あらすじクリスマスやお正月など楽しいイベントが盛りだくさんな日々を過ごすナルさんとユキちゃん。冬から春へと移り行く季節の中、二人の日常にも変化が訪れて…?現代社会の片隅で、肩を寄せ合って暮らす二人の女性の物語、ここに完結!
家出した女子高生(15)を庇護するのは、かつて彼女の家庭教師だった社畜女子。過重労働とストレスを酒でごまかす社畜は、しっかり者の女子高生に逆にお世話されてしまう。 仕事は恐ろしく大変そうだが、日々の様子は楽しげで、社畜が女子高生に救われているのが良い感じ。だが所々で女子高生の、恐らく家庭の事情から来る苦しみが仄めかされる。そしてそれに関する社畜女子の重いモチベーションが見えて来ると、楽しげな日常からも少しの胸苦しさを感じられる様になる。 次第に、いつ二人の関係は壊れてしまうのか?と不安が拭えなくなる。(2巻時点では)詳しい事が全く語られない為、それは余計に増幅される。 互いに補い合い、安心している二人の関係が壊れるなんて、見たくはない。でも現状を社会が許さない事は、作中の人物達も読者も分かっている……という感じで、読者は仄かな破局感を共有し続ける事になる。 早く安心できる結末を見たいけれども、一筋縄ではいかないんだろうなぁ……という困難さを、それぞれの(複雑な)友人達と共に見守ってゆきたい。