あらすじ

1995年発行の蒼の男シリーズ読み切り短編集。特に本篇と連動する作品「武道館」と「華氏98.6」を収録
蒼の男・デスタン(蒼の男-1、2)
7フィート(約213cm)を超える長身と、聴く者の心を虜にする声ゆえに薔薇の名前を与えられた美しい男=ベルネ。世界的なスーパーシンガーであるガーディは、ベルネを世に出すため、すべてを賭ける決意をする。また一度は男娼に身を落としたアルドウもベルネと出会い、画家としての才能を花開かせる。しかし、ベルネは残酷な死の運命を背負っていた…。1970年代のロンドンを舞台に、美しきロック・シンガーやバンドマン、アーティストらが入り乱れて愛憎劇を繰り広げ、魂の火花を散らす。・解説:神坂智子、佐藤史生・伝説のロックマンガ「蒼の男」シリーズの第1巻「蒼の男」と第2巻「デスタン」・現在は入手困難なSG企画による合本を、著者により新たに電子書籍化。・巻末に全文の英訳を収録。
譚詩[バラード]・コメディー!(蒼の男-3、4)
ガーディのプロデュースにより、ベルネのレコーディングが開始された。ギタリスト・スタンの心配をよそに、揺るぎない信念をもってプロジェクトを推し進めるガーディ。栄光と死の狭間で、ベルネの心は激しく揺れる。(譚詩[バラード])周囲に波紋を広げながら、世界ツアーは加速する。「レイヌ(女王)・ガーディ。これはあんたのクエスト(遠征)だ」。一方、ベルネに名前を与えたスーヴヌィールも、再び動き出す。「俺は固執する。この俺の名に」(コメディー!)熱い友情と愛と芸術と家族の物語。・解説:坂田靖子・伝説のロックマンガ「蒼の男」シリーズの第3巻「譚詩(バラード)」と第4巻「コメディー!」・現在は入手困難なSG企画による合本を、著者により新たに電子書籍化。・巻末に全文の英訳を収録。
蒼の男-5 DANCE!
ある日ベルネは、ガードルードの眼前で倒れる。昏倒するベルネに、自分が為すすべを持たないことにガードルードは強い衝撃を受ける。医師ブラスの努力で生還したベルネだが、その頭部から死の刻印が取り去られた訳では無かった。憔悴したままガードルードは自身のステージに上る…。・解説:鳥図明児(漫画家)・伝説のロックマンガ「蒼の男」シリーズの第5巻「DANCE!(ダンス!)」・現在は入手困難なSG企画版を、著者により新たに電子書籍化。・巻末に全文の英訳を収録。
蒼の男-6 RADIO
すべてを投げ打ってベルネにかける決心をしたガードルードは、遂に事実上シーンを引退し、ベースギターとしてベルネのバックバンドに参加する。明日、すべてが台無しになるかもしれない。ガーディと男達のすべてが。ベルネはそのプレッシャーの中で、新曲「ラジオ」を完成させる。・解説:竹宮恵子(漫画家)・伝説のロックマンガ「蒼の男」シリーズの第6巻「RADIO(ラジオ)」・現在は入手困難なSG企画版を、著者により新たに電子書籍化。・巻末に全文の英訳を収録。
蒼の男-7 COOL
ガーディをベースに迎えて、ベルネの二度目のツアーが開始された。ベルネはチャートで上位に食い込み、ガーディの過去のシングルは下降する。ツアーに同行したアルドウは、ベルネとガーディの関係に苦しみながらも、深く重くベルネへの想いを重ねて行く。そんな中、新たにレコーディングされたガーディのシングル「Cool」は…・解説:夏生ゆり子(文芸評論家)・伝説のロックマンガ「蒼の男」シリーズの第7巻「COOL(クール)」・現在は入手困難なSG企画版を、著者により新たに電子書籍化。・巻末外伝『EX』付き。スタン・ナイトとガーディの4Pショート。・巻末に全文の英訳を収録。
蒼の男-8 CABARET
ツアーから戻って再びレコーディングに入ったベルネ。ガーディの誕生日=クリスマスの夜にガーディの引退が発表される。そんな中、ベルネは徐々にガードルードと距離を置こうと彼の館から去るのだった。ある夜、ベルネはスタジオで倒れ、医師はガードルードに「次の発作が最後になるだろう」と告げる。・解説漫画:「BELNEくんてこんなヒト!? 」by ハルノ宵子・伝説のロックマンガ「蒼の男」シリーズの第8巻「CABARET(キャバレ)」・現在は入手困難なSG企画版の最終巻を、著者により新たに電子書籍化。・SG企画版発表時の読み切り短編「VANISH」採録。・巻末に全文の英訳を収録。・物語は同人誌版「蒼の男-9 DOOM」に続く。
蒼の男-9 DOOM
路上の花はガーディを打ちのめした。アルドゥを美術スタッフに迎え、路上の花ツァーの準備が始まる。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-10 BLOND
アルドゥの制作した路上の花のプロモーションV。運命の歯車は回転する。路上の花ツァーが始まった。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-11 RAZOR
世界ツアーの終盤に差し掛かるある日。ベルネはガーディの元を去り、アルドウと漂白の旅に出ることを宣言する。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-12 ROSE
ロンドンに戻ったガーディ日本にアルドウととどまったベルネ世界を別った二人の魂はそれぞれに孤独を彷徨する。自分の音楽の世界に戻ったガーディは新しいアルバムを作り始める。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-13 LUCK!
