あらすじ

“児童をいじめた”と糾弾される杉谷。「やっていない」という主張には誰も耳を傾けず、ついには全国に“殺人教師”だと報道されてしまい…。真実を求める声がいつも大きいとは限らない、困窮の第3巻。
でっちあげ 1巻

どこにでもあるような街の、どこにでもあるような学校。どこにでもいるような母親と、どこにでもいるような先生。どこにでもあるようなありふれた関係、のはずだった。悪夢の“家庭訪問”までは――。小さな街で起きた“体罰事件”は全国を駆け巡り、やがて裁判へと発展する。世論の見守る中、正義の鉄槌が下るはずが……。

でっちあげ 2巻

どこにでもあるような街の、どこにでもあるような学校。どこにでもいるような母親と、どこにでもいるような先生。どこにでもあるようなありふれた関係、のはずだった。悪夢の“家庭訪問”までは――。平成17年10月11日、沢渡夫妻の主張「教諭によるいじめ」はすべて夫妻の“でっちあげ”であると証言した、教諭・杉谷誠とM市教育委員会に対して、損害賠償を求める訴えを起こした。教諭による“いじめ”および自殺強要が理由である。しかし、第1回口頭弁論において、全て夫妻の“でっちあげ”である、という杉谷の証言に始まり、予想をはるかに超える全容が明かされる。時はさかのぼり平成17年5月12日夜分、沢渡家を訪問した杉谷は、美月の不思議な気迫に呑まれ、帰宅を切り出せず――。

でっちあげ 3巻

“児童をいじめた”と糾弾される杉谷。「やっていない」という主張には誰も耳を傾けず、ついには全国に“殺人教師”だと報道されてしまい…。真実を求める声がいつも大きいとは限らない、困窮の第3巻。

でっちあげ 4巻(完)

裁判で明らかになっていく沢渡家の“矛盾”。徐々に杉谷に追い風が吹くが……。“誰が主人公でもおかしくない”衝撃の冤罪劇、完結!!!

でっちあげ

この物語こそ「でっちあげ」では?

でっちあげ 田近康平 福田ますみ
名無し

実在事件を題材にしたルポ小説の漫画化ですが、普通に読んでいても 主人公教師は敗訴してるし、子供及び保護者を病気の精神異常みたく 描いてるのに、後日談で彼らは順風に暮らしてるなど違和感がありました。 それをきっかけに事件について、詳しく調べると判決内容で体罰が 認定されていますし、教師に最大限有利な人事院裁定ですら血が混じってる発言やランドセルをゴミ箱に入れるなんてやったと認定されています。 後者をちょっと行きすぎてるけど指導であると言ってしまう 人事院こそむしろ社会常識と異なる身内忖度を感じてしまいました。 それなりの行為はあったんじゃないかと強い疑念が残ります。 もし子供にそんなことされてたとすれば、親が騒いで大きく言ったりする部分があっても一定の理解は出来るし、報道の問題がどうこう語っても響かないんですよね。盗んだ金額が少ないと盗人がドヤ顔で言ってるような感覚です。 まあ初動時に学校関係がもっと精査すべきだったのは確かですが、この話を用いてやりたかった趣旨(モンスターペアレンツ、マスコミ報道批判)には、この事件は乖離を感じますし、強引に合わせるような作りは歪と言わざるを得ないものになっていました。