あらすじ

不倫サレる妻たち。奪われる痛みの物語。なつきに離婚届けを突きつけ家を出たコウヘイだったが、娘・ゆいの事故を知り、父親としての役割を果たそうとする。一方さやかは、トモキの女性関係を疑いながらも働く日々の中、会社の同僚・原田との距離が縮まっていき――。欲しいのは家族なのか恋人なのか、夫婦という他人同士の在り方を問う――。
爪痕―それでも結婚、続けますか?― 1巻

不倫サレる妻たち。知らなければ幸せでいられた――? 佐藤なつきと瀬川さやかは高校の同級生で今は2人とも既婚者。夫・コウヘイに異性の影を感じたなつきは、さやかに相談するが――。恋、家庭、仕事、奪われる痛みの先にあるものは?

爪痕―それでも結婚、続けますか?― 2巻

なつきの夫・コウヘイの不倫相手は、高校時代の同級生・しおりではないかと疑い始めるサヤカ。自分の夫・トモキの不倫には気づいていない。夫に女の影を感じながらも家庭を維持しようとするなつきだが、コウヘイの感情は――? 誰かの幸せは誰かの不幸。それは不倫? それとも純愛? 不倫サレる痛みの物語。

爪痕―それでも結婚、続けますか?― 3巻

不倫サレる妻たち。奪われる痛みの物語。なつきに離婚届けを突きつけ家を出たコウヘイだったが、娘・ゆいの事故を知り、父親としての役割を果たそうとする。一方さやかは、トモキの女性関係を疑いながらも働く日々の中、会社の同僚・原田との距離が縮まっていき――。欲しいのは家族なのか恋人なのか、夫婦という他人同士の在り方を問う――。

爪痕―それでも結婚、続けますか?― 4巻

夫・トモキの元不倫相手・伊藤がサヤカの前に現れた。経緯を知り、トモキとの離婚を決意したサヤカだったが、他の女は遊びでサヤカが一番と本心で思っているトモキは、親族を巻き込もうとする。そんな折、サヤカの身体に異変が。その異変はなつきの夫・コウヘイの不倫相手・しおりにも――。歪みきった夫婦関係の行きつく先は?

爪痕―それでも結婚、続けますか?― 5巻(完)

トモキの元不倫相手が現不倫相手に接触し、その情報がサヤカの耳に入る。不倫をやめる意思のない夫に対して、サヤカがとった行動は? 一方、子供の為に別居状態を解消したなつきとコウヘイ。二人の心の距離はより遠くなっていた。ギクシャクした日々の中、コウヘイの不倫相手・しおりの身に異変が!? 何の為に結婚を続けるのか、あるいはやめるのか、それぞれが出した答えは?

爪痕―それでも結婚、続けますか?―

息を吸うように不倫する人たち

爪痕―それでも結婚、続けますか?― 石川オレオ ななしなあめ子
六文銭
六文銭

男目線で、まず読んで思ったのが、息を吸うように不倫するなぁってこと。 普通、もっと罪悪感とか、後ろめたさとかあるもんじゃないのか?と思っていましたが・・・逆にこれがリアルなのか?と一周まわって納得してしまいました。 原作者が「不倫サレ日記」など実録エッセイを描かれた方なので、説得力マシマシなのも理由かもです。 内容としては、幼馴染2人の既婚女性を中心とした物語。 高校時代は、流行り物が大好きで同級生のなかでも中心人物だったが、今は専業主婦で家庭を大事にする「なつき」 二人目は、その友人でキャリア志向でバリバリと働く「さやか」 一見、家庭に仕事にと順風満帆な二人だが、すべからく夫が不倫しているという状況。 なつきに至っては、高校時代の同級生が、その相手という地獄絵図。 なんという泥沼。 不倫している二人の夫も、それぞれ理由が異なる。 専業主婦なつきの夫は、妻や子供、家庭のために、自分を犠牲にしてきたことに疲れ、ありのままの自分を認めてくれる相手に走る感じ。 バリキャリさやかの夫は、いわばリア充モテ男のゲーム感覚で不倫している感じ。 理由は、それぞれですが、嘘をつき相手を裏切る行為が平然とできる神経は、純粋に胸糞悪いですね。 表面上は、奥さん側に何か落ち度があるわけでもない(もしくは何も知らない状態)のが、より悲哀を加速させてくれます。 何も知らない子供が一番可愛そうです。 こういう人間は、結局、誰であろうと同じことするんじゃないかとか思ってしまう。 今は不倫相手に優しくても、一緒になれば、また別の相手に逃げるんだろうと。繰り返しますよ、根っこが同じなんで。 最新刊では、何事もなかったかのようにそれぞれの家庭へ戻ろうとしますが、自分のなかで、こんだけヘイトが溜まっているので、なんとなく、不倫相手からの報復展開を期待しちゃってます。