アルドウが去った後、独り日本に残ったbelneのホテルにアントリーニがあらわれる。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-14 PLEASE
ロンドンに戻ってきたベルネは、ガーディのライブ会場に現れる。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-15 MAGENTA
ベルネの死を強く意識しながらも親密さを増すベルネとガーディ。再び音楽活動を開始するベルネ。二人は再び大規模な世界ツアーを開始することになる。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男-16 NO ROSE
ガードルートはアリーナ。ベルネはホール。交互にずらして組まれたツアーの日程だったが、初日だけは同じ12月25日と決まっていた。二人のステージが開始される。※1 巻末に蒼の男シリーズ外伝『望み失せし人々』を特別収録。『望み失せし人々』ベルネとガーディの2人のツアーはロンドンで同時にスタートした。その前夜のアバラードホテルでの物語。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編
蒼の男 第二部-1 THIS IS NOT THE END OF THE WORLD
世界はベルネを失った。世界が彼を悼む葬儀の後に…残された男ガードルードの世界ツアーが始まる。新書館・SG企画から発行された蒼の男シリーズ続編、第二部
蒼の男 第二部-2 Show Must Go On
ガードルードのツアー二夜目は本来はベルネの公演日だった。ガードルードはベルネが完成させた運命の詩「路上の花」を歌おうとするが、それにはアントリニのピアノが必要だった。苦い夜それでもショウは始まる。
蒼の男 第二部-3 Paris Blue
世界ツアーがパリに至る前にガードルードは快復したアルドウを訪ねる。アルドウは「彼にあなたを手向けたい」と言う。パリの夜からガードルードを悪夢が襲う。心配するスタンを退けた後コンサート当日のリハーサル会場…スタンは姿を表さなかった…。
蒼の男 第二部-4 Resurrection-復活
1年にわたる世界ツアーが終わりガードルードはロンドンに帰還した。ガードルードはアルドウから「舞踏」の招待を受ける。…だが、舞踏するアルドウはかつての彼とは変わっていた…。
蒼の男 第二部-5 GOLDEN DAWN
ガードルードはかつてベルネが愛したキプロスのスタジオをレコーディングの為に訪れる。傷心のアルドウを伴って…ベルネの生きた痕跡の残るキプロスの空の下でガードルードが歌うのはベルネの残した「復活」への返歌だった。
蒼の男 第二部-6 RISE IN THE NIGHT
レコーディングの末、沈黙を破り新しいレコードをリリースするガードルードの世界ツアーの皮切りは、プロモーターの要請によるニューイヤーフェスのプリンシパルだった。だがそのプロモーターの策謀により、「ベルネ」を名乗る男がガードルードの前にステージに立つことが判明する。チャートの上位を独占しメガスターとして売り出された男「ベルネ」はガードルードを過去のものと葬るかとさえ思えたが…。
蒼の男 第二部-7 THE SWORD
ガードルードの元に送られてきた1本のテープ…それはベルネの最後の姿が映し出されていた。「薔薇の名前」の重圧を背にガードルードの世界ツアーは開始される。スタン・ナイトは影のようにガードルードに寄り添う。本編の正式名称は「STAN NAIGHT AS THE SWORD OF THE NAME OF ROSE」
蒼の男 第二部-8 PARADE
再び舞踏の世界に戻ったアルドウ…ガードルードは独り孤独な夢を見る…そしてステージ上からガードルードは聴衆に誓う…蒼の男シリーズ本編最終巻。完結。
SILVER STAR
2000年大みそか世紀の変わり目のガードルード・レアモン
蒼の眩暈
蒼の男シリーズ読み切り番外編40P余ツアーとレコーディングに明け暮れるbelneとGardieの一夜の物語
夜の歌
夜に温室でライブをすることになったbelneのエピソード
WITHOUT YOU belne’s love EX
蒼の男シリーズ番外編読み切りシリーズガードルードに届いた招待状はbelneの企てた魔宴の夜の招待状だった。どんちゃん騒ぎの夜は更ける。
ENAMEL belne’s love EX
蒼の男シリーズ番外編読み切りシリーズ音楽誌のインタビューを受けるベルネガードルードはインタビューに遅れているベルネを迎えに行くが、彼は未だベッドに居た。
[zi:]
蒼の男シリーズ番外編読み切りシリーズ1985年 belneの路上の花ツアーの最中ガードルードとベルネの束の間の休日エピソード
蒼の男 SingleCut(短編集)
蒼の男シリーズの読み切り短編、同人誌で出したSingleCutから6編を収録。・Old Love Song 1999・奈落の花 2001・REVE 2002・4minutes 12seconds 2003・WEB 2003・ロンドンの佳き日BOOKS・作者解説(PostScript)本文127P
蒼の男 愚者の王冠(短編集)
1995年発行の蒼の男シリーズ読み切り短編集。特に本篇と連動する作品「武道館」と「華氏98.6」を収録
禁断

