あらすじありゃ人やない。人に似たなんかやろ。「たまむすび」「BRUTUS」「週刊文春」など各所で高評! エッセイコミックの名手が描く「読むと厭(いや)になる」怪奇短編連作。Webコミックサイト「コミクリ!」掲載時に大きな反響を呼んだ「ぢごくもよう」「大正三十四年」をはじめ、「アフタヌーン」2019年12月号に出張掲載された「姫かたり」、本書のための描き下ろし「吉日」など、全十七編を収録。
カラスヤサトシ先生は心理的な瑕疵を読者に残す。 単にトラウマというのとちょっと違って、報われない・救われない・気持ちが晴れない・振り返ると恐ろしいようなそんな描写が多く、理解の仕方は読み手に委ねられる気がする。 本作はすべて10ページないぐらいの短い短編で構成されているが、本当にスッキリしないモヤッとした気分や、最後まで来てゾッとさせられるようなそういう作品が多い。 これを描けるのは凄い。