あらすじ

特集は「家族崩壊、親戚はモンスター」。36歳の弟が結婚した相手は外見も中身もバケモノだった! 仕事も家事もせずに家でただ食べるだけの生活。同居する母がまるで召使のよう。痩せていく母とひたすら太り続ける兄嫁…その先に待ち受けている結末は…? [飼育係/中村咲紀]。 恋人の父が末期ガン…だから花嫁姿を見せてあげるために結婚式を早めて家族になったのに…。病院のベッドで寝たきりの義父、新興宗教にはまる義母、そして優しさの仮面がはぎとられていく夫…。救いようのない家族がそこにいた…[冬越え/のがみけい]。 単身赴任の国外から5年ぶりの帰国。なのに、待っていてくれるはずの愛しい妻の姿はなかった…。一人残った6歳の娘が言う「ママはパパと替わりばんこで遠くへ行っちゃったよ」。妻の謎の失踪に秘められていた驚きの事実とは…[妻の痕跡/夏木美香]。 昔からトラブルメーカーだった姉が夫と子供を残して出奔した。そして続けざまに義兄までも…。残ったのは借金と無邪気になついてくる甥っ子。もうすぐ結婚予定の恋人は「姉が戻るまで」という前提で甥っ子を引き取ることを了承するが…[姉の贈り物/山本里美]。計4作を収録。
ブラックショコラスキャンダルno.1

人の心に潜む闇を炙り出す! オトナ女子のためのヒューマンコミック誌、誕生!! vol.1の特集は「母の苦悩、子供の涙~どうして言うこと聞けないの!?」。我が子を溺愛する母親の過去のトラウマ…[わたしの天使/大石エリー]。バリキャリ女史が寿退社&出産、子育ての日々に今までにない幸福を感じるが…[ハウスワイフ/狩尾菫]。貧困家庭で育ったから思う…自分の両親は親としての責任を果たさなかった、自分はそうはなるまいと。しかし、その思いの強さがしだいに周囲との摩擦を生んで…[連鎖/夏木美香]。ネグレクトされた10歳の少女と人生に絶望している無職の男。二人は夜の公園で出会い、そして二人だけで沖縄旅行へ…。そこに秘められたお互いの心情は…[二人だけの楽園/大島真知子]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.2

人の心に潜む闇を炙り出す! オトナ女子のためのヒューマンコミック誌!! 第2弾の特集は「暴走ご近所モンスター~ねえねえ、私のお願い聞いてくれない?」。家の土台を食い荒らすのは白蟻。でも人の心を食い荒らすのは…[白蟻/はざまもり]。雨宿りで鉢合わせした女性から安く譲られたダイエットドリンク。でも、その本当の効能は…[通り雨/あきもと渚]。私の赤ちゃんを殺そうとするのは…誰!? 見えない悪意に追い詰められていく女の運命は…。[この子誰の子/くぼた美樹]。誰かの何気ない言動が、人に殺意を抱かせる…。些細なご近所トラブルが殺人事件へ発展!? [仲良しな他人/あまねかずみ]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.3

人の心に潜む闇を炙り出す! オトナ女子のためのヒューマンコミック誌!! 第3弾の特集は「復讐する女たち~あなたを絶対に許さない」。彼女の顔を見たくないから故郷を出たのに…天敵に再会してしまった! 大人になってもまた彼女にイジメられるのだろうか、また彼氏を盗られてしまうのだろうか…!? [序章/山本里美]。あまたの女優と浮名を流す独身大スターが初めて本当の恋に落ちた。しかし相手の女の本当の目的は…[マゼンタの誘惑/岡村えり子]。献身的に姑の介護をしているのに夫は愛人のマンションに入りびたり。しかも、その愛人が妊娠したという。このままでは…[月の裏側/あまねかずみ]。皆が私のことを暗くてブスだと嘲笑う。でも本当の私は、この特別な鏡に映る私。どうやったら、この美しい私を皆に見せてあげられるかしら…[魔鏡夜話/そねはらすみこ]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.4

人の心に潜む闇を炙り出す! オトナ女子のためのヒューマンコミック誌!! 第4弾の特集は「病み女の恐怖~あなたの幸せを奪いたい」。姑から子供ができないことをずっと責められてきた。でも、生まれたとたんに打って変わってにこやかになった姑。これで幸せな生活が送れる…そう思っていた矢先に…[十月十日/街田チカ]。結婚式当日に驚愕の事実が判明! 新郎ではない男との婚姻届が勝手に出されていた! いったい誰が何のために!? [偽りの証明/大石エリー]。守ってあげたくなる泣き虫の女の子。「彼女に近づくな」という謎の男の忠告を無視して彼女と付き合い始めたが… [迷子の子山羊/たむろ未知]。コインランドリーの乾燥機に死体が…! 犯人の猟奇行動の裏に隠された心理とは!? [孤独なランドリー/橋本多佳子]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.5