禁断

1940年、ロンドン。家の事業が失敗し破産したトミイは、休学をし働かざるを得なくなった。新聞の求人を見て、目的の館へ行ってみると見分けがつかないくらい似ている双子に雇われる。召使いとなったその館で禁断の遊びが繰り広げられるー。
はないろ語り拾遺帖

はないろ語り拾遺帖

昭和半ばの東京。家業の「はないろ紙店」を継いだ若き店主・一朗さん。そのまっすぐな性格と人の好さもあって、店はそこそこに繁盛している。だが訪れる客の中には奇妙な因縁を背負った者も。一郎さんと相棒の猫・毬緒さんは、そんな人々の因縁を解きほぐし平安な明日へと優しく導く……。郷愁を誘う昭和時代を舞台に、人々の迷いや悲しみ、苦しみを癒す不思議な紙屋の日々を描く。8ページの連作読み切り作品を1、2巻、計36話収録。
rover

rover

ロンドン、ソーホーのストリートに、ふらりと現れた日本人少年、世紀。路面に書きなぐる詩に魅かれた、詩人トニー・バーモアは、なぜか無一文の世紀の面倒をみるが…。男同志の魂がぶつかりあう!
銀色のアルフレッド

銀色のアルフレッド

楽しくお散歩をしていたアルフレッドとガーディは、急に雨に振られ、大急ぎで近くの立派な館を訪ねた。館のキレイな主人にもてなされたお茶を飲み、ふたりは眠ってしまった。ガーディはいつの間にか大迷宮に閉じ込められていて…、アルフレッドは館の主人に迫られていた!? 電子限定あとがきも収録。
ディーン

ディーン

1986年ロンドン。この界隈では知らぬ者はいないほど有名なハリィは、突然見知らぬ男にシャンパンをかけられ、不快な気分で外に出るも、その男に待ち伏せされ、事件に巻き込まれる。この悪魔にかかわるなと、言われた男の名前はディーン。蒼い目をした男だった。