あらすじ流動玲二の死後も現代の日本に留まり、郊外の住宅地で薬局を始めることにした魔女アルマ。アルマのもとには様々な人間が引きよせられる。自殺を決意した男がアルマの店を訪れた。会社を解雇され、家族も友達もなく、誰にも必要とされない彼は、まさにうだつのあがらぬ様を絵に描いたような男だった。ある日彼は劇団にスカウトされヒトラーを演じることになり、初めて人に必要とされる快感に酔った。その演技が最高潮に達した瞬間、彼の魂は時空を超えてヒトラーに乗り移った。