「アマゾンにゾンビを探しに行く」と言い残し、ある日突然父親が家を出て行ってしまう。お金を稼ぐためJKリフレで働き始めた主人公は、バイト先の後輩である日下部と付き合い始める。貧しく歪ながらも幸せに暮らす2人。しかし、永遠に続くと思われた日常は、ある日突然終わりを告げる——。【第80回ちばてつや賞ヤング部門 準優秀新人賞】
自分なりに踏ん切りをつけて陸上競技を引退した嵐山颯太郎。 美術の授業で、絵を描くことに常に全力で向かう森崎めぐこ と出会い──。 好きなら好きだと叫べばよい!あなたの"好き"を肯定する全力美術活劇開幕!!
良い読切! 頭がハッピーで独特な感性の女の子の視点と語りで話は日記のように淡々と進むので、事件も軽く流してたりしていて彼女の目から見る世界は新鮮で楽しい。 日常で起きたちょっと嫌なことも事件も彼女の中ではたぶん同じレベルなのだ。 だが、最後まで読んでから見返すとあの場面、そうか、あれそうだったのね、と納得する部分もあって楽しい。 気を抜くと必然性もへったくれもない並べられた出来事に捕らわれていて、そもそも何の話だったっけと忘れてしまいかねないように誘導しているのがすごく上手いなーと思ったけど、これを記録だと思えばそういうものなのかもしれない。 最後までマクロな視点は入り込まず、圧倒的かつ完全な主観なので本来大きく描かれるべきポイント(彼氏の変わり様)はさほど触れず、妙な場面でドラマティックに盛り上がっている構図が面白かった。そこじゃないぞ、と。 一貫して客観的な解説も視点も一切持ち寄らせない良さがあった。 また読みたい。 過去の読切も独特の感性で面白い。 『女子大生と1円玉の神様 (第71回ちばてつや賞佳作)』ふくもとまさひさ http://www.moae.jp/comic/chibasho_joshidaiseito1yendamanokamisama