人の心に潜む闇を炙り出す! オトナ女子のためのヒューマンコミック誌!! 第5弾の特集は「歪んだ子育て~うちの子を一番にするんだから」。引越し先のお隣は偶然にも息子と同い年の男の子がいて、母親は一見おしとやかそうだけどとても教育熱心で… と思っていたら、実はとんでもない裏の顔を持っていたんです! [ダメな子!!/さくらまこ]。幼い頃、暴力をふるう母から逃れて過ごしていた。そして自分が母となった今、その記憶がトラウマとなってよみがえる。愛されずに育った自分が子供を愛せるのか? 泣き止まない子に思わず手を挙げる自分は憎い母と同じじゃないか… [向日葵の影/おおにし真]。新婚生活は義父母との同居で始まった。日々の暮らしの中で時折見せる、夫と義母の親密さ。そこにはふつうの母子関係にはない違和感があった。そして極めつけは夜に営みの最中に夫から決定的な一言が… [鳩の翼/岡村えり子]。母が急逝した。恋多き人だった。4度目の結婚相手は娘より年下。元夫たちが仲良く語り合う葬式に母の人徳を感じる娘だったが、残された遺書には娘にとって納得しがたい内容が記されており… [砂の家/荻丸雅子]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.6

玉の輿目前の京子にとって邪魔なのは、3年つき合っている不倫相手の上司・坂元。「結婚するから」と別れを告げるが、彼は京子と結婚するために妻と別れたと言い出して、事態は泥沼に…[アン・バランス/くぼた美樹]。金目当ての結婚…そんな陰口なんか気にしない。不遇な環境から抜け出すためなら何だってする。でも継子も姑もこの結婚を歓迎する者は一人もいなかった…[井戸の底/山本里美]。ストーカー被害の相談に乗ってくれた警官と恋に落ちて結婚。幸せな新婚生活が待っていると思ったのだが…[正義/芳村梨絵]。エリートサラリーマンの自宅での撲殺死。捜査本部は所在のわからない妻を犯人とみて行方を追うのだが…[愛のかたち/坂口みく]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.7

特集は「異常なご近所さん~こんなところ引っ越しましょう?」。引っ越し先の周囲の人が向けてくる好奇の視線…その理由は引っ越した部屋の上の階にあった! [恐怖の階上/さくらまこ]。良かれと思ってした事が仇となり…。児童虐待だと思って通報したら…[ご近所レスキュー!!/橋本多佳子]。篤志家で名高いご近所の老夫婦が目の前の道路の舗装計画を聞いて豹変した! そこには深い理由が…[路傍の花/大島真知子]。ご近所間のイジメが原因で追われるように引っ越した。新居ではやさしいママさんたちが集うサークルに迎えられ幸せな毎日が始まったのだが…。その幸せの陰には秘密が…[サークルリンク~幸せの町~/福田素子]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.8

特集は「女たちの確執~私の居場所を奪わないで…!」。困っている高校時代の友人に差し伸べた手…それなのに恩を仇で返されることになろうとは…[ふたりの民子/あきもと渚]。夫との間にできた溝を埋めるように接近してきたのは隣に住む理想的なマイホームパパ。想いを抑えきれずに二人は一線を越えるが…[宵待草/あまねかずみ]。幼い頃から優秀だった姉。母親に心配ばかりされる妹とは対照的に国立大学を卒業、教師になり、大学講師と結婚…人生における選択は間違いないと誰もが思っていたが、その最期は…[偽りの選択/のがみけい]。ガーデニングが趣味の主婦・沢井昭子の願いは庭付一戸建て。その夢を叶えるために夫は引越しを決意する。…だけど、そこには庭(和風だけど…)だけでなく…姑もいた…[バラ・バラ戦争/さくらまこ]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.9

特集は「母親失格~自分の子供を愛せない。」!! 父を殺した母が出所してくる。5歳だった娘は17歳。母親と会うことを切望するが、その真意は…[遠い約束/福田素子]。我が子を見ても、かわいいという感情が湧いてこない。こんな私に子育ては無理だ…[母親失格/夏木美香]。若くして結婚。二女を授かるが、夫が急死。生活に追われる日々に心身は蝕まれ…[幸せの数をかぞえて/のがみけい]。週3日のパートに出ることになった英里子。子育てから離れた解放感を味わうが、幼い兄妹に思いもよらぬ変化が…[イヴの原罪/芦原しの]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.10

