してしまう。中禅寺先生に相談したところ何か思い至る節があったのか、中禅寺は知人である警察官の木場の元を訪れ「近いうちに、凶悪事件が起こる可能性がある」と言い放ったのだった――。『百鬼夜行シリーズ』の人物たちも続々登場し、ますます盛り上がる学園怪異奇譚コミックス第4弾!!
旧校舎倉庫の掃除中、見た者を不幸にするという“死神の楽譜”を見つけてしまった日下部栞奈。不吉な“死神の楽譜”の登場に不穏な空気が流れるがそれを見て一番驚愕していたのは音楽教師の杉本奈津絵先生だった。どこかで“死神の楽譜”と似たものを見たことがあると思う栞奈だったが、その場所は中禅寺先生がよく引き籠っている図書準備室であった。後日、杉本先生のもとに新たな“死神の楽譜”が届いていることを知ってしまった栞奈。更にはその日の夜に杉本先生と一緒に暴漢に襲われてしまう! “死神の楽譜”の呪いは本物なのか…? 悩む栞奈はたまらず中禅寺先生のもとへと相談に行ったのだったが――。心霊探偵としての栞奈の活躍もついにお目見え!? 青春×ミステリ×怪異コミックス第5弾!!
「あなたが抱えている秘密について――お聞かせ願いたい。」 “火を以て世の穢れを浄める我ら浄火党なり”【浄火党】を名乗り、赤い頭巾と外套をまとった人物たちによる 現金焼却事件が近頃世間では横行していた。そんなある日、警察官・木場修太郎のもとへ 事件を予言するかのような電話が突然かかってきた。木場は、偶然その場に居合わせた日下部栞奈とともに事件が起こると予言された場所に向かう。するとそこで赤頭巾の人物が金を奪って逃げるところに遭遇してしまった。すぐさま赤頭巾を追いかけた木場だったが、犯人はすでに姿をくらました後で、現場に残っていたのは燃やされた金と“浄火党”による犯行声明の書き付けだけだった――。戦後すぐの日本を舞台におくるミステリ×怪異×青春コミック第7弾!!