あらすじ

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第9巻昭和48年【漫画になったこの年の出来事】第1次石油ショック。上尾事件。金大中拉致事件【インタビュー】「三太郎」は品のあるお色気。ユーモアとウィットと風刺が漫画の「三原色」。「三太郎」はエッチだが、決して女性の身体に手を触れないのだ。
フジ三太郎とサトウサンペイ(1) ~ドラフト会議が始まった昭和40年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第1巻昭和40年【漫画になったこの年の出来事】吉展ちゃん事件犯人逮捕。【インタビュー】小谷正一さんはぼくの漫画の発見者。大丸宣伝部のサラリーマンだった著者を発掘し、漫画家デビューを後押ししてく。

フジ三太郎とサトウサンペイ(2) ~ビートルズが来日した昭和41年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第2巻昭和41年【漫画になったこの年の出来事】ベトナム戦争。ビートルズ来日。【インタビュー】「希望と勇気とサム・マネー」に勇気付けられサラリーマンを辞め、漫画家として独立することを悩んでいた著者。チャップリンの映画に出てくる言葉に出会って……。

フジ三太郎とサトウサンペイ(3) ~「オールナイトニッポン」が始まった昭和42年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第3巻昭和42年。【漫画になったこの年の出来事】豚コレラ事件。ニコポン。吉田茂元首相死去。【インタビュー】横山隆一さんは漫画界の王様。横山泰三さんはぼくにとってデッサンの先生。著者がとてもお世話になった、「フクちゃん」の横山隆一さん、「社会戯評」の横山泰三さん兄弟の話。

フジ三太郎とサトウサンペイ(4) ~三億円事件が発生した昭和43年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第4巻昭和43年【漫画になったこの年の出来事】明治百年。十勝沖地震。郵便番号制導入。三億円事件。【インタビュー】司馬遼太郎さんと東京の大晦日・元日をゆく。大阪時代、直木賞を受賞した司馬遼太郎さんと共に年末の東京取材に出かけた。その折、4コマ漫画を勧められる。

フジ三太郎とサトウサンペイ(5) ~アポロ11号が人類初の月面着陸した昭和44年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第5巻昭和44年【漫画になったこの年の出来事】東大紛争。アポロ11号月面着陸。【インタビュー】地球鶏マークの時計メーカーのボンボン。著者の祖父は明治時代、「佐藤時計製作所」を起こした。幼少期はボンボンとして育ったものの、その後戦争の荒波にもまれ……。

フジ三太郎とサトウサンペイ(6) ~大阪万博に沸いた昭和45年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第6巻昭和45年【漫画になったこの年の出来事】国産の人工衛星打ち上げ。大阪万博。不幸の手紙。【インタビュー】「のらくろ」「冒険ダン吉」を愛読したが、漫画少年ではなかった。八千草薫さんと同窓生だった小学生時代。「のらくろ」や「冒険ダン吉」は読んでいたものの、軍国主義教育の影響で、夢は漫画家ではなく軍人だった。

フジ三太郎とサトウサンペイ(7) ~「仮面ライダー」が初放映された昭和46年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第7巻昭和46年【漫画になったこの年の出来事】成田闘争。保健医総辞退。自衛隊機と全日空機下関上空でニアミス。【インタビュー】国語の教科書に採用されたエッセイ「昭和二十年九月某日」。旧制中学四年生で終戦を迎えた著者。その頃を回顧したエッセイは、高校の国語教科書に採用された名著である。

フジ三太郎とサトウサンペイ(8) ~沖縄が返還された昭和47年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第8巻昭和47年【漫画になったこの年の出来事】横井庄一さん帰国。札幌オリンピック・ミュンヘンオリンピック。あさま山荘事件。沖縄返還。田中内閣発足。【インタビュー】美校(藝大)なんかに行ける優雅な時代ではなく…。東京美術学校(現・東京藝大)に行きたかったが叶わず、京都高等工芸に進学。そこで学んだのは美術ではなく応用科学だった。

