あらすじ

三つ巴異能力バトルは“真の愛”で幕を閉じる――。最終巻!! ラストのラストまでDANGEROUS! 大番長・邪賢王(じゃけんのう)ヒロシマが“転校生”に敗れ、もはや性別転換能力を持つ両性院男女(りょうせいいん・おとめ)、唯一人で立ち向かうしかない。両性院は一人の人間として、最愛の天音沙希(あまね・さき)を救えるか!?
戦闘破壊学園ダンゲロス 1巻

全ての男を憎んだ瞬間、少女は魔人へと覚醒した――。この先、DANGEROUS(ダンゲロス)!命の保証なし!!――“魔人”と呼ばれる異能力者たちが存在する、とある世界。私立希望崎(きぼうさき)学園・通称「戦闘破壊学園ダンゲロス」では、対立する二つのグループの抗争が激化していた。“邪賢王(じゃけんのう)ヒロシマ”率いる、暴力で学園を支配する「番長グループ」“ド正義卓也(どせいぎ・たくや)”を擁する、魔人校則の遵守により治安を保つ「生徒会」いま、前代未聞の「ダンゲロス・ハルマゲドン」が勃発する――!

戦闘破壊学園ダンゲロス(2)

ええな、おどれら今日からわしは“女の子”じゃ!!――異能力者“魔人”が多数通う、私立希望崎(きぼうさき)学園・通称「戦闘破壊学園ダンゲロス」に入学した両性院男女(りょうせいいん・おとめ)と天音沙希(あまね・さき)。ダンゲロスの二大勢力「番長グループ」と「生徒会」の抗争「ダンゲロス・ハルマゲドン」開戦当日、天音は突如現れた謎の集団“転校生”にさらわれてしまう。残された両性院は、天音を助け出すため、接触してきた「番長グループ」との取引に応じ……!?

戦闘破壊学園ダンゲロス(3)

漫画的ご都合主義、一切排除!死ぬ時は死ぬ、異能バトル!――「ダンゲロス・ハルマゲドン」に突如参入してきた謎の集団“転校生”に、幼馴染の天音沙希(あまね・さき)をさらわれた両性院男女(りょうせいいん・おとめ)は、天音を救い出すという条件のもと、「番長グループ」に力を貸した。「生徒会」に奇襲をかけるため出陣した「番長グループ」を見送った両性院に、予期せぬ刺客が迫る――!!

戦闘破壊学園ダンゲロス(4)

ついに全面衝突の時を迎えた「ダンゲロス・ハルマゲドン」!「生徒会」の本拠地を目指す「番長グループ」は、邪賢王(じゃけんのう)部隊と白金(しろがね)部隊の二つに分かれ、本校舎・東西渡り廊下の攻略へと乗り込んだ。生徒会長・ド正義卓也(どせいぎ・たくや)に、切り札の女体化作戦を読まれ、想定外の戦況を強いられた「番長グループ」に、更なる試練が襲いかかる!!

戦闘破壊学園ダンゲロス(5)

「ダンゲロス・ハルマゲドン」真っ只中の私立希望崎(きぼうさき)学園。「番長グループ」の戦闘班長・バルは、生徒会長・ド正義卓也(どせいぎ・たくや)の差し向けたスパイであった。バルが刃を向けたのは「番長グループ」の“魔人”あげは。あげはが致命傷を負えば、彼女の無理心中能力により、「番長グループ」は全滅必死――。「ダンゲロス・ハルマゲドン」ついに終戦、さらに激動――!!

戦闘破壊学園ダンゲロス(6)

邪賢王(じゃけんのう)ヒロシマと両性院男女(りょうせいいん・おとめ)を残し、「番長グループ」は全滅。「ダンゲロス・ハルマゲドン」は「生徒会」の勝利で幕を閉じた。残された二人は「生徒会監房」で副会長・赤蝮伝斉(あかまむし・でんさい)に襲われる。股間に魔物を飼う赤蝮の前になす術がないかのように思われたが、邪賢王の怒りとともに、能力“仁義なき戦い”がついに発動する――!!三つ巴異能バトル、終焉間近!!最終局面に向け、カウントダウンスタート!!!

