あらすじ

この永遠の暗闇を人は“夜”と呼んでいる。遥か遥か昔には、“夜”とは対の存在があったという…。ランプよりも明るく、人類にとっての希望の光。男は独り探し求める。忘れ去られた<朝>を――。
夜ヲ東ニ(1)
この永遠の暗闇を人は“夜”と呼んでいる。遥か遥か昔には、“夜”とは対の存在があったという…。ランプよりも明るく、人類にとっての希望の光。男は独り探し求める。忘れ去られた<朝>を――。
夜ヲ東ニ(2)
この永遠の暗闇を人は“夜”と呼んでいる。遥か遥か昔には、“夜”とは対の存在があったという…。世界から失われた<朝>を探し求める男と少女。彼らの旅の先にあるものとは――?
鬼の影

鬼の影

むかしむかし、影を喰われた鬼がおりました。怒り狂った鬼は、影を探し求め、山々を焼き尽くしたそうな。結局、影を取り戻せなかった鬼は、今もどこかで憎悪の炎を燃やしているという…。
夜ヲ東ニ
電子書籍だけなんて勿体ない、地下世界の冒険譚 #1巻応援
夜ヲ東ニ アンギャマン
sogor25
sogor25
その世界は明けることのない"夜"に満ちていた。人々は地下に広がる空間を拠点とし、日の光を識ることすらない世界で地下生物を狩猟して生活をしていた。 そんな地下世界を旅する青年・アナグ。彼は不思議な光を放つ"遺物"を頼りにあるものを探していた。それは旧世界の記録に遺されているだけで存在するかどうかも分からない、夜を終わらせることのできる"朝"と呼ばれる何か。 彼が地下生物に襲われているところを狩人の少女・ティオに救い出される場面から物語は始まる。 電子書籍のみで単行本が発売されている作品ではあるが、その利点を最大限に活かすかの如く、ランタンや炎という限られた光源のみが存在する地下世界をフルカラーで見事に描き出している。また、旧世代的な文明の中で"火の神"への信仰に由来する封建的な意識が人々の間に深く根ざしているという背景、それに個々に特殊な能力を宿す"遺物"というファンタジー要素が融合され、独特な世界観が生み出されている。 未知を求めて地下へと深く深く冒険するのが「メイドインアビス」ならば、作中世界では未知でも読者にはありふれた"朝"を探し求めて地下世界を冒険するのがこの「夜ヲ東ニ」という作品。冒険譚でありながら純粋な未知に対するワクワク感とは少し異なる、不思議な読後感を是非感じてみてほしい。 1巻まで読了