特集は「一軒先は闇~こんな隣人、関わりたくない!」。隣に引っ越してきたのは乳児を抱えた20歳前後にしか見えない派手なカップル。そして入居早々大声の言い争い、怪しい男の出入り…等々。隣が気になって、ついつい覗き見していたら…[窓辺の事情/夏木美香]。恵と慎太郎の新婚カップルの新居の隣には美女と野獣の不釣り合いな夫婦が住んでいた。奥さんの腕のアザを見て絶対DV被害にあっていると勝手な推測をする恵だったが、ある日庭に穴を掘るダンナの姿を見かけて…[気になる隣人/井上洋子]。引っ越しの挨拶で隣室をノックすると出てきたのは不思議なムードを漂わせた美女。彼女の表情・しぐさはどこか思わせぶりだったが、それには理由が…[隣りの女/山本里美]。隣家に住む男がわが家を覗いている。気味が悪くてしかたがない。彼の目的はいったい何…?[隣の男/くぼた美樹]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.11

特集は「騙す女、騙される女~女は仮面で本心を隠す。」父親の莫大な遺産を継ぐための条件は長女の麻利絵が父の指名した秘書・能渡と結婚すること。彼に好意を持っていた麻利絵は遺言を受け入れ、幸せな新生活が始まるが、秘書の能渡・妹の百合絵・姉妹の母はそれぞれに秘密を抱えていた[ミラージュ/光崎圭]。コブつきなのはわかっていて結婚したけれど、夫の連れ子がいっこうになつかない。義妹がやたら母親面するからだ。もしかして彼女の本当の目的は…[埋葬の家/はざまもり]。売れっ子小説家の姉。その身の回りの世話を一手に引き受ける妹。しかし、妹の秘密のノートを見た姉は夫と妹の仲を疑う。そして、その猜疑心はさらにエスカレートしたあげく…[夢見る人/東樹れい子]。小学生の時、隣家が放火された。その時の犯人との遭遇はトラウマとなり、以来、サイレンと男性が苦手。それでも、ただ一人心を許せた男性と結婚、幸せな日々を送っていた…あの放火魔の影が忍び寄るまでは…[見知らぬ男/野妻まゆ美]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.12

特集は「さよなら、醜い私~女には誰にも言えない秘密がある。」 人気No.1エッセイストの桜沢たまき。夫は新進気鋭の建築家という世間が羨むセレブなカップル。しかし、桜沢たまきには悲惨な生い立ちや整形前の醜い顔という絶対に人に知られたくない秘密があった。なのに夫が刺殺されるという事件が起きると…[殺意の階段/はざまもり]。童話「白雪姫」が教えてくれた…女は美貌が一番だと。だから「きれいだ」と囁かれるために男に抱かれる。それは夫にも娘にも秘密…のはずだったのに…[白雪姫の鏡/安武わたる]。交通事故で両親を亡くしてから、姉の人生はかわいらしい妹を幸せにすることだけに捧げられていた。しかし、その献身ぶりは少し常軌を逸しており…[悪夢/山本里美]。父似の美人姉。母似のブス妹。美しい顔に憧れる妹は必死にバイトで稼いで整形、見事玉の輿に乗るのだが…。夫に浮気を繰り返されながらも淡々と日常生活を送る母。結婚・離婚を繰り返す姉。一番幸せな女の生き方とは…? [親子二代美女物語/くぼた美樹]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.13

特集は「母の呪縛~私はお母さんの人形じゃない!」。自由奔放な妹の美穂と違い、小さい頃から母の言いつけを守って優等生だった姉の香穂 結婚も母の勧める相手と結ばれ、誰もがうらやむ社長夫人に。しかし、時折襲う激しい動悸は、まるで何かを訴えているかのようだった… [花摘み/のがみけい]。新郎側の親族が一人もいない結婚披露宴。「オレの家族の話はするな」と夫の高広が頑なに家族を忌み嫌う理由は、ハネムーンの1週間後に突然訪ねてきた母親のふるまいを見てわかった… [死んだ義母からの手紙/尾花有理]。高額な自給につられて引き受けたベビーシッターのアルバイト。しかし、おとなしくて扱いやすいという親の言葉とは裏腹に赤ん坊は泣いてばかり。そして、よく見れば瀟洒な家に似つかわしくない、まるで事故が起きてくれと言わんばかりの環境で… [揺りかごで見る夢/芦原しの]。流産で入院したのに仕事優先で見舞いに来ない夫。そこから二人の関係は変わり、家の中が荒涼としている。「パパと一緒で冷たい人だわ」と母は娘に寄り添ってくれるのだが… [くわの実/坂口みく]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.14

