あらすじ

没落セレブの竜神家は今日もしがない貧乏暮らし。義姉・香織をめぐっての、ラブバトルがついに勃発!――「男の細腕」で一家5人を養う良彦にとって、家に居座る義姉への縁談は吉報のはずだが、想いを寄せる男たちの出自だけがクセモノで……。(1)良彦の会社重役のご子息、(2)竜神家のライバル一族で、大金持ちの総領息子。悩め、良彦、どちらにエールを送るのか!?忘れちゃいけない、肝心のお義姉さまのお心積もりやいかん!?
僕はムコ養子(1)

没落したって気持ちはセレブ!狭~い借家の新婚カップル、ふすま一枚で「お義母(かあ)さんといっしょ」!――竜神良彦、20ウン歳。大手生保に勤めるサラリーマンで、セレブ資産家におムコ入り。美しく優しい妻を得て、誰もが羨(うらや)む順調人生、のはずだった。そう、結婚翌日に家が破産をするまでは……。一文無しでも気位は高い、お湯も沸かせぬ義母と義姉(×2)。彼女らを扶養するべく「竜神家当主」の堂々貧乏バトル、ここに始まる!

僕はムコ養子(2)

おムコの良彦の給料だけが命綱、そんな没落セレブの竜神家にも恋の風が!?一文無しでもプライドは高い、義姉・詩織に訪れたラブ・チャンス。それは良彦の先輩・吉岡が持参した、巨人×阪神戦のペアチケットから始まった!二人のデートを祝福する家族だが、彼らにもひとつだけ懸念材料が残るのだった。吉岡は熱烈なジャイアンツファンだが、詩織は「昭和48年の雪辱」を忘れられない、筋金入りのトラキチなのだということだ……。

僕はムコ養子(3)

サラリーマンが「私用で休暇を取らせていただきます」って、大丈夫ですか良彦さん!?――没落セレブの竜神家におムコ入りした良彦は、一家5人の家計を担う「大黒柱」でありながら、気位高き義母になぜだか逆らえない。今日も「竜神家の重要事」という理由ぐらいで会社を欠勤させられ、マジメな彼は怒り心頭!だけど、それもこれも、愛する妻のため。怒りをこらえて義母に従い、開かれたドアの向こうに見えた驚きの光景とは……。

僕はムコ養子(4)

良彦、ヘッド・ハンティングされる!?――愛するかわいい妻のため、没落セレブのお義母さま以下4名をまとめて扶養する、しがないおムコのサラリーマン、竜神良彦。貧乏生活を明日へとつなぐため、マジメを取り柄に奮闘中。そんな彼に超一流企業からヘッド・ハンティングの朗報アリ!誰もが飛びつく良い話だけれど、問題点がただひとつ。よりにもよって、相手の社主が、竜神家とのライバルだなんて!男の決断、どうする良彦!?

僕はムコ養子(5)

没落セレブの竜神家は今日もしがない貧乏暮らし。義姉・香織をめぐっての、ラブバトルがついに勃発!――「男の細腕」で一家5人を養う良彦にとって、家に居座る義姉への縁談は吉報のはずだが、想いを寄せる男たちの出自だけがクセモノで……。(1)良彦の会社重役のご子息、(2)竜神家のライバル一族で、大金持ちの総領息子。悩め、良彦、どちらにエールを送るのか!?忘れちゃいけない、肝心のお義姉さまのお心積もりやいかん!?

僕はムコ養子(6)

没落セレブの竜神家、長姉・香織の大モテ期もいよいよ大詰め!えっ、二人まとめてプロポーズ?飛び火の良彦、あなたにも人生の選択が!?――しがないムコ養子の良彦には、義姉のモテ期が頭痛のタネ。片や自分の会社重役のご子息で、もう片方は竜神家のライバル一族の総領息子。どっちを応援すればいい?良彦の心配をよそに男たちは熱烈なプロポーズ!仕事を捨てても添い遂げんとする、一世一代・男の覚悟に、義姉が下した決断とは……!?

僕はムコ養子(7)

背負った家柄の大きさゆえに、ドラマチックな「駆け落ち復活愛」を成し遂げた竜神香織と虎丸貴之の義姉夫妻。間に立たされた我らがムコ養子・良彦くんも、一世一代の大決断、「サラリーマンだって社長になれる」と、竜神家再興のために起業を決意。しかも業種は「漬物屋」だなんて、大丈夫!?……かわいい妻と、帝王学を修めた巨大グループ元・総裁の虎丸を右腕に、ちょっと頼りないムコ養子の復活冒険劇、ここに始まる!

僕はムコ養子(8)

没落セレブの再興を賭けた入りムコ大奮闘劇、ベンチャー篇!――サラリーマンの安定を捨て、良彦が巨大グループ元・総裁の義兄とともに始めたセレクト漬物屋・竜神商会。その入社面接に「おカネはあるけど嫌味も頭脳も超一流」の犬猿の仲、いとこの竜神淳が現れて、竜神商会は一触即発!ハラに一物も二物もありそうなこのいとこの働きぶりとは?勘当されたはずの義姉まで「自称・秘書」を名乗り、会社をかき回しはじめてもう大変!

僕はムコ養子(9)

入りムコ・良彦が起業した漬物屋「竜神商会」は軌道に乗って、没落セレブの竜神家再興という大目標も、絵空事ではなくなってきた。社長の良彦は事業を拡大するべく、竜神商会の株を売却し、その利益を元手に新事業を立ち上げようと思い立つ。手に汗握る、その株の売却先とは?そしてお人好しなムコ殿らしい、その利益の「使い道」とはなんなのか!?――良彦のひらめきと商才に、新たな出会いと別れに、驚きっぱなしの急展開!

僕はムコ養子(10)

おムコの鑑(かがみ)の竜神良彦、没落セレブの再興を賭した、ラブと笑いの完結篇!――セレクト漬物屋となったベンチャー企業「竜神商会」を売却してから紆余曲折、オリジナルTシャツ屋に鞍替えをして、裸一貫、再起の道へ。新事業も軌道に乗りはじめ、頼りなかった「おムコ」も今では立派な「当主」として信頼されるように。そんな良彦に訪れた最後の大博打(おおばくち)。あきらめたはずの旧・竜神邸を買い戻すチャンスだって?しかも売り値は……12億!?