フジ三太郎とサトウサンペイ(9) ~第1次オイルショックに揺れた昭和48年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第9巻昭和48年【漫画になったこの年の出来事】第1次石油ショック。上尾事件。金大中拉致事件【インタビュー】「三太郎」は品のあるお色気。ユーモアとウィットと風刺が漫画の「三原色」。「三太郎」はエッチだが、決して女性の身体に手を触れないのだ。

フジ三太郎とサトウサンペイ(10) ~小野田少尉がフィリピンから帰還した昭和49年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第10巻昭和49年【漫画になったこの年の出来事】小野田少尉帰国。ユリ・ゲラー来日。ウォーターゲート事件。【インタビュー】才能発掘の名人、小谷正一さんの話。新大阪新聞、新日本放送の創業に関わった、名プロデューサーの仕事を振り返る。著者を発掘したのもこの人だった。

フジ三太郎とサトウサンペイ(11) ~ベトナム戦争が終結した昭和50年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第11巻昭和50年【漫画になったこの年の出来事】ベトナム戦争終結。紅茶キノコ。沖縄海洋博。三億円事件公訴時効【インタビュー】リオで繰り広げた別れのシーン。電通主催のブラジル旅行で起きた「小さなロマンス」の結末は。

フジ三太郎とサトウサンペイ(12) ~ロッキード事件が発覚した昭和51年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第12巻昭和51年【漫画になったこの年の出来事】ロッキード事件。五つ子ちゃん誕生。モハメド・アリvsアントニオ猪木【インタビュー】ジャルパックで初めての世界一周。「スマートな日本人」というベストセラーを生んだ、世界一周旅行のドタバタ劇。それを機に著者は「マナーの大家」となっていく。

フジ三太郎とサトウサンペイ(13) ~王貞治が756号ホームランを打った昭和52年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第13巻昭和52年【漫画になったこの年の出来事】毒入りコーラ事件。和歌山集団コレラ。ニューヨーク大停電。王貞治756号【インタビュー】吉永小百合さんにお酌してもらった。吉永小百合さんとの対談で舞い上がる著者。そのとき話した、ひとり旅の珍道中とは?

フジ三太郎とサトウサンペイ(14) ~キャンディーズが解散、AKBはまだまだ先の昭和53年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第14巻昭和53年【漫画になったこの年の出来事】なんちゃっておじさん。成田空港管制塔占拠事件。キャンディーズ解散。植村直己単独北極点到達。【インタビュー】漫画の滋養になったメガネザルのジサマの教え。著者が「メガネザルのジサマ」と呼んで様々な教えをもらった大川鑛三さんの話。森英恵さんと行った中国で紹介した良寛の詩とは?

フジ三太郎とサトウサンペイ(15) ~「ウォークマン」が発売された昭和54年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第15巻昭和54年【漫画になったこの年の出来事】ダグラス・グラマン疑惑。江川巨人入団。口裂け女。カーター来日。【インタビュー】大宅壮一さんに学んだスランプ脱出法。産経新聞夕刊に連載が決まり、上京することになった著者。大宅壮一さんに教わった、スランプ脱出法とは?

フジ三太郎とサトウサンペイ(16) ~山口百恵が引退した昭和55年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第16巻昭和55年【漫画になったこの年の出来事】モスクワオリンピック。銀座一億円拾得。大平首相死去。山口百恵引退。【インタビュー】田中角栄を怒らせた質問。「フジ三太郎」では述べ10人の首相が描かれた。中でも描いた数では田中角栄氏がダントツ。その角栄さん本人を怒らせた著者の質問は……。

フジ三太郎とサトウサンペイ(17) ~チャールズ皇太子とダイアナが結婚した昭和56年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第17巻昭和56年。【漫画になったこの年の出来事】中国残留孤児初来日。レーガン大統領就任。チャールズ皇太子とダイアナ妃結婚。芸大事件。【インタビュー】地中海クルーズと、愉快な漫画集団の旅。スケッチの勉強を兼ねて出かけた「南欧スケッチの会」の地中海クルーズと、手塚治虫さん、横山隆一さんなど錚々たるメンバーの漫画集団旅行の話。

