あらすじ

東西電気の株価が下落した。東西電気の手形がヤミ金融へ流れたことが原因らしいと知った芹沢は、さっそく津田に手形の所在を調べ、買い戻すように命令する。津田は昔のツテを頼って、ことが公になる前に手形の回収に成功する。しかし、取り戻した手形を調べてみると、ヤミ金融へ売り渡したのは東西電気創業当時からの下請け会社「家田精密」だった。
イリーガル 1巻

中堅電子メーカー・東西電気のトップ交替の隙をついて、大物総会屋・佐土原が新社長のスキャンダルをネタに圧力をかけてきた。この佐土原の背後には、なんと東西電気専務・安達の姿があった!常務の広江と確執を続ける安達にとって、広江を高く評価する社長は邪魔な存在。つまりは、ライバル・広江を追い落とすため総会屋と手を組んだ安達の陰謀に、新社長は巻き込まれてしまったのだ。秘かに進行するこの計画を察知し、「イリーガル」津田英次が行動を開始する!!

イリーガル 2巻

アメリカのコンピュータ会社・デジタルソフト社の副社長、高秀明が東西電気との技術契約のために来日した。重要な契約を前にして、東西電気の重役たちに緊張が走る。そんな時、香港を中心に東西電気のビデオカメラの精巧な模造品が出回っていることが発覚!凛子ら開発メンバーを中心に身辺調査が行なわれるなか、津田は静かに行動を開始する。

イリーガル 3巻

東西電気の株価が下落した。東西電気の手形がヤミ金融へ流れたことが原因らしいと知った芹沢は、さっそく津田に手形の所在を調べ、買い戻すように命令する。津田は昔のツテを頼って、ことが公になる前に手形の回収に成功する。しかし、取り戻した手形を調べてみると、ヤミ金融へ売り渡したのは東西電気創業当時からの下請け会社「家田精密」だった。

イリーガル(4)

音波を使った音響ホログラムに関する様々な特許を持つ俵田研究員は、東西電気にとって「金の卵を産む鶏」。その俵田が最近、何者かに付けられているということから警護を担当していた津田。だが、いつの間にか俵田が研究室から姿を消してしまう。早速、捜索を開始した津田だが…!?

イリーガル(5)

東西電気イチのうるさ型・安達専務が朝、会社へ出勤してみると会社の倉庫からパソコンが盗まれているという報告が入る。緊急役員会議が開かれ、どうも内部のものの仕業らしいとわかる。が、安達専務は自分まで疑われたことが気に入らない。一方、津田は芹沢相談役に事件の真相を探るように言われる。

イリーガル(6)

台湾・新竹にあるパソコン用メモリー製造工場2社が、何者かによって爆破された。このままでは、東西電気へのメモリー供給が止まってしまう!事態の打開に名乗りを上げたのは、メモリー供給数第3位の会社だった。しかしそこには、意外な犯罪集団の影が…!?

イリーガル(7)

死後に公開された主演作でスターになった俳優・柚木夏夫は、実はCGで作られた仮想俳優(バーチャルアクター)だった…!その事実を公表しようとしたCG制作者の土屋が謎の死を遂げ、同時に柚木のデータが入ったディスクが消えていた…。土屋の旧友として事件に巻き込まれた同僚の凛子のために、津田が立ち上がる。

イリーガル(8)

太陽光発電という大型公共事業への参加を進めた東西電気社長・長谷部澄雄。だが、極秘であるはずの技術が不正に流出し、東西電気は幹事会社の座をも失ってしまう…。不正を暴くため、澄雄の義兄でもある津田が立ち上がる。

イリーガル(9)

白昼の喫茶店で、男性が突然死した。被害者の首筋からは、青酸化合物を塗った小さな針が発見され、極めて小型の『毒針発射ロボット』の存在が浮かび上がる。「ロボットを使った殺人なんて、エンジニアとして見過ごせない」という同僚のため、津田は調査を開始する。

イリーガル(10)

東西電気の研究技術が盗まれ、他社の製品となって発売された。調査の結果、ある営業マンにスパイの嫌疑がかけられる。だが、外部に電波を送信していることはわかっても、証拠は見つからなかった。考えられるのは、テレパシー…。この難題に、津田はどう挑む…!?

イリーガル(11)

津田が裏社会にいたころの舎弟・五郎が、パソコンソフト会社を立ち上げた。だが、五郎たちが作ったソフトに、「そのソフトを使うと極秘情報までもが漏れる」という嫌疑がかけられる。昔の自分と同じく、裏社会との関わりを絶とうとしている五郎の危機に、津田は…!?