あらすじ

セシリア王太子妃の暗殺を目論んだスカーレットが落としたとされる耳飾りは、何者かの手によってすり替えられた可能性があるという。その偽物と判定された耳飾りを作った疑いがあるのがスカーレットの信望者だったアイシャ・ハクスリー。彼女に10年前のスカーレットの処刑に関わることを聞くために、ハクスリー邸を訪れるコニー達。一方でコニーの訪問を上手くあしらうつもりだったアイシャだったが、コニーと彼女に憑依したスカーレットに追い詰められてゆく。そして明かされる、10年前にスカーレットが処刑されるに至った真相とは──…!? 更にリリィが遺した鍵とメモに託されたメッセージ…、「エリスの聖杯」という言葉の意味がついに判明する第8巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※
【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 1巻

誠実だけが取り柄の地味な子爵令嬢コニーと、10年前に処刑された希代の悪女スカーレット・カスティエル。出会うはずのない二人がとある夜会で遭遇した時、スカーレットの処刑に関する、現在まで続く物語が動き出す。利害関係から始まった二人の関係は、やがて大切な絆で結ばれた真の相棒へと成長し、過去から続く巨大な陰謀と対峙していく…。貴族社会の闇から生まれる愛憎劇、群像劇のヒューマンドラマに、クライムサスペンスやミステリーの要素も加わり、更にはほのかな恋愛と盛り沢山! 読みだしたら止まらない「小説家になろう」発の「魔性の物語」を、桃山ひなせが渾身のクオリティでコミカライズ! ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 2巻

貴族の夜会で、髪飾りを盗んだ疑いをかけられたコンスタンス・グレイル。誰一人味方をする者がいない絶体絶命の状況の中で、彼女を助けたのは10年前に処刑された希代の悪女スカーレット・カスティエルの亡霊だった…。翌日、目を覚ましたコンスタンスの前に現れたスカーレットは、助けた代償としてコンスタンスのこの先の人生をかけて、スカーレットを処刑に追い込んだ者達への復讐を手伝うことを要求してきて…。地味な子爵令嬢と稀代の悪女のコンビが遂に誕生! スカーレットを嵌めた真犯人を見つけ出す二人の物語が動き出す。読みだしたら止まらない「小説家になろう」発の「魔性の物語」、待望の第2巻!! ※「小説家になろう」は株式会社ヒナプロジェクトの登録商標です。※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 3巻

元・婚約者のニールとの関係に完全に決着をつけるも、非情に徹することができないお人好しのコンスタンス・グレイル。だがそんな彼女の中では同時に、スカーレットの影響を受けてか、グレイル家の家訓である“誠実”であることへの違和感が芽生え始める…。そうして二人は、リリィ・オーラミュンデが遺した手がかりを頼りに、エミリア・ゴードウィンの夜会に乗り込むも、そこで再びランドルフと遭遇。果たしてコンスタンスの運命は…!? コニーとスカーレット、正反対の二人だからこそ最強のバディが誕生!! 悪役令嬢×バディ×極上のミステリー、読みだしたら止まらない「魔性の物語」、待望の第3巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 4巻

グレイル家の家訓である『誠実』という言葉を言い訳にするのをやめ、自分が守りたいもの、守りたい人たちのためにはなんだってしてやると決意をしたコンスタンス・グレイル。ジョン・ドゥ伯爵の夜会で事件に巻き込まれた流れで、何故かランドルフ・アルスターと婚約することになった彼女は、借金返済のためではなく、小宮殿でパメラの糾弾から助けてもらったお礼に、スカーレットを助けることを改めて約束する。そうして、セシリアとの初対面を迎え、デボラが主催する「口なき貴婦人たちの茶会」に召喚されたコニーを待ち受けるのは…!? 真の友情で結ばれたコニーとスカーレットが、更なる悪女たちに挑む、女の戦いが始まる第4巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 5巻

デボラが主催する「口なき貴婦人たちの茶会」という名の査問会に召喚され、理不尽な私刑を受けたものの、スカーレットの協力とランドルフの依頼で駆けつけたアビゲイルに助けられ、なんとか切り抜けることが出来たコニー。だがその後、コニーについてのゴシップ記事が書かれ、それを読み抗議に来た市民団体のキンバリーに絡まれたところで、親友・ケイトの助けが入る。ただ事情を話せないコニーとケイトの仲は、これまでのようにはいかなくなって…。またセシリアとの二度目の対面や、王宮で新たに知った事件を探る中で、コニーに新たなる危険が迫る──!! スカーレットとの仲がさらに深まり、ランドルフとコニーの距離も秘かに近づく第5巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 6巻

ブロンソン商会を訪ねた帰り道、偽御者に攫われそうになったところをオルダスに助けられ、アビゲイルが所有する高級娼館に連れていかれたコニー。偽御者がランドルフ達が追っていた【暁の鶏】と判明し、自分が危険な立場にいると自覚したコニーは、自分を心配してくれるケイトを遠ざけようとするが、その願いはむなしくケイトは攫われ、脅迫状が届くのだった。攫われたケイトを助けるために行動に出るコニーだが、同じく攫われたファリス第七王子の安否や、セシリアの出生を探る新聞記者のアメリア・ホッブス、ソルディタ共和国の商人バド達も動き始めて…。コニーは無事ケイトを救うことができるのか──!? 緊迫の第6巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 7巻

