【電子限定!描き下ろしマンガペーパー特典収録】消極的な花嫁・子どもと一緒に・コロナ禍のウエディング・同性カップル…ひとつとして同じ結婚式はない。猪名川こよみ、フリーランスの凄腕ウエディングプランナー。こだわりを盛り込んだ結婚式を得意とする彼女の元には、自分たちらしさを求めるカップルが次々に訪れる。そんな中、ブライダル業界を志すきっかけで、昔の片思い相手でもあるフローリスト・生瀬と不意の再会!その出会いが、大手ホテル勤務時代の同僚・篠山との微妙な関係にも変化をもたらして…?◆◇◆単行本カバー・カバー下イラストを収録◆◇◆
私の結婚式は、プランナーさんではなく、式場の営業の女性でしたが、彼女がいなかったら成り立ちませんでした。 畳の部屋での披露宴だったので、皆さんに靴を脱いでもらってリラックスしてもらいたい。 でも、お庭もきれいだから堪能してもらうために、デザートは、外で食べてもらいたい。 しかも、ひとりひとりに手渡ししたい! 靴を脱いでいるのに、その後外に出るには、出席者に靴を再度履いてもらわなきゃならない。 どうしょう・・・。 その時、今までやったことないのですが、お庭に赤い絨毯を引いて、お客様には、スリッパを履いてもらいましょう♪と提案してくれました。 また、披露宴が盛り上がりすぎて時間内に終わらなくても、大目に見てくださり、途中で、新幹線が間に合わないと新郎側の両親が退場するというハプニングもあり、友人からは、今までで一番面白い披露宴だったと喜んでももらえました。 式の最中に、その方は、お仕事がお休みだったのにも関わらず、こっそり顔を出してくれてホッと安心した憶えがあります。 本当に、大変な仕事だと思いますが、やりがいはある、この素敵な女性に会って、私も一時期ウェディングプランナーに憧れた時がありました。