あらすじ青森県と秋田県の県境。人里離れた村の中に、ぽつんと一軒だけ古い旅館があると聞いて、菊之介は雪深い山の中をやっとの思いでたどり着いた。ところが宿は、予約で満杯。客はみな満月の夜に行われる『祭り』を目当てに来ているらしい。仲居の部屋でよければという事で泊めてもらうと、その夜仮面をかぶった女が夜這いに来た。さびれ行く旅館を守るために、女将が昔あった風習を復活させたのだ。女将や仲居たちの必死の想いを汲んだ菊之介は、竿師の技で彼女たちを悦楽に導く…。