【暁の鶏】に攫われたケイトを無事救出することができたコニー達。一方でケイトを誘拐した犯人は、尋問される前に暗殺されてしまう。ランドルフ達が、隣国ファリスの動きや、【暁の鶏】の動向を探ろうとする中で、【暁の鶏】が探していた「リリィ・オーラミュンデの鍵」を持っていたことを思い出したコニーは、それを渡すために王立憲兵局を訪れる。そして、ランドルフとのやり取りを見ていた彼の同僚のカイルに、そのぎこちないやり取りから偽装婚約していることを見破られてしまい…。スカーレットが処刑された10年前の事件を探る中で、コニーとランドルフの仲も微妙に進展する(?)第7巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 8巻

セシリア王太子妃の暗殺を目論んだスカーレットが落としたとされる耳飾りは、何者かの手によってすり替えられた可能性があるという。その偽物と判定された耳飾りを作った疑いがあるのがスカーレットの信望者だったアイシャ・ハクスリー。彼女に10年前のスカーレットの処刑に関わることを聞くために、ハクスリー邸を訪れるコニー達。一方でコニーの訪問を上手くあしらうつもりだったアイシャだったが、コニーと彼女に憑依したスカーレットに追い詰められてゆく。そして明かされる、10年前にスカーレットが処刑されるに至った真相とは──…!? 更にリリィが遺した鍵とメモに託されたメッセージ…、「エリスの聖杯」という言葉の意味がついに判明する第8巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 9巻

アイシャの殺害容疑で指名手配されたオルダスを匿う【豊穣の館】。その混乱の一方で、コニーはリリィ・オーラミュンデが残した鍵の刻印の謎を解き、「エリスの聖杯」とは───コニー達の住むアデルバイドを侵略するために、隣国であり同盟国のファリスが計画した軍事作戦の名称だと判明する。そして「エリスの聖杯を破壊せよ」という言葉を遺して2年前に自殺をした、スカーレットの幼馴染であるリリィの過去がついに描かれる。スカーレットとの出会いから第一王子エンリケとの幼少期、更にスカーレットの処刑を経て、彼女が何に気づき、何故自害せねばならなかったのか──…!? 現在に繋がる謎がリリィ視点で明かされる第9巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

【デジタル版限定特典付き】エリスの聖杯 10巻

アイシャの従妹シャロン・スペンサーの葬儀に参列し、犯罪組織【暁の鶏】の情報を集めようとするコニー。だがそれから程なく、アイシャ殺害の容疑をかけられたオルダスの無実を証明するために奔走していたアビゲイルが、彼女を嵌めようとするデボラによって、重要参考人として憲兵総局に身柄を拘束される。本来無関係だったアビゲイルとアイシャを繋げてしまった自責の念と、このままではアビゲイルが処刑されてしまうという心配から、スカーレットとランドルフと共に『豊穣の館』に向かったコニーは、アビゲイル救出の作戦を立てることになるが…。意外な人物との再会と『エリスの聖杯』の意味、スカーレット処刑の真相に迫る第10巻!! ※こちらの商品には、巻末にデジタル版限定特典イラストが収録されています。※

エリスの聖杯

無実の罪で処刑された悪役令嬢、幽霊となり真相を探る

エリスの聖杯 桃山ひなせ 夕薙 常磐くじら
ゆゆゆ
ゆゆゆ

10年前に処刑された、希代の悪女と呼ばれたスカーレットの死の真相を探るミステリー。 小説家になろうのテンプレートでいくと、悪役令嬢が婚約者をとられ、さらに処刑ルートに回った10年後のお話となる。 10年が経ち、真相を探るのが難しくなった部分と、貴族社会の難しさやいやらしさで真相を探ろうにも一筋縄ではいかない部分と。 そこがストーリーのおもしろさを増している。 悪役令嬢の話ばかり書いたが、主人公はスカーレットでなく、誠実さだけが取り柄の家系に生まれた地味な少女コニー。一応貴族。 コニーが、ある夜会でトラブルに陥って助けを求めたとき、唯一、そして偶然にも応えてくれたのが10年前に処刑されたスカーレットの幽霊。 手助けしてもらったことをきっかけに、コニーは「無実の罪で処刑されたスカーレットの死の真相を探る手伝い」をすることになる。 スカーレットがすごく良い人に見えるけど、悪女伝説はだいたい真実。背景を知れば仕方がないかなとも思えるけど、だいたい真実。さすが悪役令嬢役。 そして、非常に強気なスカーレットは見ていて気持ちがいい。 処刑されなかったルートのスカーレットを見たくなるほど、魅力的なキャラクター。 言葉を重ねるより、漫画でスカーレットをみてもらったほうが、彼女から溢れ出る魅力は理解しやすい。 そして彼女がいたからこそ、「誠実」という家柄に甘んじず、強かに成長する主人公コニーも見ることができる。