あらすじ鯛の刺身、メバルの煮付け、菜の花のおひたし。ささみ串、白たくあん、タラの芽天ぷら。出会いと別れの春を経て、若尾はすっかり夏仕様。腹に一物抱えた客が今宵もふらっとご来店。若尾自慢の一品で、一物おさらば、腹は満腹。さあ、最後までおいしい夜をご堪能あれ。大衆酒場若尾、今夜も午前2時まで開いています。
ワカコ酒を読んでいるひとはもちろん、読んでいないひとも楽しめる作品。そして、酒呑みはもちろん呑まないひともきっと楽しめると思います。 大衆酒場の料理人ワカオが丁寧に作った料理が、酒呑みたちの舌と心を満たしていきます。 感動的なエピソードや超高級食材が出てくる訳ではないし、登場するメニューは冷やしトマトや竜田揚げなど大衆酒場ならではのざっかけない料理が多いです。だからこそ、身近に感じられるしワカオのあたたかさが伝わるんです。 こんな店見つけたら誰かに教えたくなっちゃう、でも秘密にしておきたくもなっちゃう。 そしてこんな素敵なお店、ワカコさんがほっとくはずないんだよな。 正統派で綺麗な猫原ねんず先生の絵柄に、みんなおなじみのワカコさんがプシューっと登場するのがなんとも面白いです。 鮭で日本酒を楽しむ青年のエピソードはワカコ酒好きならニヤっとしちゃう。