戦闘破壊学園ダンゲロス(7)

現在より二年前―――。邪賢王(じゃけんのう)ヒロシマが大番長に就任したワケは生徒会長・ド正義卓也(どせいぎ・たくや)との友情にあった。「番長グループ」と「生徒会」。相対する勢力でありながら、お互いを認め合う二人の存在により、希望崎(きぼうさき)学園に束の間の平和が訪れる。しかし、幸せな日々は長くは続かなかった。“魔人”小隊の参入で、三つ巴異能力バトルはさらに熾烈にDANGEROUSに!!

戦闘破壊学園ダンゲロス(8)

三つ巴異能力バトルは“真の愛”で幕を閉じる――。最終巻!! ラストのラストまでDANGEROUS! 大番長・邪賢王(じゃけんのう)ヒロシマが“転校生”に敗れ、もはや性別転換能力を持つ両性院男女(りょうせいいん・おとめ)、唯一人で立ち向かうしかない。両性院は一人の人間として、最愛の天音沙希(あまね・さき)を救えるか!?

戦闘破壊学園ダンゲロス

能力バトルという要素は、少年マンガにおいてはもはや“不可欠”…

戦闘破壊学園ダンゲロス 横田卓馬 架神恭介
名無し

能力バトルという要素は、少年マンガにおいてはもはや“不可欠”といってもよいものとなっております。『ジョジョ』のスタンドしかり、『BLEACH』の斬魄刀しかり…枚挙に暇がありません。この能力バトルにおける「キャラクター個人だけがもつ特殊能力」というのは、エンターテイメントを大きく変え、よりキャラクターを掘り下げることができるようになったのです。キャラ立ちを考えれば、滝沢馬琴の『南総里見八犬伝』の八犬士もそれぞれ特殊能力を持つべきなんですよ! 『戦闘破壊学園ダンゲロス』は超人的な能力を持った魔人たちが、希望崎学園、通称ダンゲロスを舞台に、生徒会派・番長派の二大勢力に分かれて戦いを繰り広げるという物語です。普通の人間から突然変異的に生じる魔人。魔人となった者は人間を上回る身体能力と、それぞれ個別の特殊能力をもっています。大元はネット上で行われたウォー・シミュレーションゲームで、それを題材にまず小説が生まれ、その後、このマンガ版がうまれました。 はじめがウォー・シミュレーションゲームのユーザー投稿でキャラクターが応募されたこともありますが、他のどの作品とくらべても特殊能力が馬鹿馬鹿しいものばかり。たとえば、原作者・架神恭介の名前を冠したキャラクターの特殊能力は以下の通りです。「サドンデスソース (中略)視界に入るカレーの辛さをお子様カレーから激辛カレーまで自由に変じることができる!!(中略)度を過ぎた辛さのカレーは劇薬と何ら変わりなく架神の能力は事実上カレーを猛毒へと変える力でもあるのだ」。こんなあまりにも特殊な特殊能力をもった魔人たちが知略の限りを尽くすのです。 山田風太郎の「そりゃさすがにどうよ」なエロ忍法対決を彷彿とさせる、第3巻の戦いもすごい。番長側の鏡子のもつ超絶ビッチな能力「半径2メートルの性器を鏡に映し出し、それを鏡を通して直接愛撫できる能力(能力名:ビチビチビッチ)」というなんとも恐ろしい能力をつかって、生徒会側の刺客4人と対決するのです。これは、まさしく山田風太郎ではないでしょうか!この戦いに割って入ってきた“転校生”の能力が「木曜スペシャル」…どのような効果かは、実際呼んでみたほうが良いでしょう。 生徒会VS番長。そこに強力な転校生が…。といえば、やはり菊地秀行の『魔人学園』はじめとする「転校生シリーズ」が思い出されます。「こまけぇこたぁいいんだよ」と、あらゆる理屈をねじ伏せるのパワー、ケレン味としかいえない魅力、これを表す言葉は「バロック」以外には見当たりません。 菊地秀行×山田風太郎×ジョジョという男の子の大好きなものを、全部ミキサーにかけて一つにしてしまったような、冒涜的な面白さを是非味わってください。