あらすじ旅の途中、文秀が立ち寄ったある都は、大変な数の負傷者であふれていた。手当たり次第に殺戮し、略奪する野蛮な盗賊たち・予刀族に襲撃されたのだ。その予刀族が再度攻めてきた。文秀は、都を守ろうとする若き領主の力になろうとする。だが、敵のリーダーを目の前にした文秀はあっさり寝返り、予刀族の一員となるため、領主の頭を拳銃で撃ち抜く…。
今でこそジャンプで人気作を描いている人もいて活躍が目立つ韓国人作家ですが、当時はもっと珍しかったんじゃないですかね。「フリージング」や「黒神」よりもさらに前かな。挙げたどれにも共通して抱いた感想は、「やっぱり日本人とは文化とか考え方が違うな」って感じです。儒教的というか。漫画的な表現は寸分も違和感もなく我々がよく知る漫画ですね。 内容は時代劇ファンタジーというか、水戸黄門みたいな話。暗行御史ってのは要は悪代官を懲らしめる中央直轄の役職のようです。主人公の朴文秀も実在したみたいですね。中国の属国時代(李氏朝鮮)ってドラマとかだと過度に美化・演出されていそうで実態が想像しにくいところがあるんですが、「新暗行御史」の世界はかなり荒廃した印象を受けます。