特集は「それは許されない関係~男女の欲の炎が燃える時」。いつもどおりに出勤する夫を見送ったのに…。夫が忘れていった携帯に浮気相手と思われる女性からメール。出社したはずの夫が退職していた…次々と起こる予想外の出来事! そして、さらには殺人事件まで…衝撃の展開のダークサイド・サスペンス[殺人協定/芳村梨絵]。 やさしくてイケメンで金持ちの夫。ただひとつの不満はセックス。妻は不満解消のために無骨だが最高のセックスを与えてくれる男と浮気を楽しんでいた。秘密が保たれてさえいれば幸せは続く…そう思っていたのに、思わぬ妊娠が発覚。妻はどちらの子として産むのがいいのか悩むのだが…[いけない関係/のがみけい]。 夫の亭主関白ぶりに日々募っていく不満。離婚という2文字が頭をよぎるが離婚後の生活を思うと二の足を踏む。そんな時、百万という大金を勝手に通帳から引き出される事態が勃発。「オレの金だろ。食わせてもらってるくせにゴチャゴチャ言うな」という夫の言葉で離婚したいという思いは切実になるのだが…[離婚計画/宮島葉子]。 幼い頃から孤独で地味だった智子が27歳でハマったホスト。彼に貢ぐために人生を転がり落ちていくのだが、本人は心の底から思うのだ。それが幸せなのだ、と。[愛のためにできること/くぼた美樹]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.15

特集は「私のほうが“上”なんだから…~マウンティングする女たち」。繰り返される無言電話。注文をしてないのに届く大量の宅配物。妊娠中の里美を苦しめる悪意は彼女の精神を崩壊させて、幼い頃に見た光景を思い出させる… 精神病院の窓格子から差し出された手が自分を呼ぶようにひらひらと… そう、こちらの世界へいらっしゃい、と誘っているかのように舞っていた…[影の足音/安藤なつ]。 ハイソなお見合い倶楽部へ取材のために入会した飛鳥が出会ったのは、医者・弁護士・会社役員…そして彼らとの結婚を狙う玉の輿願望の女性たち!! 飛鳥が見た彼ら彼女たちの本音とは…[セレブの階段/のがみけい]。 同じマチ子という名前の同級生。容姿と家柄、それぞれ自分が持っていないものを持っている対照的な二人。ただ一つの共通点は、お互いを憎んでいること! [マチ子という女/山本里美]。 認知症の姑の介護と子育てに追われる日々。そんな自分とは対照的にステキな庭の手入れをする近所の優雅な奥さんと知り合うが、よけいに自分のことがみじめに思えてしまい、心がすさんでいく…[となりの芝生…/さくらまこ]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.16

特集は「この女、暴走中~私が何をしたっていうの!」。掃除・洗濯・手料理…かいがいしく夫に尽くす妻。「今時あんなかわいい娘はいないぞ」という周囲の声。夫も初めのうちはそう思っていた…。微笑みの裏に潜む本性に気づくまでは…[夜の顔/長広洋子]。夫の長期出張中に訪ねてきた夫の伯母。失礼のないように丁寧に対応していたが、だんだんと話のつじつまが合わなくなってきて…。伯母は呆けているのだろうか、それとも…[あと一日…/あきもと渚]。幼なじみがいた。でも、それは仲が良い相手ではなく、見かけだけの親友。縁が切れた時はほっとした。なのに、ヘルパーの仕事で彼女の舅を介護することになろうとは…[黙ってられない!/さくらまこ]。今まで男に不自由したことのなかった31歳独身OLが初めて一人で過ごしたクリスマス・イブ。その無念を晴らすべく彼女は突っ走った! ブランド服にブランド時計にエステに!! そのあげく…[買う女/狩尾菫]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.17

特集は「はまる女~ここが私の逃げ場なの…!」。苦手な姑が毎日やって来る。顔を合わさないために外出を繰り返していたが、外出先で何気なく入ったパチンコ店で…はまってしまった!! そして、あっという間に生活費を使い込み、キャッシングにも手を出して…[咲かないチューリップ/杉尾尚子]。 路上でエステサロンの勧誘を断り切れずにいる気の弱い加奈を助けたのは勝気なあゆみ。その日から友達づきあいが始まり、加奈はあゆみに感化されてオシャレに目覚め、言いたいことをはっきり言えるようになり、毎日を充実させていくのだが…[歪んだダイヤ/上野すばる]。 ある日、夫が帰宅すると血まみれの妻がウォッカを飲んでいた。傍らには見知らぬ男の死体…。警察の調べでは被害者は妻の同級生。そして初めて明かされる妻の過去の飲酒癖…[ブラディ・マリー/大木三千代]。 長男は不登校。長女も素行不良。家庭を顧みない夫。そして母であり妻である私は…吐血、要精密検査。でも飲まずにはいられない。昼間から一人で飲んでいる。この家はどうなってしまうのだろう? [復活の女神/くぼた美樹]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.18