フジ三太郎とサトウサンペイ(18) ~東北・上越新幹線が開通した昭和57年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第18巻昭和57年【漫画になったこの年の出来事】ホテルニュージャパン火災。日航機羽田沖墜落。フォークランド紛争。東北上越新幹線開通 【インタビュー】「青い野菜が赤い血つくる」川島栄養学を広める。元陸軍少将の栄養学者、川島四郎先生との栄養学講座を連載する事になった著者。野菜嫌いが青野菜の重要性に目覚めた出会いだった。

フジ三太郎とサトウサンペイ(19) ~東京ディズニーランドが開園した昭和58年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第19巻昭和58年【漫画になったこの年の出来事】ブッシュマン。おしん。戸塚ヨットスクール。【インタビュー】連載を決めた言葉、「音は後で返したらええがな」「フジ三太郎」連載開始の舞台裏。産経新聞での連載中、朝日から来た依頼に迷っていたところに、背中を押してくれたのは……。

フジ三太郎とサトウサンペイ(20) ~福沢諭吉がお札に登場した昭和59年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第20巻昭和59年【漫画になったこの年の出来事】福沢諭吉の一万円札。グリコ・森永事件。エリマキトカゲ。ロサンゼルスオリンピック。【インタビュー】「フジ三太郎」に永遠の命を与える。著者が語る、電子書籍への思い。原画からスキャニングしなおし、自らの手で修正まで加えた経緯をご紹介。

フジ三太郎とサトウサンペイ(21) ~「スーパーマリオ」が大ヒットした昭和60年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第21巻昭和60年。【漫画になったこの年の出来事】スーパーマリオ発売。つくば万博。日航機墜落事故。ロス疑惑。【インタビュー】ありがとう。大丸の7年は「漫画の大学院」。漫画家になる前、著者は大丸の宣伝部でサラリーマンをしていた。入社試験の履歴書は、なんと漫画で描いたものだった!

フジ三太郎とサトウサンペイ(22) ~チェルノブイリ原発事故が起きた昭和61年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第22巻昭和61年。【漫画になったこの年の出来事】チェルノブイリ原発事故。チャレンジャー爆発炎上。「男女雇用機会均等法」施行。三原山噴火。【インタビュー】雪の朝、マリリン・モンローと握手。「遅刻王」と呼ばれた大丸宣伝部時代、マリリン・モンローが大阪に来るところを写真撮影する大役を担った著者。さて、その成果は?

フジ三太郎とサトウサンペイ(23) ~NTTが携帯電話発表、スマホはなかった昭和62年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第23巻昭和62年。【漫画になったこの年の出来事】独眼流正宗。国鉄分割民営化。マイケル・ジャクソン来日。【インタビュー】池ちゃんにサンペイ流旅行術を伝授。連載の骨休めとして行ったソ連から北欧への「北緯60度の旅」。当時週刊朝日の担当者だった池辺氏に伝授した、サンペイ流旅行術あれこれ。

フジ三太郎とサトウサンペイ(24) ~リクルート事件が発覚した昭和63年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第24巻昭和63年。【漫画になったこの年の出来事】青函トンネル開通。リクルート事件。東京ドームオープン。ソウルオリンピック。【インタビュー】野生動物と大草原、朝の霧と夜の星。ヒサクニヒコさんらと行ったケニアへのサファリ旅行。

フジ三太郎とサトウサンペイ(25) ~昭和天皇が崩御した昭和64年・平成元年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第25巻昭和64年/平成元年【漫画になったこの年の出来事】昭和天皇崩御。消費税導入。天安門事件。冷戦終結。【インタビュー】65歳で運転免許を取り、67歳でパソコンに挑戦する。案内の若い女の子に見つめられて合宿免許に申し込んだ65歳の著者。さらに67歳からはパソコンに挑む。

