あらすじ

“生”同一性障害、通称『ボーダー』。“性”ではなく“生”ーーいのち。それは10年前に突如現れ、世界の約7.6%の人間を“死者”へと変えた新たな疾病。彼らは主観では生きていて、けれど客観的には“死体”でーー。生と死の境が揺らいだ社会で巻き起こる未知の事件に立ち向かう、女子高生探偵×ボーダー少女の生死バディ探偵譚!!
四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐ 1巻

“生”同一性障害、通称『ボーダー』。“性”ではなく“生”ーーいのち。それは10年前に突如現れ、世界の約7.6%の人間を“死者”へと変えた新たな疾病。彼らは主観では生きていて、けれど客観的には“死体”でーー。生と死の境が揺らいだ社会で巻き起こる未知の事件に立ち向かう、女子高生探偵×ボーダー少女の生死バディ探偵譚!!

四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐ 2巻

“生”同一性障害、通称『ボーダー』。主観では生きているが医学上は死体である彼らの出現は、それまでの枠組みに収まらない未知の事件を巻き起こす。ボーダーを憎む女子高生探偵・エルと、安らかな死を望むボーダー少女・コータの生死バディ探偵譚!!

四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐ 3巻

主観では生きていながら医学上は死体である“生”同一性障害(ボーダー)。自らもボーダーで安寧な死を望む“死ねない”コータと、父の復讐のためボーダーを“殺したい”エルが、ボーダー麻薬に端を発した事件の果てにたどりつく“命”の選択は――!? “生”同一性障害を巡る生死バディ探偵譚、フィナーレ!!

四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐

生と死の境界が曖昧になった世界で"生きる"ということ

四ノ宮小唄はまだ死ねない ‐BORDER OF THE DEAD‐ りいちゅ モンスターラウンジ 大槻涼樹
sogor25
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"生"同一性障害、通称「ボーダー」。本人の主観では普通の人間と同じように"生きて"いるのだけど、客観的、つまり生物学上その身体は"死んで"いる。10年前に突如そのような疾患が発生したために"生"と"死"の概念の境界線が揺らいでしまった世界。殺人事件が起こっても、それが「ボーダー」であれば"殺された本人"への聴取で事件が解決してしまう。一方、"死んだ"後の身体は、たとえそれ日常生活を送っていたとしても法律上は"モノ"扱いであり、「ボーダー」が死後も"生きて"いくためには相応の困難が待ち受ける。そんな世界で探偵助手として"生きる"少女、四ノ宮小唄の物語。 こんな感じであらすじを説明するとすごくSFチックな作品に見えるけど、実際の内容は表紙の印象に近いポップな仕上がり。でも押さえるところはしっかり押さえていて、"生"同一性障害という素晴らしい着想から、実際に「ボーダー」という存在がいたら起こり得そうな出来事がよく考察されていて、細かいところにもネタとして散りばめられている。そして物語全体に関わる伏線らしきものも見え隠れして、ここからどう物語が展開していくか楽しみな作品。 1巻まで読了