特集は「奇妙なお隣さん~あの人、ちょっとヘンよ」。借りた物は返さない、立て替えてもらった小銭も返さない、でも他人のダンナには愛想を振りまく…そんな迷惑女に被害を被っているマンションの住人が思いついた復讐方法は―――!? [ささやかなリベンジ/杉尾尚子]。 高学歴・高収入。隣同士に住む美香と康子が夫に望む条件は同じだった。そして二人とも夢を叶えたはずなのに…美香の夫は家を出て、康子は育児を放棄して遊びまわっていた。理想の生活を手に入れたと思っていたのに現実は…[隣の芝生/のがみけい]。 酔っぱらって呼びつけた出張ホストは、お隣さんの息子(しかも高校生!)だった!! 「ダンナや子供たちにばれるとマズイでしょ」「そっちも学校に知れたら退学かも」ということで秘密を漏らさない同盟が結ばれるのだが、そもそも品行方正で評判の高校生がホストをやってる理由というのが…[ナイショ同盟/武山まき]。 子宝に恵まれない友里と剛。近所の知り合いの子供たちを預かって毎日にぎやかに過ごすことで幸福を感じていた。しかし、それを「利用されているようで見ていてイライラする」と指摘する人が…。そして美香も考える…私がよその子を預かるのは何故なんだろう? 自分の子を持てない寂しさを紛らすためなのか…[ノックをどうぞ/福田素子]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.19

特集は「幸不幸は紙一重。~愛されなかった私たち」。虐待を受けて育った有美は町で偶然、同じような境遇で育った真由子と再会する。有美の懸念は真由子が虐待の経験から立ち直れているかどうかだったが…[負の配列/のがみけい]。 姉みずえと妹のぞみは男に依存して生きる母親からネグレクトされて育った。「絶対あんな大人にならない」…そう思っていた二人だったが…[マイ・リトル・ダーリン/上野すばる]。 子供ができたからといって式も挙げずに結婚した息子夫婦を姑は快く思っていなかった。おまけに嫁の実家のこともよく知らないなんて…ということで姑自ら聞き込みを始めるが、そこで知った娘の過去は――[娘の時間/川崎ひろこ]。 泣き止まない生後3カ月の我が子を前に「この子を殺してしまうかも」と呟く久美子。夫は「疲れてるだけだよ」と言うが…知らないのだ。愛されずに育った子は我が子の愛し方を知らない、ということを…[インナーチャイルド/紫垣まゆみ]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.20

特集は「ママ友地獄~もう関わらないで!」。引っ越し先のマンションで知り合ったママ友。親切な人でラッキー…と思っていたのは最初だけ。一緒にいると苦痛を感じ、ちょっと距離を置いたら相手が豹変! あらぬ噂を流され、夜中には変な電話も…。我慢の限界だと、怒鳴り込もうとすると……[お仲良しクラブ/くぼた美樹]。 人づきあいが苦手。公園でたむろっている子連れママたちの輪も避けてきた。なのに、こちらの意向は関係なしにずけずけと家に押し掛ける娘の幼稚園のママ友たち。言われるがままにバザーの手伝いをするはめになるが、ストレスはたまる一方で…[ママたちのおつきあい/たかやなぎさ]。 娘の愛絵の仲良しは香ちゃん。彼女を見ていると思う…「この子、親に大事にされていない」と。しかし、香の母は言う。「かわいそうだと思ったら、あなたが面倒みたら」と。その言葉に唖然とするが…[他人様の子供/夏木美香]。 隣に越してきた岡崎さんは、いきなり町内会・子供会不参加宣言で近所を驚かせる。でも、家事と子育てでヘトヘトの小泉ママは思う…「それって本音だよね」と。しっかり者のママに囲まれて自分のダメさを自覚する小泉ママの思いは…[しっかりしなさい!/せがわ真子]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.21

