あらすじ食と学のため、隠退を決意した濁組組長・久慈雷蔵。だが、隠退したばかりなのに兄弟分が殺され、その意趣返しに向かう久慈だが……!?「別れの伊勢エビ」「あじさい豆腐」「女体盛り」「おふくろの味」など全8品を収録。
立原あゆみ先生の作品って初めて読んだんですけど、絵のデフォルメが独特で水墨の人物画っぽいのがお洒落ですね。 55歳のヤクザのおっさんが昼は極道をやりながら、夜は夜間学校に通、若いクラスメートに囲まれながら、アパートで好きにご飯を作って食べる。ご飯を食べるという日常と、ヤクザ家業と夜間学校という非日常を行き来する感じがなんかエモい。 エセ科学のアレルギー論っぽい語りもあったけどそこはご愛嬌で…。 最初に出てきたキューちゃんを使った水茶漬けと冷や汁がすっごい美味そう。時期的にもピッタリなので家で作ろうかなという気にさせられた。