フジ三太郎とサトウサンペイ(26) ~東西ドイツが統一した平成2年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第26巻平成2年。【漫画になったこの年の出来事】「NO」と言える日本。オヤジギャル。イラク、クウェート侵攻。フジモリ大統領就任。【インタビュー】神の教えに従いたいのだけれど、「神」と「鬼」の間を行ったり来たり…。知る人ぞ知る、金光教の信者である著者。全国各地の教会で講演を頼まれ、ついにはサンフランシスコの教会にも招かれた。ところがここで思わぬトラブルが発生……。

フジ三太郎とサトウサンペイ(27) ~若貴ブームに沸いた平成3年~

「フジ三太郎」がデジタルで帰ってきた!「朝日新聞」に26年半連載された漫画に、著者自らが修正を加えたリマスター版。著者・サトウサンペイの魅力が詰まったオリジナルのインタビューも収録。○第27巻平成3年。【漫画になったこの年の出来事】湾岸戦争勃発。東京23区の電話番号10桁に。牛肉オレンジ自由化。【インタビュー】物語のないほうの漫画家です。本シリーズのインタビューの総まとめ。コミックを「物語漫画」と呼ぶ著者。「物語のないほうの漫画家」として、漫画観を語ります。

フジ三太郎とサトウサンペイ

サザエさんの後輩作品、フジ三太郎をご存知だろうか? #推しを3行で推す

フジ三太郎とサトウサンペイ サトウサンペイ
なかやま
なかやま

①高度経済成長期から平成初期を歩み続けた四コママンガ ②サザエさんとは朝日新聞の朝刊・夕刊の先輩後輩 ③社会の教科書では知ることのできない当時が面白おかしく知識として得ることができる 小さい頃、私の家には2つのマンガがありました、「ボロボロのサザエさん」と「いい紙で作られたフジ三太郎」です。 サザエさんは母がフジ三太郎は父が好きで読んでいた本でした。 私は両親共にマンガが好きで自然とマンガが好きになったマンガネイティブではなくて、この二冊を本当にボロボロになるまで読んだおかげで、今もマンガ好きでいられています。 新聞四コマの良いところは、シンプルに”全年齢”を対象にしている笑いと当時の社会の"風刺"がたった四コマで表現されているところです。 正直、新聞四コマの単行本を買っている人はほとんどいないと思いますが、単体のマンガとしても十分に面白いです。 このフジ三太郎の生きた時代の延長に我々の生活があるので、「あー当時はこんな感じだったんだ・・・」などの感覚を両親・祖父母から聞く感覚に近いものがあります。 この作品でマンガの読み方と社会を学ばせてもらいました、ありがとう また、この口コミを書くきっかけとなったのがこの間、NHKの番組「あの人に会いたい」にて作者のサトウサンペイさんを特集していたのを目にして、電子書籍版の存在をしり電書版でまた集め始めました。 https://www.nhk.or.jp/archives/people/detail.html?id=D0009250644_00000 電書版を出版するにあたって、80歳近い作者のサトウサンペイ氏が自ら液晶タブレットに向かって線を引き、言葉や表現を現代でも通用するように変更を加えているとのことが衝撃でした。惜しくも昨年2021年にお亡くなりになってしまったとのことです。 このフジ三太郎は1965年から1991年までの約26年間連載された作品です。 サザエさんが1946年から1974年までなので、10年ほどサザエさんと朝刊・夕刊を支えていたことになります。 実はお互いの作品でクロスオーバーしている部分もあり、そこら辺は長谷川町子氏の「サザエさんうちあけ話」でも語られています。 新聞の四コママンガの代名詞である「サザエさん」で、それ以外の四コママンガの知名度が圧倒的に低いですが、このフジ三太郎も新聞四コマの完成形だと思っています。「全巻買って読んでみて!」とは言えない作品ですが、あなたの記憶の片隅にどうか・・・