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肘を故障して退団したプロ野球選手が、35歳にして再びプロ野球へのカムバックに奮闘する野球ドラマ。かつてプロ野球球団「東京セネタース」で投手をしていた並木雄二（なみき・ゆうじ）は、肘を痛めて退団し、会社員として働く日々を過ごす。しかし、退団後も自分が強打者に打たれる夢を見続ける並木は、元チームメイトの益山（ますやま）に相談すると、それは気持ちがまだ現役のつもりだからだと言われて……!?
プロ野球へのカムバックに向けて、ナックルを会得してプロでも通用する実力を身につけた並木雄二（なみき・ゆうじ）。そんな彼に刺激された元プロ野球選手のヤクザ・大河内（おおごうち）は、並木へ勝負を挑み、がむしゃらに球に食らいついて大きな当たりを放つ。その数日後、大河内が抗争で死亡したのを知った並木は、大河内の舎弟・由良（ゆら）から手紙を渡され、大河内の恋人・順子（じゅんこ）と出会い……!?
プロ野球へのカムバックに向けて、西武ライオンズの森（もり）監督に直接売り込もうとした並木雄二（なみき・ゆうじ）は、森監督に惚れ込まれて入団テストを受けることに。しかしその噂を聞きつけた木崎（きざき）は、かつて並木の直談判を無視したくせに東京セネタースの入団テストを受けるように言ってくる。そして木崎達の前でピッチングを見せた並木は、西武の入団テストを受けずに東京セネタースのテスト生として入団を……!?
東京セネタースのテスト生となった並木雄二（なみき・ゆうじ）は、木崎（きざき）の陰謀で入団テストを受けていた友人・加賀（かが）と、正式入団を賭けて対決することに。恨みっこなしで勝負に挑む並木と加賀だったが、並木はなぜかナックルだけを投げ続けていく。その後、並木は高めのナックルでホームランを打たれてしまうが、低めのナックルを会得したことで加賀に勝利する。そして東京セネタースに正式入団した並木は……!?
ナックルが打たれまくり憔悴する並木雄二（なみき・ゆうじ）は、木崎（きざき）に嘘の登板日を知らされ、調整が狂ってしまい、ますます調子を崩していく。そんな時、会わない約束をしていた愛人・順子（じゅんこ）が現れ、彼女と夜を過ごした並木は、リラックスして試合に臨み、いつものピッチングを取り戻して勝利する。その後もストッパーとして活躍していく並木だったが……!?
初先発で完投勝利した並木雄二（なみき・ゆうじ）は、愛人・順子（じゅんこ）とともに勝利の美酒に酔いしれる。これまでの努力が報われて最高の幸福感を味わう並木だったが、写真雑誌に並木と順子のゴシップ記事が掲載されてしまう。その後、順子と会わないことにした並木は、しばらくは好投を続けていくが徐々に体調を崩していき……!?カムバックした並木の野球人生はどうなる？男のロマンを感じさせる完結巻。