特集は「家族崩壊、親戚はモンスター」。36歳の弟が結婚した相手は外見も中身もバケモノだった! 仕事も家事もせずに家でただ食べるだけの生活。同居する母がまるで召使のよう。痩せていく母とひたすら太り続ける兄嫁…その先に待ち受けている結末は…? [飼育係/中村咲紀]。 恋人の父が末期ガン…だから花嫁姿を見せてあげるために結婚式を早めて家族になったのに…。病院のベッドで寝たきりの義父、新興宗教にはまる義母、そして優しさの仮面がはぎとられていく夫…。救いようのない家族がそこにいた…[冬越え/のがみけい]。 単身赴任の国外から5年ぶりの帰国。なのに、待っていてくれるはずの愛しい妻の姿はなかった…。一人残った6歳の娘が言う「ママはパパと替わりばんこで遠くへ行っちゃったよ」。妻の謎の失踪に秘められていた驚きの事実とは…[妻の痕跡/夏木美香]。 昔からトラブルメーカーだった姉が夫と子供を残して出奔した。そして続けざまに義兄までも…。残ったのは借金と無邪気になついてくる甥っ子。もうすぐ結婚予定の恋人は「姉が戻るまで」という前提で甥っ子を引き取ることを了承するが…[姉の贈り物/山本里美]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.22

特集は「逆転人生~落ちる女、上がる女」。「データと理論で男をそれぞれ系統に仕分けてベスト・パートナーを選ぶ」と婚活パーティーで知り合った美女の沙也加から教えを受けても、バツイチでポッチャリの比呂子はポカンとするばかり…。会費の元をとるため、ひたすら食べるだけだった。果たして、二人のゴールは…[幸福の仕分け方/大島真知子]。 結婚はしたい、子供だって欲しい。でも妻を家政婦のようにしか見ない男は願い下げ。婚活しても30すぎの女にマッチングする相手は「問題あり」ばかり。でも、あきらめなかったら…ラーメン屋で出会った。一度はギョーザを食べた後のニンニク臭さを気にして立ち去ってしまったけど、彼はそんな私を翌日探してくれていた。もうこれは運命だと結婚まで突き進むのだが、その先には違う運命が待っていた…[赤い糸/さくらまこ]。 超ブスに生まれながら私には強運があった。一家強盗殺人事件で生き残り、17歳で思わぬ大金を手にしてブスを整形。モテまくった後に23歳で62歳の大金持ちと結婚。でも夫は早々に死亡。そして莫大な遺産で残りの人生は悠々自適の予定…そんな人生で待ち受けていたのは…[ただでは死なない/くぼた美樹]。 家で最期を迎えたいという姑を介護した君江。看取った後に心に残るのは、意識のない姑が天に向かって大きく両腕を広げた不思議なポーズ。その意味を理解するのは、長い月日を経て自分自身が老いて病に倒れ、死を悟り覚悟した時だった。ああ、最期の願いはこれだったのだ…[枯れてもなほ…/小牧成]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.23

特集は「面倒くさい女たち~人には見せない表と裏」。誰もが認めるドケチで強欲な義母。父が亡くなって一人暮らしはさせられないという夫のたっての頼みで同居することになったが…なんで家賃を払わなきゃいけないの? 義母の強欲ぶりは予想をはるかに超えていた!! [生きたお金を使いましょう/さくらまこ]。 いつも夫が妻をどなっている階下に住む夫婦。明らかに妻は虐げられている。そんな彼女を最初は同情の目で見ていたが、いつしか別の感情が生まれ…。そして彼女も…。しかし二人の想いが通じ合った時、思わぬ事態が…!? [遠い声/長広洋子]。 夫と死別後、借金を返しながら一人息子を育てあげた。私は神様が与えた試練を乗り越えた勝利者…と思ったのに、また試練を与えられてしまった。できの悪いダメ嫁という試練を――。[イジワルの神様/武山まき]。 夫の失業で家計がピンチに。パートに出ている間、幼い姉妹の面倒を近所に住む姑に頼んだが…子守代を請求してくるドケチぶり。でも、そこには姑なりの深い理由が…[いつか私も/たかやなぎさ]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.24

