昭和十八年――。第二次世界大戦の最中、敗戦の色が濃厚になった日本は、極秘で開発していた“ロボット兵器”の導入に踏み切った。主人公の三船は、自身の病魔と闘うため、愛しい家族を守るため、“ロボット兵器”開発技官である親友の高橋に自ら志願することを告げ、人としての自身に終止符を打ち、人間兵器として戦地へと赴くのだが……。
日本のロボット兵器実戦投入を機に、世界各国は独自のロボット兵器を次々に戦場に送り込み始めた…戦局が更なる混乱を深める中、日本国内でも様々な思惑を持った人々が暗躍を始める。その大きな歴史の流れに巻き込まれ、開発技官の高橋は秘密警察への協力を強要され、三船は南方戦線へと送り込まれるのだった……。
三船が送り込まれた南洋戦線に於いては、日本各地の研究施設から集結せし試作体たちが鎬を削っていた。ところが米軍の投入せし機械化人間と巨大兵器群により、日本軍は苦境に立たされる――一方内地では、軍・秘密警察・特務機関・秘密結社がそれぞれの思惑を秘めて暗闘を続けていた…
敵味方の区別無く殺戮を繰り返す米軍の超巨大兵器に、徒手空拳で最後の決戦を挑む三船以下生き残りし日の丸人たち。死力を尽くした激闘の結末は?そして…戦いの果てに待つものは!?
増殖する『世界壁』によって領土を拡大し続ける機械化帝国!壁攻略の橋頭堡を築くべく、敗戦国・日本の残党兵たちは不退転の決意で最後の決戦に挑む!!
大好評を博し、全5巻で完結した「妄想戦記」のアナーザーストーリー。機械化人間、三船が、密林に吼える!渾身の180ページ描き下ろし!