特集は「こんにちは、ご近所さん~不穏な町の住人達」。ご近所の主婦友のカラオケ・パーティーで事件は起きた。会計をしようとしたら財布の中に入っていたはずの1万円札がない! 最初は勘違いかと思ったが、後日、一人が打ち明けた。「私もお金なくした事あるのよ…。はじめは千円とか…先月は5千円。これってどういう意味かわかる?」人の財布からお金を盗む犯人が仲間の中に…? [朱い雪/くぼた美樹]。 夫の様子がおかしい。仕事のストレスが溜まっているようだ。原因は陰湿な上司の課長らしい。妻が心配する最中、社宅の駐輪場で自転車のタイヤが切り裂かれるという事件が…。さらには弓矢でカモが刺されたり、あげくは人が狙われたり…。まさか犯人は…夫? [魔が淵/長広洋子]。 子供の頃、永代町の夏祭りは憧れだった。だから結婚して新居がここに決まった時は嬉しかった。でも、もう祭りは何年もやっていないという。それを聞いて七海は自治会で思わず手を挙げ開催を提案する。はたして祭りは開かれるのか…。そして、そもそも祭りが開催されなくなった理由とは…。[永代町 夏祭/狩尾菫]。 高柳邦子は自分の住む社宅の窓から目の前にそびえたつ高級マンションをいつも羨望の眼差しで見上げていた。そして、そこに住む超お金持ちの藤友夫人に興味津々だった。ある日、高級マンションのオートロックの故障に乗じて建物内に入った彼女は、カフスボタンの落とし物を拾う…それが後々大きな事件の鍵を握るとは知らずに…。[味噌汁の湯気から殺意/山本里美]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.25

特集は「自己中心的(ジコチュー)な女たち~私がルール、私が正義」。幼い頃、お稲荷さんにお願いして手に入れたバレエ発表会の主役。その後も大事にしているものをお供えする代わりに、欲しいものは次々と手に入れた…恋人、進学、そして結婚相手も…。人生で欲しいものは何でも簡単に手に入る。でも、そう思い込んでしまったのが大きな間違いだった! [契約/安藤なつ]。 「ルールを守れない人はろくな大人になりません。あなたのママみたいにね」と子供に向かって言い放つ保母のあけみ。「本当のこと言って何が悪いのよ」教育のために正しいことをしているだけという彼女の信念は周囲との軋轢を生み、そして悲劇へと―― [正鵠/古塚利穂]。 不倫関係は男の病気で終わりを迎えようとしていた…。もう永くはないようだった。病院での面会を妻に拒絶された愛人は常軌を逸した行動をとる。愛するが故に、その想いを永遠のものにするために… [永遠の宴/芳村梨絵]。 誰にも心を開かない女。心なんてゲームみたいにコントロールして誰とでも適当に話を合わせていればいい…彼女はそう思っていた。でも、それを見透かした目で見つめる男がひとり。彼の事を思うとコントロールしていた心が… [サヰコ・ゲーム/長広洋子]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.26

特集は「あの人は嘘つき女。」!! 同居の義母はご近所さんから噂が大好きな『ワイドショーおばさん』と呼ばれていたが、人騒がせな噂をまき散らすので嫁としてはホトホト困っていた。そんなある日、「殺人事件よ」という義母の一大スクープ(?)が!! またいつもの事…と相手にしないでいると――― [オオカミなんてこわくない/武山まき]。 結婚7年目で不妊に悩んでいた弥々子は40歳で自然分娩をした会社の先輩からある教室を薦められる。そこはカリスマ講師・律子が主宰する人気の妊娠・出産教室だった。律子の言葉に導かれるように妊娠することができた弥々子は、たまたま同時期に妊娠した律子とともに出産の日を迎えるが…じつは律子の妊娠は――― [やさしい犯人/小牧成]。 見かけはふつうで人の好さだけが取り柄…結婚の条件としては、それで充分だった。何しろ不動産会社の社長で大地主なのだから。育美にとっては最高の太ったカモだった。あとは金庫、通帳、印鑑の在りかを探るだけ…のはずだったのに―― [仮面の下/のがみけい]。 趣味の手作りアクセサリーを褒められた。「売れるわよ、絶対。私のお店に置いてみない?」とおだてられて彼女の店に置いてもらったら…売れた! 嬉しくて涙が出た。それからはアクセサリー作りに没頭していくのだが…うまい話の裏には――― [錬金術師/山本里美]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.27

特集は「ママ感激! ~私の教育は愛情。」!! 結婚2年目で授かった我が子があまりにかわいいので精一杯の愛情を注ごうと思っていた鮎子。そんな矢先に幼なじみの杏子と久しぶりに再会すると、彼女の息子は名門小学校に合格したという。「今、苦労するか。高校・大学で苦労するか」と言う杏子に触発された鮎子は息子の将来の幸せのために「早期教育」にのめり込むが…その結果、息子の性格は――[壊れゆくもの/桜葉幸子]。 「息子が選んだ人に間違いがあろうはずはありません」と言って結婚を認めてくれた姑。その優しさに惹かれて一人暮らしの姑の敷地の離れで同居することにしたのだが…姑の優しさの裏に潜む真の狙いが――[歪んだ鏡/のがみけい]。 優しい両親の愛に育まれて育ってきた。しかし、父が急死すると母の心のバランスが狂い始めた…。娘に依存する母。そんな母を放っておけない娘。不幸のスパイラルに落ちていく二人を待ち受けているのは…!? [通過儀礼/夏木美香]。 母は不倫の果てに40歳で私を産んだシングルマザー。そんな母と二人暮らしの私も今、7つ年上の上司と不倫している…。母とは毎日諍いが絶えない。先の見えない人生にいら立つ日々。ところが、そんな私に好意を寄せているという後輩社員が現れて……[永遠の子ども/くぼた美樹]。計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.28

特集は「わが子より私~虐待母の心の闇」!! 中学の時、私をイジメていたクラスメイトが同じマンションに越して来た。二度と見たくない顔なのに…。でも、彼女は大人になった私に言う「あなたをイジメていた時、私はミュンヒハウゼン症候群だった母に殺されかけていた。その母に今のあなたは重なる…」。『母性とはかくあるべき』という重圧に苦しむ女たちの選択は…[愛しき子供へのプレビュー/夏木美香]。 結婚の条件は大型犬を飼う事。ロッキーと名付けられた犬のいる生活は楽しかった。しかし、アレルギーのある長男・智也の誕生から歯車が狂い出す…「あなたは犬と自分の子供とどっちが大事なの?」と義母に問い詰めらた私は――[リアルライフ/山本里美]。 いろんな早期教育もそつなくこなし何事にも理解の早い自慢の5歳の息子。でも一つだけ困ったことが…。オムツをはかないと大便ができないのです。いったい、何故なんでしょう? [ウンのつく悩み/小牧成]。 シングルマザーの香子が仕事に没頭できるのは聞き分けの良い息子・大輝のおかげ。幼いのに母子家庭の事情を理解してくれている…そう思っていたけど、近所で相次ぐ猫の虐待事件の犯人がまさか…[この子を抱いて/保沢環]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.29

特集は「重すぎる愛~これが私の愛の証明」!! 診察のためとはいえ若いイケメンの医師にコンプレックスの貧乳を見せるのは恥ずかしい。でもセンセイはそんな私の胸の形を褒めてくれた。センセイは今まで自分の周りにいた容姿で女性を差別するくだらない男とは違う、そう確信した瞬間から私は彼のすべてを知り、そして寄り添おうと決めたのだ…[愛の向こう側/大島真知子]。 傍から見れば私はエリートの夫を持つ幸せな妻なのだろう。でも家庭の中で彼はただのエゴイストだった。妻を奴隷のように扱い、愛人を作り、自分の都合しか考えない…。だから私は決心した。この生活を変えるための方法を選択したのだ――[闇のほとりで/長広洋子]。 短大時代からの友情が続く私と冴子と良子。でも良子が冴子の恋人を奪ったあげく別の男と玉の輿結婚、複雑な思いで出席した披露宴で事件は起きた! まさか私たち3人が殺人の被害者と被疑者、犯行現場の目撃者になるとは…[鏡の中のillusion/光崎圭]。 花嫁修業もしてない、ろくな嫁入り道具も持ってない…姑は嫁をこきおろしていた。しかし嫁が持っていた母の形見だという白孔雀が刺繍された黒留袖を見た時、姑の表情が変わった。その留袖の元の持ち主は…[闇に棲む者/東樹れい子]。 計4作を収録。

ブラックショコラスキャンダルno.30

特集は「禁断の扉~愛に振り回される女たち」!! 【収録作】頻発している強盗殺人のせいで都内には緊張感が漂っていた。そんな夜に出会った男と女。二人は男の親類の家だという豪邸で愛を交わす。しかし、その家には決して覗いてはいけない部屋があった…[鬼の扉/あきもと渚]。 テレビで生物学者としてコメントする桧垣涼介を見て国子は初めて真実を知る――つき合っている男はカメラマンでもなく根津俊昭という名前でもないことを。さらに不倫であることを…。彼女が男の偽りを責めて二人が揉み合っている時、事故は起きた――[共犯者/芳村梨絵]。 家族の世話に明け暮れているのに感謝の言葉の一つもない。虚しさで落ち込むとし子を救ったのは…ホストクラブだった!! 心配するママ友たちをよそに、精一杯のおしゃれをして通い続けるとし子だったが…[恋を創る人々/くぼた美樹]。 社員が続けざまに轢き逃げ事故で亡くなった。わざとらしい偶然だと上司の吉岡を疑うカオル。カオルの同僚で不倫相手の佐野はカオルとの結婚で頭がいっぱい。カオルの夫は借金まみれ…らしい。クセの強い登場人物が織りなすストーリーは思ってもみない方向へ進んでいく…[サラリーマンは手を汚さない/梶山直美]。 計4作を収録。